中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

雪ニ負ケナイ、丈夫ナカラダヲ

2019-01-10 20:43:59 | 山形
 例年より雪の少ない山形市です。


 昨日は腕が筋肉痛で大変でした。雪おろしによるものです。

…と言うと偉そうですが、なんのことはない。年末年始のあいだ山形で放置していた、私の車を出したというだけです。

 年末に大雪があったらしいことは知っていましたが、山形に戻ってきてみるとそれほどのことはなく、大したことはなかったのかと思っていました。

 しかし、いざ出かけようと思ったら、私の車だけ「かまくら」状態。それも、古い雪がびっしりと凍りついて、しっかりと車をコーティング。雪落としで押しても、動かざること山の如し。

 仕方なく、雪落としをツルハシのように振り上げて、叩き割りながら発掘すること30分。ようやく、なんとか出せる状態までになりました。


 マンション暮らしで、雪国にいながら雪かきなどしていない軟弱な私の両腕は、すっかりバキバキ。

 …「少しは体を鍛える」ということを、今年の抱負に盛り込んだのでした。

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平成最後の

2018-12-22 23:59:57 | 山形
 平成最後の天皇誕生日に、平成最後のクリスマス、そして平成最後の年末が迫っています。

 昭和の時は、もちろんこういうことはありません。少しでも長く、陛下がご存命であられるようにと皆が願っておりました。

 昭和最後の年、私は高校生でした。私の高校は、旧海軍学校であったことを誇りにしている年配の先生方が現役で、自分が徴兵に行ったことや、本館の校舎の床には戦艦の甲板の板が使われていることなどを、誇らしげに聞かされていました。なので「いよいよ昭和も終わりかもね…」などと言おうものなら殴られかねない空気がまだありました。


 時は平成…大学を卒業して、進学塾の社員講師となった時、帰り道で一緒になった先輩講師がふと言いました。

「中島先生、最近、世の中が落ち着かないのはどうしてだと思いますか?」
…えっ、世紀末、だからですか?(オウムの事件などがありました)
「違いますね。…お世継ぎですよ」
…オヨツギ?(完全に聞き間違いだと思いつつ)
「そうです!天皇家にお世継ぎがお生まれになれば日本も平安を取り戻します!」
…そ、そうですね。じゃあ僕はこっちなのでお疲れ様でした(消え入るように)。

 生徒にも人気のある、40歳くらいの気さくな先生です。社会に出て、あらためて感じました。今もなお天皇陛下は、多くの人の心のよりどころなのですね。


 昭和が終わって、こうして平成が終わりつつあって…。天皇陛下が変わるイコール時代が変わるというこの国に生きていれば別にそっち寄りでなくとも、社会科で習う「象徴」という以上のものが、やはりあるのを実感します。


 何となく、いつもより厳粛な年の瀬です。






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芋煮の秋

2018-10-17 21:31:48 | 山形
 落ち着いた、県内でのスクールコンサートの日々。


 秋が深まってきました。週末の河原にも、芋を煮る煙が立たなくなってきています。「芋煮」のシーズンが終わると、冬が近づいていることを実感します。

 今年は山響でも「芋煮会」をしようと、日程を探っておりましたが、結局できそうにありません。若い新人もたくさん入ったことなので、伝統に触れてもらいたかったのですが、仕方がない。ここ数年、忙しすぎる秋を迎えているのは、ありがたいこととも言えるので、文句は言えません。


 ところでこのシーズン、自宅でも「芋煮」が夕飯のメニューになることがよくあります。体が温まるし、日本酒にもよく合う。

 山形市の芋煮は、里芋と牛肉。庄内は豚肉だとか、仙台は味噌味だとか、地域によっていろいろと違いとこだわりがあるようですね。

 里芋など、山形に来る前は数えるほどしか食べたことがありませんでした。多分、通算2〜3個とかじゃないでしょうか?好きではないので。

 しかし、「郷に入りては郷に従え」。山形に来てからは通算100個近く食べてるでしょう。実際、東京のとは別物。美味しいのです。

 学校の給食でも出るらしいので、子供達にとっても「ソウルフード」です。このようにして、伝統は守られてゆくのですね。


 山形の「秋あがり」の日本酒によく合う、秋の味覚。そろそろ終わりですが、今のうちに堪能したいと思います。
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祭りと秋

2018-09-15 23:59:06 | 山形
 山形に帰ってきました。すると…朝晩の空気がすっかり秋。日本国内では時差はありませんが、季節は確実に違う。いきなりの秋に触れると、一種の時差ボケが起こるのでしょう。突然、寂しく感じられる「秋の夕暮れ」。


 しかし秋といえば、芸術の秋とともに、祭りの秋でもあります。

 私が生まれ育った地域では、「碑文谷八幡」の祭礼が、秋の風物詩でした。普段はシーンとしている広い境内と長い参道に、所狭しと夜店がひしめいて、異世界が出現する。

 それが二日間続いて、3日目の朝に境内へ行ってみると、「夢だったのか」というように跡形もない。そして背後に、ひんやりした風が吹いて、それが秋になる。


 毎年、9/15と9/16です。いつもこの時期になると、あの境内の様子を思い出します。


 さて、山形では「日本一の大芋煮大会」が、今年は9/16。山形にも、本格的な秋が訪れます。
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熱帯夜

2018-08-10 23:59:25 | 山形
 例年の山形は、暑いとはいっても日が落ちると涼しいのです。冷房がないと眠れない夜、というのは1週間ほど。

 ところが今年は…。

 毎晩エアコンのお世話になっています。


 自室にはエアコンが無いので、ピアノのある部屋に布団を運び、冷房をキンとかけて横になる…

…至福の時です。とろけるようですね…ああ今日も暑かった。

 とはいえ、寝覚めはあまり良くない。やはり自然の涼しさとは違います。


 この暑さはいつまで続くのでしょうか。
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花笠終了

2018-08-08 21:18:21 | 山形
 山形の「花笠まつり」も、昨日で無事に終了しました。初日の5日には、山形県北部で集中豪雨があり、避難指示も出たりして、多くの方に心配のメールなどを頂きました。

 昨今の集中豪雨は、本当に局地的ですね。「山形が大変だと聞きました!大丈夫ですか?」という県外の友人からのメールをもらった時には、山形市には一滴の雨も降っておらず、我が家付近の花笠音頭も全開で、むしろ「何が起こっているのだろう?」と不安になりました。

 しかし翌日のニュースでは、実際に北部の地域では浸水被害などがたくさんあったようですね。心からお見舞い申し上げます。


 日々、次はいつどこにそのような災害があってもおかしくない今日この頃です。

 突然、気味が悪くなるほど涼しくなった昨日の花笠最終日。こんなに涼しい花笠は初めてだと、少し喜ぶ一方で、不安になるのでした。
 
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やんばい

2018-08-02 23:59:05 | 山形
「やんばい暑いなっす!」

…山形弁ですが、わかりますでしょうか?

 ヤバい、暑いなあです!

という意味ではありません。翻訳ソフトみたいですね。

 「やんばい」とは「いい塩梅」、つまり「いい加減」。元々は「ちょうど良い」ことですが、「いい加減にしてくれ」と同じような文脈でも使われるわけです。

 そして「っす」は、会話の文末によく使われる助動詞(…おそらく。でも活用しないから助詞か?)で、丁寧な付加疑問文です。

 つまり、冒頭の文は

「いい加減暑いですよね!」

となるわけですね。



 …たしかに。
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春の味覚

2018-05-17 21:02:09 | 山形
 先日に藤島のコンサートの時に頂いた「たけのこ」を奥さんに料理してもらって食べました。

 …やはりスーパーで売っているものとは、味も香りも歯ごたえも違いますね、もちろん、スーパーの「水煮」の方が簡単で食べやすいわけですが、天然物と養殖物ぐらの差があるものです。

 春らしいかすかな苦味を、ジーンと噛み締めて「うまい!」と思える歳頃になりました。


 そしてまた今日、山響の同僚から採れたての「新玉ねぎ」を頂きました。せっかくなので、まずは生でスライスして食べました。

 …これもうまい。香りと甘み、心地よい辛味が、何ともよく合います。

 
 春の味覚を堪能しました。これを、とっておきの酒と合わせる…

 桃源郷にトリップしますね。

 これまた、ちょうどぴったりの酒があって…


…だいぶ飲みすぎたので、その酒の話はまた。
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名物に

2018-05-09 22:16:12 | 山形
 今年も始まりました、「日本三大植木市」のひとつ、「薬師祭り」。我が家の前で、にぎにぎしく盛り上がっております。


