中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

つま先は遠くに

2023-10-29 00:00:00 | 危機管理
 今週の山響は、ふたたび秋の演奏旅行。福島・宮城を回ります。

 それはそれで楽しみなのですが、どうもこの間の定期の翌日から腰が痛い。

 定期の疲れなのか、急に寒くなった冷えのせいなのか、ただの経年劣化なのか…。

 もはや原因などは考えても仕方がない。

 今回は「やっちゃった…」という瞬間は特になく、「ちょっと痛いな」と思ったら、染みが広がるように腰の右側が引き攣れるようになってしまった。

 家のシャワーが使えないので、毎日温泉に通っているのに、ダメな時はダメなものです。

 いつも通り、次第につま先が遠くなる。長くない足が、どんどん長くなるようで、靴下を履くにも、足先が手の届かないところに行ってしまいました。

 その後パンツに苦労するようになったら、最後にズボン。日常の動作って、結構大変なんだな…と感じさせられる。

 毎日のスクールコンサートや長距離運転も淡々と。しばらく車から降りられないなど、立ち座りなど苦労していますが、人は慣れると、これほどの激痛でも気持ちにさざなみも立たないのかと感心します。

 自分のセオリー通り、始終お腹を温めているので、少しずつ回復して、ようやく今日、足の爪が切れるところまで来ました。

 今日からの旅行も頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記録的な秋

2023-10-27 21:14:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、県内外でのスクールコンサート。
 
 いつもと違うところは、久しぶりの学校が多かったこと。それも創立○○周年の記念として、というものが重なりました。

 ようやくコロナが明けたこともありますが、「周年行事に山響を」という声がかかるのはやはり嬉しいことです。忘れられてしまっていてもおかしくはない。

 そんな事もあって、今年度は、依頼公演も含めて、前代未聞の稼働日数となっています。組合と取り決めた上限日数をはるかに上回る。

 永年、組合の委員長としてやってきた私としては、「取り決め」をきちんと守って業務のスケジュール調整をするべきだと強く言いたいところでもあります。しかし、コロナで空白になった後に、明けたら忘れずに依頼してきてくれるクライアントの気持ちに応えたいという気持ちももちろんあるので、断れとは言えない。

 ということで、だいぶ疲れが溜まっているところではありますが、過去最高に忙しい芸術の秋。頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日のために

2023-10-26 21:21:00 | 男の手料理
 最近、家の料理当番をかって出ることが多くなりました。やると、わりと楽しくなってくる。

 昔は、男性で「料理が趣味」みたいな話を聞くと、ただの偽善にしか思わなかったものですが、今はちょっとわかる。

 人の行動は、初めてそれをした時の精神状態と結びつけられるように思います。

 男が料理をする時というのは、そもそも、時間的・精神的に余裕がある。つまり「余暇」としてやっている。余裕のある休日に、新しい趣味でも見つけようかというノリで。…これは楽しくないはずがない。日ごろ、時間や気持ちの余裕がない中で追われるように料理しなければならない主婦の方々とは、そもそも違うのです。

 それが刷り込まれているので、最近は、休みの日でなくても、疲れていても、料理をするのがちょっと楽しいのです。

 スクールコンサートの昼休みに今日は何にしようか考え、帰りにスーパーで食材を買って(黒服ですが)、夕方からのんびりと厨房に立つ。これは、結構楽しい。

 今までなら、帰るとすぐに次の公演の練習などすることしか思いつかない。これも大切なことではありますが、疲れていると結局、夕飯までの「暇つぶし」にしかなっていないことも多いのです。

 それに比べて料理は、今はまだ新鮮な気持ちだからかも知れませんが、手順や分量のアレンジなどに集中することで、完全な気分転換になります。まるで、その日が休日だったような気になる。

 演奏もそうですが、楽譜通りにある程度できるようになると、そこからはみ出すことにチャレンジしたくなる。最初はネットのレシピ通りに恐る恐るやるわけですが、2回目3回目には、その流れの中でちょっと違うことをしたくなる。うまく行った時には、やっぱり楽しいのです。

