中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

孫2

2009-10-31 09:41:44 | 危機管理
 インフルエンザではありませんが、昨日は娘が風邪気味。保育園に預けられないので、たまたま時間の空いていた私が、娘と留守番することに。もちろん娘の愛娘のメルちゃんも一緒です。

 
「最近ちょっとメルちゃんがぐあい悪いみたいなの。」
(斬新な展開だな…自分が体調悪いからか?)「ええっ、どうしたの?」
「なんだかしばらくうんちが出てないみたいで、ぽんぽんいたいんだって。」
(おお…女性ならではのリアルさ)「お医者さん行ってみたら?」
「もうおくすりもらったからだいじょうぶ。」
…お腹のマッサージまでしてる。

「今日はメルちゃんの誕生日なの。」
「ええっ!…おめでとう。(最近展開が早いな)じゃあパーティーしなくちゃ。」
「ランチよやくしてあるから行きましょう。」
おい…どこで覚えるの?そういうの。うながされて隣の部屋へ。

「いらっしゃいませ。おなまえを言ってください。」
「えっ(もう店員になってる)メルちゃんです…」
「なににしますか?」
「えーっと、どんなのがあるんですか?」
「ラーメンとかカルピスとか…」
「じゃあ、それ下さい。」
「おもちかえりですか?」
…まいったな。


 女の子は聞いた言い回しを、本当にすぐ覚えるんですね。最近、完全に主導権を握られてます。

 おとなしくラーメンとカルピスを隣の部屋に持ち帰ると、娘が小声になってる。

「シーッ、なんだかこの子、もうねむいみたい。ちょっとねかしてくる。」
「あっ、そうなの?わかった。」
「おさしみ、かってあるからたべてて。」

 ……恐縮です。
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乾燥度

2009-10-30 08:53:22 | 危機管理
 「ただいまーっ!」

 
 ということで今回のお土産は「比内地鶏プリンけえき」。秋田銘菓とは言えないのかも知れませんが、あくまでも「子供向け」ですので、こんなもんかなと。

 適当に選んで買ってから見てみると「比内地鶏2%使用」の文字が。「げっ…鶏肉入り?ゲテモノをつかんだか?」と思いましたが、卵ですよね…当然。お菓子の材料には全く関心がないものですから。けど2%使って何か変わるんですかね。

 子供達は袋を開けて大喜び。「ケーキだって!」「プリンだって!」
 しかし食べてみると…「これカステラじゃん。」

 …何か文句あんの?確かに子供はお菓子の「乾燥度」が高くなるとテンション下がりますね。

 「おいしいね…」(ややおとなしいトーンで)。
 

 「かもめの玉子」には及ばなかったらしい…。無駄に舌をこえさせてしまったか。

 
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締めくくり

2009-10-29 09:11:59 | 旅の空
 またまた秋田の千秋公園です。今年は何回来たんだか…山形の霞城公園よりも回数が多いことは間違いない。千秋公園も霞城公園と同じく城址を公園にしたもので、久保田城というお城の跡地なんですね。写真は城門です。

 さて、いよいよ今年の演奏旅行も終わりです。昨日は羽後で演奏してから秋田市へ。最後の夜だということで、名物の「きりたんぽ」を食べて、秋田らしい酒「飛良泉」(ちょっと苦手)を飲んで身も心も秋田に浸り、今年の演奏旅行を締めくくりました。

 「今年の~も終わり」という時期になってきてしまいましたね。ちょっと焦ります。やり残したことだらけのような気がしますので。さあ、帰ったらまた頑張らないと。

 ということで二軒目では「ホッピー」を…(何で?)。
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白瀑

2009-10-28 08:26:09 | お酒の話(県外)
 酒屋で試飲。こういうの一度やってみたかった。

「これなんかどうですか?」
「うーん…ちょっと重いな。もう少しサラッとしたのをお願いします。」
「それでしたら、これなんかどうでしょう?」
「あー…モヤッとしちゃいますね。もう少しキリッとしたのをお願いします。」


 せっかく能代に泊まったので能代の地酒を探究すべく街を歩いていると、古くて見るからに香ばしい酒屋さんが。中には大きな冷蔵庫がズラリと並んでいます。ちょっと覗いてみるかな…。

「いらっしゃい」
「なかなか種類が豊富なお店ですね。ちょっと見せてもらいます。」
「どうぞどうぞ。好きなだけ見て行って下さい。車でなければ試飲もどうぞ。」
「えっ、車ではないんですけど…どれが試飲できるんですか?」
(どうせ大したことないやつだけなんでしょ)
「どれって…どれでもいいですよ。」
「マジすかっ!?」(思わず、魂から発声)

 能代の酒といえば、「能代」というそのまんまのネーミングの酒が有名だそうです。そこで6種類ほどの「能代」を文字どおり片っぱしから。気合いを込めて、お言葉に甘えますよっ!

