中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

コンサートホールに行こう

2023-01-31 22:24:00 | 山形交響楽団
 今日は、「やまぎん県民ホール」でのスクールコンサート。文化庁が主催ですが、県内の小学生を招いて、県が誇る新しい文化施設を見学し、その良さに触れてもらうコンサートです。

 …素晴らしい企画だと思います。

 ふつう、ホールに来るのは、もともと音楽や演劇が好きな人が、自分の好きな演目が上演される時だけです。当たり前のことですが、それではずいぶん限定されてしまいます。

 図書館や博物館なら、何となく、まず、ただ行ってみて自分の好きなものや楽しみ方を見つけるという「入口」がありますが、ホールはそうでもない。

 まず子供に、それを提供するというのは、絶対に良いことです。

 「ホールに出かけてコンサートを聴く」という趣味が、ごくふつうで当たり前の、日常の楽しみとして、次の世代にも定着するよう願っています。今日のコンサートが、その一助になりますように。
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健診博士

2023-01-30 21:46:00 | 危機管理
 「死神博士」をご存知でしょうか。「仮面ライダー」の悪役です。

 今日の午前10時ごろ、私は死神博士の画像がどうしても見たくなって、スマホで画像検索をしてしまいました。見ると本当に懐かしい。演じていた天本英世さん、良かったですね。アニメでも着ぐるみでもなく、素顔なのに奥深い怖さがある。基本的には「マッド・サイエンティスト」なのですが、あの長めの1・9分けは、髪型にこだわっているのか無頓着なのか、微妙なところです。しかし風貌は知的で、間違いなく頭が良い感じがする。子供ごころに、簡単には割り切れない、魅力的なキャラクターでした。

 さて山響が休みの今日。本来なら気分良くゆったりと過ごしているはずではありますが、年に一度の「健康診断」。バリウム検査のために飲まず食わずで早朝に家を出るのが、身も心も余計に寒い。

 そうしてたどり着いた「健診センター」。受付に問診票や検体などを提出。

 早く済まして早く帰りたい、そして温かい朝食をとりたい。頭の中にはそれしかないので、いちいち丁寧にひとつひとつ確認してくる受付の人が鬱陶しい。

 「察して下さいよ!」という気分で相手を睨みつけると、なんとそこには…死神博士!

 いや、マスクをしているので、髪型と輪郭だけなのかもしれませんが、何ともそっくりなこと。あまりに懐かしく、額に検温器を向けられるのも、むしろ怪光線が出てもいい。

 その後も、検査の流れなどをいちいち丁寧に説明してくれましたが、もうもったく頭に入らない。食い入るように顔ばかり見てしまいました。…さすが博士。裏地が赤い黒マントだけでなく白衣も似合いますね。

 おかげで、その後の各検査や待ち時間も、天本さんの名前を思い出そうとしたり、変身後のイカデビルの事を考えたりするのに夢中で、苦になりませんでした。

 …失礼ばかり書いているのは承知の上ですが、博士が健診センターにいらっしゃるというのが、またどうにもツボにはまってしまって、楽しいひとときを過ごすことができました。
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フィガロの結婚

2023-01-28 21:05:00 | 山形交響楽団
 「フィガロの結婚」終了。たくさんのお客様、ありがとうございました。楽しんで頂けたでしょうか?

 私は楽しみました。今回は舞台がよく見える場所で弾いていたので、リハーサルを含め、このオペラを「初めて」じっくりと鑑賞しました。

 面白い。今回の宮本亜門さんによる演出の効果もあったことでしょうが、あらためて、本当によくできた名作だと思います。

 ドリフにおける「志村、後ろ!」みたいな、登場人物にはわかっていないが観客からは見えているような芝居があちこちにある。こういうのは絶対にウケますよね。

 「やまぎん県民ホール」のピットは広くて快適です。こういう素晴らしいホールが山形にできたことは本当に、山形の大きな財産だと思います。

 終演後、一階の客席のお客さんの中には、出口に向かうついでにピット内を覗き込む方がたくさんいます。

 ピットはフロアより低いので、客席との仕切りが、私たちの背の高さぐらい。

 見下ろして見物する感じは「クマ牧場」とか「ワニ園」を想像していただけると、近いかなと。

 終演後の私たちは、クマやワニよりも生気が無かったかも知れませんが、暗いところで3時間以上演奏しっぱなしでしたので、ご容赦願いたい。

 「素晴らしかったです!」と声をかけてくださった方もいました。元気が出ます。好物のエサを投げ込んでもらった感じですね。

 「オペラ・フェスティバル」来月は「ラ・ボエーム」。これも良い公演になるよう頑張ります。
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オペラの楽しみ