 …とは言え、独りだったら、してないでしょうね。もう少しで娘もいなくなるので、二人暮らしになった時を見据えた、奥さんの御機嫌取りの練習みたいなものとも言える。

 平穏な老後のため、さらに腕を磨きます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お湯の価値

2023-10-25 21:08:00 | 温泉
 今週は毎朝、温泉に行っています。

 …疲れが溜まっているから。

 それは確かですが、そういうことではなく、家の給湯器が故障して、お湯が一切出なくなってしまったため。

 もうこのマンションに住んで、20年が近づいている。やはり、あちこちガタが来るものです。

 ドアがキイキイいうので油を差したりはよくある。トイレも数年前に取り替えました。

 給湯器もそろそろ…とは思っていたのですが、踏ん切りがつかないうちに、突然、お湯が出なくなりました。一歩遅れたようです。

 洗い物やその他など、真冬でないのが救われました。雪の時期だったら手が凍ります。

 問題は入浴だけ。

 私はもともと朝風呂派なので、その日の現場(スクールコンサート先)方面の日帰り温泉で、入浴・洗顔・ひげ剃りなどを済ませてから出勤すれば済むことです。それも慣れているので。

 しかし、私ほど温泉に行き慣れていない奥さんと娘は、初日は夕方に温泉に行きましたが、帰ってくるとドッと疲れが出て、もう起きていられない、これでは、何もできないということで、温泉はやめて寝る前に遅くまで営業しているスーパー銭湯に行くようになりました。

 山形にももちろんスーパー銭湯があります。しかし、料金は、温泉の倍近い。これは沸かす燃料費でしょうね。「源泉掛け流し」なら一番安い。

 つまり山形では天然温泉よりも、スーパー銭湯の方が高級なのです。

 …だったら、やっぱり自宅でお湯に入れた方が良い。

 「ものの価値」というものは難しいですね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタンディング・オベーション

2023-10-23 20:51:00 | 山形交響楽団
 昨日、二日間にわたる山響定期が終わりました。小林研一郎氏の指揮で、演奏会もまさに「コバケン・ワールド」になりました。

 定期演奏会というものは、我々にとっては、オーケストラの演奏会の中ではもっとも緊張感のあるものです。開演時間になって「いざ!」という感じでステージに出てゆく。張り詰めた緊張感のなかで、チューニング。

 そこに指揮者が出てきて、最高潮に張り詰めたところにタクトダウン…

 …というのが普通ですが、コバケン氏はマイクを持って登場。そこからしゃべる。だけではなく、ピアノも弾く。だけではなく、歌います。

 一曲目のコダーイ「ガランタ舞曲」の解説ということでしたが、解説と言うより「コバケン・ワールド」への導入という感じ。

 お客さんを巻き込む手腕はさすがの一言です。その才能を「スター性」と言うのでしょう。

 終演後のお見送りでも「今までで一番感動しました!」と言っていたお客さんが、けっこういました。

 完成されたサービス精神の「魔物」いや失礼「権化」です。

 見習うべきところが多いですね。

 いろいろな意味で、圧巻の演奏会でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショールームのセダン

2023-10-20 23:25:00 | 雑記
 一昨日、車検に行きました。今の車を買って初めての車検。寒河江市民会館ホール駐車場の街灯を、車で正面からへし折ってもう3年か。

 毎回、点検が終わって、書類ができるまで待たされる時間、ディーラーのショールームで、新車を眺める。

 車はわりと好きなので「いつかはこんな車に乗ってみたいもんだ」などと。やっぱり、大型セダンには憧れます。昔、義父のお下がりでもらったローレルの高級車感が忘れられない。

 しかし…。最近はもうセダンは無いのです。日産ファンの夢であったシーマも無ければフーガも無い。

 今、高級車枠に展示されているのは、SUVの大型電気自動車。それはそれでカッコいいのですが、でもやっぱり憧れにはならないなと。

 待たされているあいだ暇なので、担当の営業マンに愚痴ってみる。

 …セダン、無いんですね。
 「いやあ、すみません。やっぱり需要の関係で。他社さんでも、今、クラウンぐらいしか作ってないですよね」
 …ああ、しかも今のクラウンはセダンの良さが無いですね。
 「そう!そうですよね!」

 他社の批判に、かなり嬉しそうに食いつくものの、結局、日産にもセダンが無いことに変わりはない。

 ちなみにこれまでの人生で、今の車は5台目。歴代すべて日産です。

 自分もこの先、あと何回車を買い替えるのか?今のは今回初めての車検なので、もちろんまだまだです。貧乏なので乗り潰すとすると、人生での買い替えは、せいぜいあと一回ぐらいなのかも。