 4合ビンで千円台から五千円台の酒まで、あます所なく総なめ。愛想が良くも悪くもなく、きちんと説明しながら一口分ずつ猪口に注いでくれる…良い店です。

 しかし…さんざん飲んで言うのも何ですが、どれもピンと来ない。
「あの…もうちょっと味に透明感のあるお酒は何か無いですかね。能代にこだわらずに。」

 お前がさんざんこだわったんだろ…という空気になりつつも出してくれたのが「白瀑(しらたき)」という酒。能代の北、白神山地に近い八森の酒です。

 おおっ…さらっと系。秋田では珍しい…勢いづいて5種類ほど試飲。若干甘味が出そうになる傾向があるものの、かなりのレベル。写真左下の「ひやおろし原酒」が最上のバランスでした。迷わず(これだけ飲めば当然か)購入。1600円なり。この値段でこのレベルは素晴らしい。

 
 やたらとコストパフォーマンスの悪い客で申し訳なかった。名店に感謝。
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あうん

2009-10-27 09:38:29 | 旅の空
 仁王さま達です。ムキムキですな。
子供の頃は「なんでこんなに凶暴そうなやつらがお寺にいるんだろう」と思っていましたが、片方が「あ」相棒が「うん」…いわゆる「あうんの呼吸」でお寺を護っているのだ、と聞いてからは何となく知的なコンビに見えて、いろんな寺の仁王門を見るのが好きになりました。


 さて昨日から始まった演奏旅行は盛岡から。その後宿泊地の秋田県能代へ。言葉で言うと簡単ですが、かなりの移動距離です。東北地方の県のデカさを体感します。

 能代と言えば「風の松原」…7月にも来ました。今回もその近くに宿をとっていますが、風の松原の近くには立派なお寺がたくさんあります。ついつい仁王門に足が向いて、「あうんの呼吸」で威嚇されました。

 「阿」は、すべてのはじまり、「うん(携帯だと漢字の出し方がわからないけど口へんに牛でしたよね)」は、すべての到達点…仏教でいう涅槃を意味していると聞きました。「始まり」と「終わり」は対立する正反対のものではなくて、切り離しようのない一つのものの両側面であるということです。つまり「あうん」とは「ぴったり合っている」ことではなくて、「始めから終わりまで一つのものである」ということなんですね。

 
 わが山形Qでも、そんなアンサンブルができたらなあ…とは思いますが、これまた道のりの遠さを体感することばかりです。
(もっとムキムキじゃないとダメなのかな?)
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東北泉(純吟美山錦)

2009-10-25 22:16:50 | お酒の話し(山形県)
 明日からまた旅行なので山形の銘酒の話でも。まあ、何かと理由をつけて飲んでるだけなんですが。

 先日の男山酒造の飲み会で杜氏さんにこんな質問をしてみました。
「山形の酒蔵で一番手ごわいライバルだと思うのはどこですか?」
こんなことを訊いても困るかな、と思いきや
「東北泉ですねっ。」
と即答。リゾリュートな感じで。…そういうのってやっぱりあるんですね。

 東北泉といえば、庄内は遊佐の吹浦にある、「仕込み水の良さがうかがえる蔵」として評判が高いところですね。居酒屋で飲んだことはありましたが、それほど言うならと、あらためて良さそうなやつを買って飲んでみることに…。

 美山錦を使った純米吟醸ですが、すごく澄んだ香り。そして何と言っても、フッと消えてなくなるようなのど越しが素晴らしい。これほどとは思わなかった。すごい軽さ。

 もうちょっと芯がしっかりしてる方が良い人には、男山の方が合ってるのかも知れませんが、私個人的にはこっちの方が好みです。

 何だか杜氏さんに申し訳ないような気がしつつも、堪能しました。
「どっちも頑張れ!」ということにしておきましょう。
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お土産

2009-10-24 18:44:39 | 旅の空
 今朝、目が覚めた時に
「ん…ここはどこだっけ?…なあんだ、ウチじゃん…(ホッ)」と思いました。
旅行は旅行で楽しいのですが、やっぱり自分の家の自分のベッドで目覚めると、ホッとします。

 「とうと、今日は帰ってくるの?」
最近、子供によく訊かれます。ここ数年は本当に旅行が多いですからね。
 「ごめん、帰ってこられないんだ…」
と言うと悲しんでくれるのは今のうちだけなんでしょうけど。

 
 ということで、今回の旅行のお土産は、岩手は大船渡の銘菓「かもめの玉子」でした。サービスエリアで何回か見かけていた時は、本物を燻製にしたものかと思っていましたが、有名なお菓子なんですね…。

 甘いものにはまったく興味がないので、お土産のお菓子は毎回かなり適当に選んでますが、この「かもめの~」は大好評。

 「これほんとにウマイね!どこで買ったの?」
 「岩手だよ。」
 「早くまた買って来て!」

 「………。」

 
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水母

2009-10-23 07:06:34 | 旅の空
 気仙沼の港を覗き込んでみると、こんな感じ。クラゲがうじゃうじゃと。あまりたくさんいると気持ちが悪いですが、つい見入ってしまいます。…流されつつ泳ぎつつ、ぶつかったり離れたり。時間がゆっくり流れるような感じで不思議な気持ちになります。

 ところで一時期、とにかくクラゲが好きだった時期がありました。いや…クラゲを眺めながら思索にふけるのではなくて、食べるのがです。中華料理屋で出てくる前菜のあれです。温めた紹興酒とあれの組み合わせは素晴らしい。中国の文化を尊敬する瞬間です。

 「ひたすらクラゲで飲み続ける」ということをしてみたくて、自宅でチャレンジしたことがありました。中華屋さんでは、やりにくいですから。高くつくでしょうし、前菜だけをひたすらオーダーし続けるというのは、やや猟奇的でしょう。そんな時にスーパーで売ってるのを見つけて、ついたくさん買ってしまったのです。

 湯通しするだけで良いみたいなことが書いてあったし、とにかく安い。意気揚々とたっぷりの湯で大量に湯通し。しかし、「湯通し」などという作業を、生まれてから一度もした事がなかったので加減がわからない。気持ちの悪い「煮込み風」(しかも固いゴム系)が大量に完成…。てきとーな切り方だったのでグロテスクさも半端じゃない。恐ろしげなものがクルンクルンと。とどめに、味付けが最悪。酢醤油をつければいいってもんじゃないんだね…。結局たくさん捨ててしまいました。


 「クラゲにだって生きがいはある」 (ライムライトより)

 
 深くおわびいたします…。
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気仙沼

2009-10-22 11:38:55 | 旅の空
 釣ってるのか釣られてるのかわかりませんが、楽しそうで何よりです。

 さて昨日は少しだけ岩手県に入った陸前高田でスクールコンサートをして、再び気仙沼に宿泊。天気は良くて、時々車から見える海がきれいでした。

 気仙沼は漁港だけあって海の幸が豊富ですが、最大の名物は「フカヒレ」なんですね。日本で水揚げされるサメの7割以上は気仙沼だとか。その大部分が中華街に行くらしいですけどね。

 もちろん地元でもいろんなフカヒレ料理がありますが、やはり高級食材。地元だからといって気軽に食べられるわけではありません。しかも個人的にはそれほど価値を感じないんです。せっかく漁港の街に来て、中華っぽいものを食べるというのも…。

 でもせっかくだから珍しいものを…と思ったら、ありました。「サメステーキ」、格安でございます。…なるほど、ヒレ以外の部分は余りますもんね。逆にフカヒレより珍しいか。

 食べてみると、「ブリの照り焼き」をもうちょっと「まったり」させた感じ。フカヒレもわりとそうですけど、サメ自体にはあまり特徴的な味は無いんですね。印象に残りにくい名物でした。

 世界でサメに襲われる人の数は、年に数十人だと聞いたことがあります。やっぱりサメって怖いんですね。しかし考えてみると、ヒトに襲われるサメの方がずっと多いんです。やっぱりヒトって怖いんですね。

 感謝して残さず頂きました。(合掌)
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華心

2009-10-21 11:22:46 | お酒の話(県外)
 昨日は女川に行くはずだったのですが、なんとインフルエンザのため延期…。こういうのがまだまだ増えるんでしょうか。しかし団員はだれもかからない。日本のプロオケでまだ一人も「新型」感染者が出てないのは山響だけだとか。うーん…逆にどうなんだろう。