 ということで本日の夕食は、お好み焼きをメインに、牛すじ煮込みや焼き鳥など。そしてシャーピン。中国風の「おやき」ですね。

 お好み焼きなどは、露店で焼けて良い香りがしていると「…ああ、ビール片手に食べたら最高だろうな」などと思ってしまいます。毎年そうです。

 しかし!実際に買って、やってみると、あっという間に、というよりほぼ一口で飽きる。粉物ならではの「ねちょねちょ感」が酒に合わないことこの上ない。

 
 それでも翌年にはまた「これは美味そうだ」とやってしまう。

 そして今晩も。…もう、これを続けて何年目でしょうか。

 
 それを含めて、恒例行事なのです。風物詩なのです。もはや桜以上の「今年も生きている証」なのです。


 …残念ながら、今年も充分に堪能いたしました。
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花の山形めぐり

2018-04-20 21:58:28 | 山形
 米沢は上杉公園の桜です。

 山形に戻ると、近くの桜はほぼ終わり。「今年も見逃したか…」と諦めるのが普通ですが、せっかく時間があるので、いまだ満開の米沢まで足をのばしてみました。

 コンサートのためでなく、楽器を持たずに車で市外に行くというのは新鮮で楽しいものです。考えてみれば、旅行も、映画も、要するに「非日常」を買うようなもの。遊園地も、おばけ屋敷も、そうでしょう。それだけでワクワクする。


 ということで、いつもと違う米沢。晴天のもと、満開の桜が、上杉城址のお堀に映えます。

 充分に堪能した後、山形市に戻る途中に、南陽市の「烏帽子山公園」。こちらも綺麗でした。米沢もそうですが、南陽市と言えば、日頃は市民文化会館にしか行かないので、こんな桜の名所があるということすら知らなかった。

 そして最後は、上山城。県民としては、あえてわざわざ見る気にもならない小さな城ですが(失礼)、それだけに、のどかで人もまばら。シートを広げて飲んでいる集団もほとんどなし。それを加味し、あらためて見てみると、実に広々として美しい場所です。


 期せずして、山形の良さを再確認した1日になりました。
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春にまつわる名言

2018-04-06 21:52:26 | 山形
「うわっ、眼が、眼が〜っ!」…(『天空の城ラピュタ』より)


 ということで、今年も花粉症のピークを迎えております。

 もちろん薬で抑えているわけですが、それでもたいそう辛い。「カリオストロの城」のように目玉を取り出し、冷たい水で洗ってもらいたい。

…などとリハーサル中に思うこともしばしば。シベリウスの、もともと見づらい楽譜が、コンタクトのベタつきでもうほとんど見えない。


 そこで追加のもう一錠。

 徐々に空気が清浄になっていくような感覚とともに、痒みとムズムズが収まる。

 よし、これで集中できる!

…と思うのもつかの間。今度は耐え難い眠気。


「起きろっ!寝たら死ぬぞ!」…(『八甲田山』より)

 30小節ぐらいの長い休符で意識が遠のくのを必死にこらえる。


 年々ハードになってゆく春を、今年も迎えております。


「願わくは 花の下にて 春死なむ…」(西行)

 …こんなに辛い春を、あと何回乗り越えられるか、不安にさせられます。


「行く春や 鳥蹄き魚の 目は泪」(松尾芭蕉)

 確かに…涙が止まらないのです。
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7年

2018-03-13 22:07:09 | 山形
 もう一昨日のことになりましたが、あの震災から早くも7年。


 この冬の山形は雪が多かったように感じていますが、トータルでは平年並み以下だったのではないでしょうか。

 震災の翌日や翌々日は、マンションの水が出なかったので、息子と二人、近所の神社の裏の家まで灯油のタンクを持って、トイレのための水をもらいに行ったことを思い出します。

 停電ですから、もちろんエレベーターも使えないので、階段を使います。しかし、その階段には積もった雪が氷になってこびりついていて、上り下りに随分と苦労しました。

 雪に覆われた神社の境内は、いつもより妙に静かで、雪を踏む足音がザクザクと響いていました。「これからどうなってしまうんだろう…」滑りやすい足元を気にしながらポリタンクを抱えて、テレビも暖房もつかない家へ戻ったのは鮮明に覚えています。今年よりも、たくさん雪が残っていました。