 「いつかは」などと思っていましたが、「最後」となると考えてしまいます。その頃には再び、カッコいいセダンが出て欲しい。

 …そしてもちろん安価なやつでお願いします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コバケンさん登場

2023-10-19 20:24:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、小林研一郎指揮の定期演奏会。ドヴォルザーク「第8番」をメインに、コダーイ「ガランタ舞曲」、そしてヴァイオリンの瀬﨑明日香さんをゲストに迎えて「ツィゴイネルワイゼン」「序奏とロンド・カプリチオーソ」。

 さて、久しぶりの「コバケン」です。たぶん、15年ぶりくらいになるでしょうか。私が入団してからは福島での「第九」でしか来たことがない。山形での定期演奏会は30年ぶりぐらいになるようです。

 ウィキペディア情報によると、御歳83歳なんですね。

 昨日からリハーサルが始まりましたが、前に見た時と、全くおかわりない。スコアもほぼ暗譜。練習でもほとんど楽譜を見ない指揮者は普通、まずいません。昔、その「第九」で来たときも、練習番号まで覚えているのに驚きました。

 リハーサルは短い。しかし要求は厳しい。そして、楽員への敬意は忘れない。

 …本当にすごいと思います。

 「炎の指揮者」などと言われますが、ちょっと違うように思います。熱くなって人を振り回すようなものとは真逆の、作品を尊重した細やかな音楽づくりと演奏者への気遣い。これこそが、息長く第一線で活動し続けられる「巨匠」の秘密なのでしょう。

 良い演奏会になるよう頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百十郎(無濾過生原酒)

2023-10-17 23:12:00 | お酒の話(県外)
 またしても頂きもの。何か「とっておきの時」のためにキープしておいたものです。山形Qの定期も終わったので、ご褒美として開栓。

 岐阜の各務原の銘酒「百十郎」です。

 演奏旅行で岐阜に行ったのは、もうずいぶん昔のことですが、楽しかった思い出があります。2週間ぶっ続けの旅行の途中、多治見で過ごした週末は、忘れられない。…とくに何をしたわけでもないのですが、それが楽しかった。長期宿泊の労働者向けのような安宿で、短いながら岐阜に住んだような感じ。朝から、ふらっと駅前のパチンコ屋へ行き、地元の人が集まる居酒屋で飲んで帰る。のんびりとした、居心地の良い街でした。

 酒も素朴で旨かったので、期待していました。しかも、純米大吟醸の「うすにごり」。期待するなという方が無理です。

 さて、飲んでみると…舌にピリッとくる微発泡が心地よい。さすが生原酒です。

 しかし辛口。その中に柔らかな旨みがある、バランスの良い酒でした。

 今日は久しぶりの休日。秋のさなか、つかの間のひと時を堪能しました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形弦楽四重奏団第89回定期演奏会終了

2023-10-15 23:34:00 | 山形弦楽四重奏団
 昨日までと打って変わって、寒い雨の降る日曜日になってしまいましたが、山形Qの定期演奏会。

 ご来場下さった、たくさんのお客様に感謝します。

 今回は、ゲストの山響首席コンサートマスター犬伏亜里さんの人気もあって、良いコンサートになったのではないかと思います。

 モーツァルト・シューベルト・ベートーヴェンの各「第一番」という、弦楽四重奏の原点に還るようなプログラム。ある意味逃げ場のないシビアなものでもありますが、第2ヴァイオリンを弾いた自分としては、本当に楽しかった。

 これはもちろん、実力に裏付けられた安定感と包容力のある第1ヴァイオリンがあってこそ。

 いやあ、弦楽四重奏って、本当に良いものですね…それではまた来週!と言いたくなる。

 聴いて下さった皆様はいかがだったでしょうか?