2023-01-25 22:06:00 | 山形交響楽団
 今日の山形市の気温は−5度。…最高気温がです。

 とにかく寒い。リハーサルの休憩時間に喫煙のため、文翔館の敷地外まで出ますが、たどり着く前に凍えます。横なぐりの吹雪、靴の中まで入る雪…これが北国の冬です。

 ということで、昨日から山響オペラ・フェスティバルの2回目「フィガロの結婚」のリハサールが始まっています。指揮は常任の阪哲朗氏、キャストは二期会です。

 「フィガロ」は山響でもよくやる演目です。過去に一番多く演奏したオペラと言えるかも知れません。しかし、何度やっても、いや何度も弾いたからこそ、やはり素晴らしい作品だと思える。

 やっぱりモーツァルトはすごい。ストーリーとしては「しょうもない話」と言ってもいいようなものが、音楽の力で、これほどまで感情豊かになるのは奇跡です。

 ここしばらく、オペラをいくつかやるようになってようやく気づいた事ですが、オペラにおける音楽の役割は映画のそれと全く違うんですね。

 オペラ歌手は演技もしますが、もちろん俳優ではない。顔の表情とか、俳優における「演技力」みたいなものは無いわけです。あったとしても、客席からはほとんど見えない。

 では、登場人物の気持ちの動きを伝えるものは何か…音楽だけです。「嫌い」だと言っていても本心では「好きだ」みたいなことは、セリフにつけられた音楽で、すでに表されている。…脚本に命を与える映画俳優たちの仕事を、作曲家が事前にやっているわけです。

 恥ずかしながら、若い頃は「オペラは役者がずっと歌っているのが不自然だから、演劇の方がわかりやすい」と思っていました。…しかしそれは、オペラにおける音楽を、映画のBGMのようにしか聴けていなかったということなのです。

 …今さらながらな事を語ってしまいましたが、今回の「フィガロ」でも、オペラの楽しさをご来場の皆様と一緒に味わえればと思います。

 本番は土曜日。良い公演になるよう頑張ります。
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天美

2023-01-24 22:14:00 | お酒の話(県外)
 お歳暮で頂いた酒です。こういう良さそうなものは自分への「ご褒美」なので、何か目標を終えた時に飲もうとキープしていました。

 ということで、山形Qの本番後に。

 山口県の銘酒「天美」です。山口といえば「獺祭」が全国的に有名ですが、本当はそれ以上に旨い酒があります。筆頭は「東洋美人」でしょう。この「天美」は初めて知りましたが、期待していました。

 山口県下関の酒。山響の演奏旅行ではほぼ全国を回りましたが、行っていないエリアが二つだけあります。中国地方と南九州。ここ数年は国の経費削減もあって、そういう遠隔地に派遣される可能性は低くなっています。

 憧れの下関に行ってみた気分になって開栓。

 …ひと口飲むと、心地よい甘酸っぱさ。フレッシュな酸味と果実香。あんずに近い。それが、喉元過ぎるとフワッと消える。

 もう少し味わっていたかったのにと、もうひと口。それもまたフワッと消える。雪の結晶のようです。綺麗だなと思って、もう少しよく見ようと思った時には崩れてしまう。

 夢中になっているうちに、四合瓶が空になってしまいました。

 楽しい酒に、時を忘れたひと時でした(いつものことですが)。
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山形弦楽四重奏団第86回定期演奏会終了

2023-01-23 22:36:00 | 山形弦楽四重奏団
 第86回が昨日、無事に終了しました。最高気温も氷点下に近い寒い日でしたが、吹雪に見舞われることもなく、「足元の悪い中」ではなくてホッとしました。

 ご来場の皆様に感謝します。

 ゲストのオーボエ柴田氏の若々しい音色のおかげもあって、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 コロナはいまだにありますが、世の中は、少しずつ以前のように戻ってゆく気配があって、来場者の連絡先を書いていただく手間も省かれることになりました。良い流れだと思います。このように、どんどん正常化することを願います。

 さて、次回は4月30日。ゲストに山響新人のヴァイオリニスト、河村佳奈さんを迎えて久しぶりに弦楽四重奏の名曲を演奏します。

 …私たち山形弦楽四重奏団も、だいぶ歳を重ねてきました。86回の定期を通じ、ハイドン全曲をはじめ、かなりの曲を聴いて頂きました。昔からの常連の皆様には、ずいぶんお付き合い頂きましたね。

 そろそろ、これまで蓄積した経験を活かした名曲の再演に力を入れていきたいところでもあります。

 その第一歩として、ベートーヴェンの初期の名作「第4番」、そしてモーツァルト不動の名曲「不協和音」を中心としたプログラムを演奏します。

 山形Qとは思えない「知ってる曲」の並んだ演奏会。ぜひ、足をお運び頂きたい。

 ありがとうございました。
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山を越えて

2023-01-21 21:30:00 | 山形
 鶴岡へ。

 久しぶりに冬の月山を越えましたが、なかなかの吹雪。今年は雪の少ない山形ですが、下界とはまるで違います。

 そうして到着した鶴岡ですが、雪は少ないものの、庄内の風は冷たい。ホールは最近流行りの「敷地内禁煙」なのですが、タバコ1本吸う間に凍えます。

 去年はコロナで急遽中止になった音楽祭でしたが、今年は喜んでもらえたのではないかと思います。

 来年はぜひ、宿泊させて頂きます。

 そうして帰り道。これもかなりの悪路でした。ゲレンデのような路面で、時折、目の前が真っ白になる。

 それでも、山形市に戻ると雪は無し。

 さて、明日はいよいよ山形Qの86回定期。かなり冷えるようではありますが、天気は崩れない予報です。

 文翔館を温かくしてお持ちしております。

     
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鶴岡音楽祭

2023-01-20 20:40:00 | 山形交響楽団
 今週の山響2本目は、明日の「鶴岡音楽祭」。モーツァルトの交響曲「パリ」を中心に、あとはメゾ・ソプラノ清水華澄さんをゲストにオペラアリアなど。

 毎年呼んでいただいているこの音楽祭。鶴岡は合唱が盛んな町なので、毎回、豪華な歌のゲストが入ります。それとオーケストラ、そしてレベルの高い合唱が一体となるステージが魅力なわけですが、コロナになってからは合唱の参加が実現していません。

 なので、現地でリハーサルすることもなく、鶴岡に宿泊することもない。

 …去年も書いた気がしますが、冬の鶴岡に行ったら、雪で凍えた体を温める「寒鱈汁」を食べなければいけません。

 白子を入れたタラのあら汁ですが、ご当地のものはやはり味が違います。これと庄内のキリッとした地酒があってようやく体が温まり「雪もなかなか良いもんじゃないか」などという風流心を取り戻す。ついでに歌でも歌おうかとできた名曲が「雪の降る街を」だと、個人的には思っています。

 しかしコロナのせいもあって、今年もゆっくりと寒鱈汁を味わうことはできず。…残念なかぎりです。

 しかし、きちんと継続しているだけでも素晴らしいことです。「来年こそは」の思いを込めて、明日も良いコンサートになるよう頑張ります。
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続・ニューイヤー

2023-01-17 22:14:37 | 山形交響楽団
 新年から、今年もフル回転の山響です。今週も二つの演奏会。

 ひとつめは、明後日の石巻公演。ニューイヤー的なものと協奏曲。山響チューバ奏者の久保氏によるヴォーンウィリアムズ 、ピアノの牛田智大氏による「ベートーヴェン「第4番」。指揮は気鋭の女性指揮者、齋藤友香理さん。

 お隣とはいえ、他県で「ニューイヤー」ができるのは嬉しいことです。年始のニューイヤーはもちろん、年末の「第九」など、季節ものは本来、山形だけでなく、いろいろな所に持っていきたい。

 せっかく創り上げるコンサートですから、同じような場所で次から次へとやるよりは、ツアーのようにして各地の皆さんに聴いて頂きたいのです。

 …練習せずに旅行したいという話ではありませんので念のため。

 石巻公演。残念ながら、チケットはまだまだあるようです。お時間のある方はぜひ。
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幾つになっても

2023-01-15 21:01:00 | 音楽
  「村川千秋のシベリウス」公演が終了。90歳にして交響曲をまるまる指揮した氏の姿は、それだけでも多くの感動を与えるものだったと思います。客席も、なにか
特別な熱気に包まれました。

 しかし私が感じたのは、少し違います。

 かつて、毎年の定期演奏会で一曲ずつシベリウスの交響曲をとりあげていた往年の頃よりも、指揮が(上達…と言うと僭越で失礼ですね)「向上」していることに驚きました。

 衰えているどころではない。昔よりも「良くなっている」のです。

 これは驚異的なことです。

 ひとは何歳になっても成長できる。90歳で、こんな姿を見せられてしまうと、もう誰も年齢を言い訳にできません。

 すごいすごいと言ってばかりいられない。自分も頑張らなければ…と思わされる。これが「元気をもらう」ということなのでしょう。

 私たちも、会場の皆さんと一緒に、感動だけでなく、それ以上のものを与えられたような気がします。
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若輩者

2023-01-13 21:33:00 | 山形交響楽団
 40歳を過ぎた時には特に何も感じなかったものの、50歳を過ぎると、さすがに、いろいろなところに衰えを感じます。「目・肩・腰」…みないな。

 …だいたいこういう話をすると、もっと歳上の方々から「50はまだまだ若い、何言っているんだ!」とお叱りを受けるものですが、ちょっと待って頂きたい。あなたも50の時、そんなこと言ってませんでしたか?

 まあ、人はいくつになっても、以前より年寄りだし、未来よりは若い。

 とはいえ「90歳」となると、そんな一般論の範囲を超えます。90歳になったらどんな感じだろう…など全く想像できない。私などは心配無用もいいところだとは思いますが。

 90歳で壮健な人は、本当に尊敬に値します。

 ということで、今週の山響は日曜の「村川千秋のシベリウス」コンサート。

 ご存知、90歳を迎える山響創立名誉指揮者の村川千秋氏が指揮する「シベリウス交響曲3番」、常任の阪哲朗氏指揮のヴィヴァルディ「四季」。

 昨日からリハーサルが始まっていますが、村川さんのお元気なこと。練習場に来る時には杖などついて、さすがに「ご老人」という感じですが、指揮台に上がると、指揮ぶりは昔とまったく変わりません。

 いや昔よりも、余計なものが削ぎ落とされて、実直な「信念」のみになっているような凄みを感じます。村川先生の「生き様」そのものでしょう。

 貴重な機会になるはずです。お時間のある方はぜひ。

 若輩者の私も、良いコンサートになるよう精一杯頑張ります。
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名曲との出会い

2023-01-11 22:47:00 | 山形弦楽四重奏団
 新年早々、なかなか忙しいなと思っていたら、ふと気づくと山形Q「第86回定期」が、もう来週です。

 今回のゲストは、おなじみ、山響首席のオーボエの柴田氏。

 弦楽とオーボエの室内楽は、思いのほか少ない。…いや、有名でない曲は多いのですが、なかなか「これ」と言えるような名曲がないのです。

 そんな中、選りすぐった曲が今回の、フィアラとヴァンハルです。(どちらも作曲家の名前です、念のため)。

 ヴァンハルは、モーツァルトに可愛がられて、一緒に弦楽四重奏曲の試奏をしたほどの仲です。これは前に、モーツァルトの曲について調べた時に知りました。…つまり、ヴァンハルという作曲家について、もともと知っていたわけではない。

 そしてフィアラは…もちろん初めて知りました。しかも今回の曲はユーチューブにも出ていないので、本当に何も知らない。

 そんな中で、今日はオーボエを交えての初合わせでした。一体どんな曲なのか?

 …今どき、こういうワクワク感はなかなかありません。オーケストラで新作を初演する時でさえ、事前にパソコンで作った音源が資料として配布される時代ですから。

 ジャケットだけ見て買ったレコードに、初めて針を落とす時のような、と言うと、古い方々には伝わりますでしょうか。ああいう感じは、今、本当に貴重です。

 結局、2曲とも、思った以上に良い曲でした。古典的な明るさのある、爽やかな作品です。

 せっかくの機会(おそらく空前絶滅の)なので、ぜひ、たくさんの方に聴いて頂きたい。皆様にも「初めて」のワクワク感を味わってほしいと思います。

 本番は1月22日。良い演奏会になるよう頑張ります。
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演奏会初め

2023-01-09 21:27:00 | 山形交響楽団
 山響の今年最初の演奏会が終わりました。山響「酒田定期」。年々、お客様が増えてきているのを本当に嬉しく思います。

 先日も書いたとおり、ニューイヤー的なプログラムのコンサートで、会場も温かく華やいだ雰囲気になったような気がします。

 今年一年が、良い年になりますように!

 演奏会のオープニングは、ロッシーニ「どろぼうかささぎ」序曲でした。

 やはり、ロッシーニはすごい。日ごろは「ウィリアム・テル」ぐらいしか弾きませんが、年末にも「セヴィリア」を演奏して、あらためて感じました。

 ここまで「突き抜けた明るさ」は、他の作曲家にはなかなか無いなと思います。人を強引に「躁状態」にさせるような盛り上がりがありますね。

 チャイコフスキーの「悲愴」を聴いて鬱になる人がいたという話を聞きます。本当かどうかわかりません。でも、ロッシーニにはその逆の効果があるような気がします。

 もういい加減、コロナも終わりにして、何が何でも「ついに良い年が来た!」と思いたい。そんな年明けにぴったりの曲だったのではないでしょうか。

 今年も魅力的な企画がたくさんあります(スケジュールを見ると、いろんなため息が出てしまうほど)。

 どうぞお楽しみに!本年もよろしく願いします。
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露天風呂と旅行

2023-01-08 21:15:00 | 旅の空
 年が明けて山形に戻ってきた時に、まず思ったのは「今年は雪が少ない」ということ。例年だと、まさに「雪に閉ざされた」感じですが、道路にも雪が無いのに驚きました。

 この冬は、クリスマス前のあの大雪が印象に残りましたが、それ以降は大して降っていないようです。

 …しかし、寒いことは寒い。

 寒い山形に戻って、まずしたいと思うことは、やはり温泉。足の伸ばせる露天風呂で身も心も温まる。これが必要です。

 ところで、年末に珍しい体験をしました。

 池袋で露天風呂に入ったのです。

 昔からの友人たちと、夜中まで気を使わずに飲むために池袋のホテルに一泊したのですが、「サウナ付き」を売りにした安宿。

 行ってみると予想通りの古さ。…まあ、寝るだけだから、と納得したのでした。

 二日酔いの翌朝、ふと思い出して、話の種にと浴場に行ってみると…驚きの展望大浴場。サウナだけでなく、きちんとした浴槽が温度を分けて3つ。それ以外に露天風呂もありました。

 ビルに囲まれて「展望」ですか、とは思いますが、山形など東北各地の露天風呂に慣れた私にとっては、逆にこれが新鮮この上ない。

 温泉ではないのでただの「お湯」ですが、空いていたせいもあって、広々と気持ちがいい。学生時代を過ごした池袋の飲み屋街の近くの空を眺めながら、こんなふうに湯に浸かるとは。顔に当たる、東京のホコリっぽい風もまた、心地よいとは言えないが懐かしくもある。

 …それだけ東京がもはや、私にとって遠いものになったということでしょうが、東京の「旅行」を楽しみました。
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ニューイヤー

2023-01-07 21:38:00 | 山形交響楽団
 山響の「仕事始め」は昨日から。9日の酒田公演のためのリハーサルです。

 「ニューイヤー」的なプログラムで、指揮は鈴木優人氏。ゲストにはギターの福田進一氏を迎えて、定番の「アランフェス協奏曲」など。

 「こうもり序曲」「春の声」「皇帝円舞曲」「美しく青きドナウ」…これでもかとばかりにニューイヤーです。

 我々としても、目新しい指揮者で定番の曲を演奏するのは、わりと楽しいものです。

 今年一本目。良い演奏会になるよう頑張ります。
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