 あれから7年…。

 遠い昔のような気も、ついこの間のような気もします、などと言っていられるのは山形が被害に遭わなかったからでしょう。

 同じ東北に暮らす者として、この日を迎える度に蘇る厳粛な気持ちは忘れてはならないと思うのでした。
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豪雪の中で

2018-02-02 22:14:31 | 山形
 明日は川西町での「みんなでつくるコンサート」。

 山形県の企画で毎年、県内各地を回り、学生の吹奏楽や市民の合唱と共演したりする。今回は中学生のブラスバントと「アイーダ」の共演。


 今日は現地でリハーサルでしたが、今年の川西町の雪の量に驚きました。山形県の南部で米沢にもほど近い辺りなので、やはり山形市とは景色が違います。道路は除雪されていますが、それによって道の脇に積み上げられた雪は人の背よりも高く、家の一階部分がすっぽり隠れるほど。


 雪国の冬。今年は雪が多いです。


 そういえば、東京でも雪が降ったらしいですね。渋谷で1センチの積雪を観測したとか。朝の情報番組は、雪国の人たちにはウケています


「今朝の都心はすっかり雪化粧をしています。見てください!私の上着にも雪がかかっている状況です。」

 若手リポーターが地面の雪を一生懸命かき集めて滑ろうとしたりしてる映像に、我が家の子供たちは苦笑してしまいます。

 今朝の温泉の脱衣所での常連たちの会話。

「東京も雪だってな…へっへ」
「毎回すっころんで大変だあ」
 
 …大人も微笑んでおります。


 雪の多い今年、都心は大変でしょうが、雪国ではまさに、静かに音楽を聴くのに適した季節です。明日も良い演奏会になるように頑張ります。
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春待つ心

2018-01-03 22:27:15 | 山形
 今日、山形に戻って来ました。今年の山響は、正月休みが短いのです。明後日の5日が、酒田定期のリハーサルで「仕事始め」。加えて、受験生を抱えた我が家は、東京にいてものんびりできないので仕方がない。


 毎日晴れて乾燥している関東から、東北道を北上するに従って天気は悪くなり、予想通り那須高原のあたりで小雪がちらついてくる。

 福島県に入るとどんどん視界が悪くなり、良くも悪くも「帰って来たな」という感じがする。

 さらに山形道に入った頃には、路面にも雪があって「いつも通りの冬」です。


 ところで、娘の今年の「書き初め」の宿題は「春待つ心」です。これは毎年の五年生共通ですが、県によって違うのでしょうか?

 天気の良い関東にいるとわかりませんが、こちらは「春待つ心」が切実な新年です。


 しかし、受験も含めた厳しい冬はまだまだこれから。暖かい春を夢見て頑張りましょう。
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昼休みのカウンターにて

2017-11-24 23:59:08 | 山形
 この時期には早すぎる本格的な雪道を運転して、酒田へ。会場の小学校でも、グラウンドでは子供たちが雪合戦をしていました。

 だいぶ体が冷えたので、昼休みにはあったかいものを…ということで途中のラーメン屋へ。山形のラーメンは美味しいので、オールシーズン食べてますが、特に酒田のラーメンは旨い。そこらじゅうにある、どの店に入ってもハズレはまずありません。

 
 黒服のままカウンターで昼のワイドショーを見ながらラーメンを食べていると、二つ隣の席に入って来た女性が「マーボラーメン」をオーダーしました。私と同年代ぐらいでしょうか。なるほど今日は寒いので、マーボの気持ちはわかるななどと思いながら、残ったスープとネギをすすっていると、その女性がふとこちらを見て、

「山響の方ですよね?」

…鼻からスープが噴き出そうになりました。

ゔっ…どうしてわかったんですか?

「私、山響のコンサートはよく行きますし、ジョンダーノ・ホールでやった四重奏のコンサートにも行ってるんです」

…これはこれは、ありがとうございます。

 完全に油断している昼休みなので動揺しましたが、その後短い時間ですが、彼女が足を運んでくださったコンサートの話などをしました。ありがたいことです。


 狭い都市ならではのことですが、どこでお客様に見られているかわからない。どんなときも立ち居振る舞いには気をつけなければいけませんね。
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