 さて次回は、1月22日。すみません月曜です。

 クラリネットのお馴染み、川上一道氏をゲストに迎えてお楽しみいただきます。


 本日はありがとうございました!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室内楽の週末

2023-10-13 20:56:00 | 山形弦楽四重奏団
 朝起きると、ちょっと肌寒いくらいで、一番良い季節です。今週は県内のスクールコンサートでしたが、学校の体育館で演奏していても、暑くも寒くもない。音楽を聴く環境は、やはりこうでないといけません。

 ということで忙しい秋ではありますが、山響のスケジュールがたまたま空いたこの週末こそ、山形Q。

 明日が最終のリハーサルです。お伝えしている通り、今回は、モーツァルト・シューベルト・ベートーヴェンそれぞれの「弦楽四重奏曲第1番」というプログラム。「ああ、やっぱり弦楽四重奏っていいな」と、お客さんと一緒に感じたいという、私たちのわがままを形にしたような演目。ぜひお付き合い下さい。一緒に楽しみましょう。

 さてその前に、明日は「まちなか音楽祭」。山形市内中心部のあちこちで室内楽のミニコンサートが開かれます。

 私たちは、小松崎さんを交えてフルート四重奏。七日町の「明善寺」にて11時から30分間。

 モーツァルトを中心に「最上川舟歌」やアニメ映画の曲などで楽しんでいただきます。

 明善寺…行ったことがないので、どんな場所なのかわかりませんが、お寺がこういう気軽なコンサートに使われるのは本当に良いことだと思います。檀家の人だけが、しかも滅多に行かないお寺が、世の中には無数にありますが、もったいないことです。ヨーロッパの教会のように、人々が集まる場所になるべきです。

 場所を提供してくださるお寺さんに感謝しながら、明日は良いコンサートになるよう頑張ります。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋深し

2023-10-10 20:48:00 | 山形弦楽四重奏団
 今週の山響は県内のスクールコンサート。今日のリハーサルを経て、明日からの3日間、東根・村山地区を回ります。

 ここまで休み無く忙しいと、各個人それぞれ、体調を保つための様々な工夫をしています。…していないとしたら、尊敬に値するか、すでに周囲に迷惑をかけているかのどちらかです。

 私は、とりあえず早起きをする。そして、晴天なら1時間歩き、雨天なら温泉へ行きます。朝、体の奥に沈殿した疲れを、あらためて引き出して処理する必要があるからです。

 実際、出発のギリギリまで寝ているような人は、職場でも「疲れた疲れた」言っています。こちらも疲れているところで、朝からこれを聞かされるとイラっとくる。

 おっと、こんなことでイラッと来るようではまだまだ修行が足りない。良い音楽などできるはずもありません。

 今週も頑張ります。

 そして、15日はいよいよ山形Qの第89回定期。

 そしてその前日の14日は、山形市中心部で「まちなか音楽祭」。各所で時間をずらして室内楽のコンサートが開かれます。

 私たち山形Qは小松崎さんを迎えて、フルート四重奏を「明善寺」の本堂で11時から。ちなみに山形Q定期のゲスト、山響コンサートマスターの犬伏さんは弦楽三重奏で12時半から「Q1」で演奏します。

 その後、いつもの公民館に集まって翌日のリハーサルです。

 …ハードではありますが、こうして例年にもまして忙しい秋を迎えられることに感謝すべきでしょう。

 一回一回、よいコンサートになるよう頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のピーター

2023-10-09 21:54:00 | 山形交響楽団
 今日の山響は、長井市での「マイタウンコンサート」。基本は親子で楽しめる名曲コンサートですが、長井市の中学校の吹奏楽部との協演もありました。

 今回、久しぶりに演奏したのが「ピーターと狼」。ご存知、プロコフィエフ作曲の音楽物語です。

 ストーリーとしては何ということもない話ですが、幼児向けの「おはなし」にプロコが本気で音楽をつけているところがすごい。

 …子供相手に、なにもここまで凝らなくても。

 話の適当さに比べて、音楽は子供向けでないので演奏がなかなか難しいのです。

 とくに狼を捕まえるために、ピーターが小鳥と協力していろいろやる所は、登場人物以上にオケが大変苦労します。

 子供たちを相手にするからこそ「子供騙し」で終わらせたくない、というプロコの熱意が伝わる気がします。テレビもアニメも無い時代では、子供にとってこの上ない娯楽だったことでしょう。

 山響事務局の読み違いなのか、残念ながら、会場に子供さんの姿はほとんど無かったのですが、大人の皆さんにも喜んでいただけたでしょうか?