 ということで、のんびり宿泊地の気仙沼へ。気仙沼は宮城県だからお隣なのに、山形からだとめちゃくちゃ遠いです…4時間ぐらい。宮城県も仙台をはなれると、のんびりした漁師町みたいな所がけっこう多くて、親しみが持てます。

 6時頃到着しましたが、もう真っ暗。すっかり日が短くなりました。さてと…気仙沼の銘酒を探しに出かけるとするか(ワンパターンで失礼)。

 なんと宿のすぐ近くに「伏見男山」という酒蔵がありその直売店が。あっという間に吸い込まれる。

 この蔵の主力銘柄は「華心(かしん)」と「蒼天伝(そうてんでん)」で、それぞれ4種類ほど。なかなか心ひかれる顔ぶれ。その中で気仙沼産の酒米「蔵の華」を使った純米大吟醸の「華心」を選択。今日は部屋で飲むか…。このレベルは居酒屋では絶対に飲めないからね。

 なんとも綺麗な香り…確かに華やか。味は…「たおやめぶり」…しゃなりしゃなりと美人系の酒。けばけばしさや押し付けがましさは全くなく上品。

 もうちょっと凛としたところがあれば完璧だった。愛想が良すぎて飽きがくるかも…わがままな客で申し訳ない。でも気分良く堪能しました。
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松島や

2009-10-20 07:47:01 | 音楽
 今週は山響のスクールコンサートで、三陸のあたりをまわります。初日の昨日は東松島、いわゆる奥松島と言われる辺りでした。太平洋側は気候が穏やかです。少し暑いぐらいでした。


 さて松島といえば、「松島や ああ松島や 松島や」ですよね。昔は松尾芭蕉の作品だと教わりました。
「どうした?手抜きしちゃったの?」とも思えますが、やはり本当は芭蕉の句じゃないらしいですね。でも実際、松島の景色のあまりの美しさの前で、良い句ができなかったという話は本当らしいです。逆に芭蕉の「誠実さ」がうかがえるような気がします。


 ルーヴルのミロのヴィーナスの前で、その美しさに涙し、ひざまづいた。すると
「私には腕が無いのです。あなたを助けてあげたくてもできないのです。」
という声が聞こえてきた…。

 ハイネが書いた文章の中に、確かそういうくだりがあったような記憶があります。ロマンティックでいかにもハイネらしいと思いますが、「自分が創りあげるものでは、とうていこの美しさには到達できない」という真剣な告白は、何だか心にささります。


 演奏家はこういう事を考えてしまうと、怖くて名作を演奏できなくなってしまうので、考えないことにします。「ああハイドンや…」と言ってみてもしかたがないですからね。でもあまりにも不感症になってしまって、「とりあえず弾く」ばかりになってしまうとだめなんでしょう。「まずその美しさにひざまづく」ような気持ちを忘れないようにしたいな、と。
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花言葉

2009-10-19 08:13:04 | 山形弦楽四重奏団
 マリーゴールドの花言葉は「絶望」「悲しみ」だそうです。
…ふーん。きれいな花なのに。ちょっとかわいそうですよね。


 さて昨日は山形テルサでJOC(ジュニアオリジナルコンサート)の本番。若い人(最高で16歳だから本当に若い)が自分で作った曲を演奏するコンサートです。小さい頃からやればできるものなんでしょうか、みんなすごい。やり方さえきちんと教えれば、逆に子供の方がそういうセンスは豊かなのかも知れません。歳とったらできるってものでもないですから。自分の曲だという自信でしょうか、演奏もみんな堂々としてました。

 そしてその中で、中学1年生の浅野由衣さんが作曲した「マリーゴールドの悲しみ」という曲の自作自演を、山形Qで伴奏したのです。マリーゴールドの花言葉にインスピレーションを得て作曲したというのだから、これまたすごい。

 曲は哀愁を帯びながらも、8分の6拍子の穏やかなスイングで全体としては爽やかな感じで若々しい。おじさんたちが「くすみ」を添えてしまっていなければ良いんだけど。5分程度の曲でしたが、貴重な初演に立ち会えたことを嬉しく思います。

 
 ところで「誕生日の花」というのがありますよね。子供の名前を考える時にちらっと、そういう本を見ました。結局参考にはしませんでしたが。

 ちなみに私の誕生日の花は「いちい」。花言葉は…「残念」。

 ………。
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打ち上げ

2009-10-18 08:39:45 | 雑記
 この季節の河原はこんな感じ。橋の下を中心に、あちこちにロープ(ビニールテープ?)がリングのようにはりめぐらされています。
初めて見た時には「決闘か?」と思いましたが違います。芋煮会の場所取りなんですね。

 芋を煮るだけなら河原じゃなくても良いし、何も場所を取り合ってまでもみんな一斉にこの時期にやらなくても良いんじゃないかと思ってました。しかし山形暮らしも長くなってきたのでわかりますが、山形の人達は東京の人達よりも、四季の移り変わりに沿った生活をしてるということなんですね。それは何も農業に携わる人ばかりではなくなった現在もそうなんです。

 それはやっぱり雪のせいでしょう。道路工事なんかも雪が降る前に増えてきて、雪が降るとみんなそれぞれの除雪に追われて大変ですから。忘年会よりも、この時期の芋煮会の方が、気持ちよく「打ち上げムード」になれるわけです。ましてや農業にかかわっている人達は、取れた作物で「打ち上がる」のを楽しみに、1年間頑張るのでしょう。よくわかります…(私と一緒にしないで欲しいかも知れませんが)。

 さて、山響でも毎年「芋煮会」をやりますが、音楽家にとってこのシーズンは最も忙しいさなか。昼間から飲むのは大好きなのですが、なかなかその余裕は…。結局だいぶ寒くなってからやることになりますが、それでもまだまだ「打ち上がる」時期でもないので、ちょっと複雑です。個人的には「花見」の方が音楽家のリズムには合ってるような気がするんだけどな…。

 まあ、日常的に打ちあがってる人が言うセリフでもないんでしょうが。
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上喜元(純吟雄町)

2009-10-17 17:16:56 | お酒の話し(山形県)
 酒田の銘酒「上喜元」です。有名な銘柄ですね。居酒屋で飲んだ事はありましたが、あまり印象が無い…。

 最近ようやくわかってきた事ですが、あまり知られていない銘柄でも、かなり沢山のバージョンがあるんですね。吟醸や大吟醸などの「グレード」だけではなくて、いろんな酒米ごとに作ったり。居酒屋で飲めるのは、大体がその中の一番下の「普通のやつ」なんです。だから店で一杯飲んでも、それだけで「あの酒はイマイチだ」とか、そういう評価はできないわけです。やっぱり旨い酒は良い酒屋で自分で選んで買わないとダメなんです。

 だから今は居酒屋で「んっ、この酒は旨い!」とか「こりゃ惜しい…」と思ったら銘柄を覚えておくだけではなくて、「ビンを見せて下さい」と頼みます。「これ美味しいですねー」と一言添えれば、迷惑がらずに見せてくれますよ。他の客には若干ひかれることもありますが…。


 さて上喜元。この赤ラベルは、雄町という酒米を50%まで削った純米吟醸です。雄町という米は育てるのに手間がかかるそうで、一般的には高級種とされてますよね。

 では味見を…とにかくキリッと。キリッとしてふくらみ過ぎない香りが素晴らしい。シャープだけどツンとする感じはなくて、かなりレベルが高いです。ただ、欲を言うとちょっとストレート過ぎて、融通がきかない感じ。

 …と、小うるさい評価をしつつも上機嫌で頂きました。
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ゆく河の流れは

2009-10-16 18:06:06 | 山形交響楽団
 庄内の秋の景色です。刈り入れが終わった田んぼと、秋の空が広々としてきれいです。昨日と今日は特に天気も良くて、空気が爽やかです。

 実はこの写真は去年のものです。しかし今日に見た景色と全く同じです。自然は大昔からずっと同じように、四季の移り変わりを続けてるんですね。 


 さて山響は昨日今日と酒田でのスクールコンサート。酒田の小学校は小規模ながら、きちんと定期的に山響を呼んでくれています。おなじみなので
「あれっ、この学校ってこの前来たばかりだよな…」
と思うこともありますが、
「今日は山響のみなさんが、2年ぶりに来て下さいました。」
などと先生が話すのを聞いてショックを受けます。この間からもう2年なのか…歳とるわけだ。

 同じように思えても生徒の3分の1は入れ替わってるわけです。同じこと繰り返してるように思えても、確実に変化してるんですね…もちろん我々も。

 田んぼには今年も同じように、たくさんの白鳥が来ていました。でもやっぱり去年見た鳥とは違うんでしょうね。


 ちょっとしみじみ…、昨日飲みすぎたかな…。
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