 今日のコンサートは、子供に限らず、お客さんの入りが今ひとつでしたが、協演した中学生たちは頑張ってくれて、秋にふさわしい、気持ちの良いコンサートになりました。

 コンサートラッシュの秋はまだまだこれから。ぜひ足を運んでいただければと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あと1週間

2023-10-08 22:02:00 | 山形弦楽四重奏団
 あんなに暑かったのに、いきなり寒い山形。ちゃんと秋は来るものです。

 旅行から帰ってきた一日の休みは、もちろん山形Qのリハーサル。

 もう、第89回定期の本番まで1週間です。

 ということで、ゲストの第1ヴァイオリン、山響の首席コンサートマスターの犬伏さん登場で、最後の詰め。

 今回はモーツァルト・シューベルト・ベートーヴェンそれぞれの「弦楽四重奏曲第1番」。音楽史に輝く巨星たちの第一作。個性も出ます。

 ベートーヴェンは初めからベートーヴェン。モーツァルトはさらに若々しく、シューベルトはまだ「習作」感があって逆に代え難い魅力があります。

 リハーサルは残すところ後は本番前日のみ。それにしても、攻めるところと手堅くまとめるところ、そのバランスがきちんとあるのは勉強になります。そして安心してついて行ける。リハーサルしていても実に楽しいのです。

 あと1週間。

 山響が忙しい中ですが、もうひと頑張り。しっかり準備して、良いコンサートになるよう頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒場探訪

2023-10-07 21:12:00 | 旅の空
 最近、演奏旅行に出たら1回以上は、ひとりで飲みに行くようにしています。

 好きなのです。ひとりでフラっとカウンターに座ると、地元の人とか、運が良ければ、コンサートを聴きにきてくれたお客さんと一緒に飲みことができます。これが楽しい。

 今週の旅行では、残念ながら、お客さんとの面白い話はありませんでした。ので、店員さんと。

 洋風居酒屋だったので、日本酒はない。そういう時は白ワインと決めています。

 ビールを飲んだ後に「白ワインをボトルで」と言うと、驚かれることがよくある。

 「ボトルですか?キープとかできないんでお持ち帰りになりますけど?」

 …あ、飲み切るから大丈夫です。

 「え!マジですか?」

 こういうやりとりが毎回のようにある。ちなみに、白ワインのボトル一本は日本酒の3合ちょいぐらいに相当するので、毎日の自宅での晩酌よりやや少ないのです。

 しかし、今週の新潟の店員は何を勘違いしたのか、
 「何があったのか知りませんけど、今夜はとことん酔うぞって感じなんすね!わかりました!」
 とアイスペールを運びながら、励ますように言ってくれました。

 …落ち込んでないし、グラスで頼むと結局高くつくからという理由だけなのに、なかなかわかってもらえない。

 30代くらいのラッパーみたいな男性でした。おせっかいで、何かと世話を焼いてくれる。

 「水も一緒に飲んだ方がいいですよ、おれ、持ってきます」

 しばらく経って、私のグラスが空なのに気づいて、注いでくれようとしました。アイスペールからボトルを持ち上げると、もう空っぽ。

 「うわっ、もう無いし!まじかよ、大丈夫すか!」

 …あの、だからワインは1本が適量だって言ってるじゃん。

 「すげえな、俺だったらこんな飲んだら明日使い物になんないよ!」

 …いや、だからさっきから…まあ、もういいや。

 話は噛み合わなくても、元気の良い人とその場限りの他愛もない会話をするのが、フラっと入った居酒屋の楽しさです。

 楽しいひと時でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋巡業

2023-10-06 21:22:00 | 山形交響楽団
 演奏旅行から帰ってくると、山形もすっかり秋になってました。どんなに暑い夏も、いつかは終わるんですね。

 今週の山響はまずは4日の、新潟村上公演でした。ヴァイオリンのソロに千住真理子さんを迎えてメンデルスゾーンの協奏曲、そしてベートーヴェン「田園」などの名曲コンサート。指揮は若手の粟辻聡氏。

 村上での公演は、は中越地震後のチャリティー以来。かなり久しぶりです。

 周囲に何もない街から離れたホールに、どこからこんなにと思うほどたくさんのお客様が集まって、熱心に聴いてくれている感じがしました。

 その後は福島で、昨日の喜多方、今日の本宮での学校公演。

 これも両日ともに、歩いていけるコンビニが全くないような、市街地から離れたところにある学校でしたが、そういう所ほど生徒の質が良い。集中力が高いのがわかります。気持ちの良いコンサートになりました。

 今週は移動も含めてかなりハードなスケジュールでしたが、芸術の秋は、まだまだこれから。一回一回頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする