中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

長珍「新聞紙60」

2015-09-30 21:58:29 | お酒の話(県外)
 旅先では、その土地ならではの美味しいものを食べる…それは、旅行者の礼儀でもあります。そして「その土地にはこんな素晴らしい料理があった」と土産話をすることは、その土地の人への「お礼」のようなものだと思います。

 それが良くないのなら、旅先でも毎日、セブンイレブンの「サラダ巻き」を食べて過ごすことにします。安くて美味しい、私らのような貧乏人の味方です。


 さて昔、演奏旅行で愛知に行った時、食べ物の味が濃いのに驚きました。別に、塩っぱいわけではない。「濃厚」なんですね。若干、味噌が混じっているような。先入観ではありません。

 そんな愛知が、日本酒の名醸地のひとつなのは、失礼ながら不思議です。だいたい旨い酒があるところは、海の幸など、自然そのままのもの「淡い味」が名物である場合が多い。
 
 しかし、愛知の酒はさすが。食べ物の濃厚な味を、がっちりと受け止めつつ、それのさらに上をいく「旨味」を乗せてくる。「淡麗辛口」の真逆の「濃厚旨口」の銘酒が多い。


 ということで今回は、そんな愛知の「濃厚旨口」の中でも、特に人気が高く手に入りにくい幻の「長珍」、それも「新聞紙」と呼ばれる限定品が手に入ったのでそれを。

 文字通り新聞紙にくるまれた、山田錦60%の生酒。これはテンション上がります。


 さて、味の方は…むほっ。まさに愛知の料理のように、辛さやキツさは無いものの、これでもかというほどに味が詰まっている。いろんな味が重なっているために「濃い」と感じるわけです。「厚塗り」の旨さ。

 そして仮装行列が過ぎ去って、静寂が訪れたような、後味のスッキリ感は、まるで夢を見ていたようです。さすがに人気が高いだけのことはある。


 第一印象では「やかましい」感じでしたが、その賑やかさがすぐにまた恋しくなる、不思議な魅力がある酒です。

 旅がおおらかだった昔を、懐かしみつつ、濃厚な旨味を堪能しました。
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健康増進

2015-09-28 21:03:30 | 山形交響楽団
 昨日は、山形市の健康増進イベントに参加しました。私のように日頃、健康に対する意識が希薄な人を啓発するための催しです。

 私もそこでじっくりたっぷり啓発されて、今までの自分に深く反省の涙を流し、清らかに生まれ変わった心で、その晩から健康を追究するべき…ではありますが、残念ながら啓発されに行ったわけではありませんでした。

 イベントの一環で、山響のメンバーによる弦楽アンサンブル演奏をして来たのです。


 こういう「バラ売り」的な演奏会は、山響としてはこれまでしてこなかったのですが、昨今の多様なニーズに応えるために、今年度から積極的にやっていこうという方針のもとに実現した企画でもあります。

 編成をしぼっており、また、指揮者なしでもあるので、本格的な弦楽の曲よりも、弦楽四重奏を弦楽合奏でやる曲が多かったのですが、聞きにきて下さったお客様はどんな感想を持たれたでしょうか?

 私たちも、オーケストラの形態にこだわらない演奏会を機動力豊かにやっていくことで、山形の音楽ファンが増えていけばと思います。


 会場は山形テルサでしたが、コンサートが終わって家路につくお客さまの波の中で、気持ち良くタバコをふかすことが、なんとなくためらわれて、家に帰るまで喫煙を我慢しました。

 …これもまた「健康増進」の効果かと。

 
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秋をいろどる

2015-09-26 22:24:47 | 山形
 山形は今、秋まっさかり。山形の秋を彩るものといえば、紅葉ではなくてもちろん「芋煮会」です。先週末には「日本一の芋煮会」がありました。大鍋にクレーンで芋や肉を入れる、有名なアレです。人混みが苦手な私は行ったことがありませんが。


 この季節の週末には、河原じゅうに煙が立ち上ります。いくさの「のろし」かと思うほど。老いも若きも、地域で・会社で・サークルで…それぞれのコミュニティ毎に、ひとり2~3回は芋を煮るわけです。


 これだけ、みんな河原に繰り出して芋を煮まくるわけですから、いかに広々した山形の河川敷と言えども、火を起こすのに適した場所の争奪戦が始まります。花見の場所取りと同じです。

 私も山響に入ったばかりの新人の頃は、まだ薄暗い早朝から出かけて、寒い河原に紐を張って陣取ったことがあります。ちなみに今年の山響の芋煮会は来月のようです。


 明日は、娘のバレエ教室の芋煮会らしく、家の奥さんが場所取りを任されたようで。…私と対照的に夜型の奥様には荷が重いような気がしますが。

 気合のこもった「早寝」を邪魔しないように、私も息をひそめて休むことに致します。
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病魔退散

2015-09-25 23:49:45 | 雑記
 最近、有名人の癌の話が多いですね。元気だった頃と別人のようにひどくやせ細った姿を見ると、癌で亡くなった母の事を思い出して、つらくなります。

 進行が速い癌では、わかった段階で厳しい余命宣告が、本人と家族には告げられます。報道ではもちろん出ませんが、有名人でも同じでしょう。

 いろいろな本を読んでわかった事ですが、進行する癌は、治らない。まず、この事実を受け入れることが、本人と家族にとって、とてもつらいことです。

 病院では、余命宣告は、まるで桜の開花予想かなんかのように軽くあっさり言われます。しかし、聞く方はもちろん、「あ、そうですか」とは受け入れられない。

 動揺し、心が壊れそうな状態で、そのたとえようもないほど貴重な「余命」を刻一刻と送らなければなりません。


…「貴重な日々」を送る、というのも、また非常に苦しいものです。

「これが生きて目にする最後の桜かも知れない」
と思って見る桜は、それは美しいでしょうが、決して心地よくない。見たかったのは、そういう桜と違う。

 大岡昇平の「野火」に、うろ覚えですが、こんな感じの事が書いてあったように思います。

 生きている実感とは、その瞬間を「かけがえのないもの」だと感じないで、「またいつでも好きな時にそれができる」と思える事である。


 最期の時まで、やりたい事を、それまでと同じようにする…というのが、理想的ですね。それはそれで、大変な覚悟の要る事でしょうが。


 闘病中の方には、素晴らしい時間が少しでも多く与えられる事を願いますし、残念ながら亡くなった方には、そのご冥福をお祈り申し上げます。
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またひととせ

2015-09-23 22:05:20 | 雑記
 今日は、普通に山形Qの練習。その後、普通にレッスン。いつも通りの一日でした。

 違ったことと言えば、また一つ、歳をとってしまったこと。人生4度目の「ゾロ目」になりました。

 …なに、四捨五入すれば、まだ四十ですよ!

 「四十」という年齢に、「まだ」をつけて恥じらいを感じない年代になったという事にむしろ寂寞としたものを感じます。


 とりあえず、一応つつがなく、また誕生日を迎えられたことには、感謝すべきでしょう。
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昭和の想い出

2015-09-20 22:38:13 | 音楽
 今日は、山響の「企業局コンサート」。公共事業をする山形県の企業局が、住民へのサービスのためにするコンサートです。

 サービスですから、サービス精神旺盛なプログラムになります。ということで、コンサートの前半は「昭和歌謡」、そして後半は「運命」でした。


 昭和歌謡、と一口に言っても、生きた年代によって、思い出は様々です。今回は割と、年齢の高い層にターゲットを絞った感じで、古き佳き演歌中心でした。

 「青い山脈」「高校三年生」「津軽海峡冬景色」「川の流れのように」などです。歌謡曲に造詣の深くない私でも、ほとんど知っている、超名曲ばかりですね。みんな知っているから、歌なしのオーケストラだけでやるわけです。


 私自身の事を言わせてもらえば、「青い山脈」以外は、知っていました。その中でも、「高校三年生」は特に。

 「流行歌」というものをほとんど知らない私でしたが、これは、まさに高校三年生の時に歌わされたのです。


 私の通っていた高校は、超進学校で、「芸術」は、どうでもいい選択科目でした。学校が力を入れていないことがよくわかるので、生徒たちも、授業を受ける態度は「てきとー」そのもの。入試と関係ないつまんない歌うたっている暇があったら、英単語のひとつも覚えていたい。

 音楽の先生もそのへんの事をよく理解していたので、腹いせなのか、自虐なのか、いじめなのか…「これをちゃんと歌わないと留年させてやる」と宣言して、皆が嫌がる歌を試験の「課題曲」にする。出席番号順に一人ずつ歌わせて、声が小さかったら「留年にする」と宣言して行われる歌謡ショー。完全に、音楽教師のストレス解消の場でした。

 そこで「課題曲」にのひとつになったのが、「高校三年生」。…今時のチャラチャラした高校三年生に、舟木一夫の「高校三年生」を歌わせたてやりたい…という悪魔的な試験だった。

 さらにすごいのが、もう一つの課題曲、「あなた」。わかりますか?「もしも~私が~家を建てたなら~」のアレです。「そして~私は~レースを編むのよ~」。…ここは男子校ですよ。これを詰め襟の高校生に、単位欲しさのためだけに歌わせる、音楽教師の異常なサディスムがご理解いただけるでしょう。「絶叫して歌わないと赤点だから。」…レクター博士でも赤面して躊躇するはずの、猟奇的な試験です。

 …もちろん私は、他のみんなと同じく、「高校三年生」をチョイス。「ク~ラス仲間は~、いつまぁでえもぉ~」。…お前への恨みは、クラス一同、いつまでも忘れないだろう。


 そんな思い出深い曲を弾きながら、昔を思い出したりしておりました。

 たまにはこういう歌謡曲もいいですね。聞きに来たお客さんたちも喜んでくれたなら、嬉しく思います。
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満寿泉(純米吟醸)

2015-09-18 22:51:26 | お酒の話(県外)
 さて、山形に戻って来ました。今回の旅行で飲んだ酒の中では、この「満寿泉」の純米吟醸が秀逸でした。富山の銘酒としては全国レベルで有名ですが、正直、今まであまり良い印象が無かった。「黄色くて重い酒」のイメージでした。

 最終日に宿泊した富山の宿で、唯一置いてあった「冷酒」がこれ。失礼を承知で「他には無いんですか?」と訊いてしまいました。

 ところが…少々がっかりした精米58%にして、この透明感。そしてジューシーな米の旨味。謙虚な香りと、いさぎのよい喉ごし。美しいと感じました。名のある酒は、きちんといろんなグレードのものを飲んでみないと、その美学が正確につかめない。

 旅において、また一つ、襟を正すのでありました。そして、こうなる。

 

…全国各地で、あきれられております。
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給食の時間

2015-09-16 09:16:02 | 旅の空
 富山の後は新潟へ。昨日は、長野との県境の「津南町」で公演しました。魚沼産コシヒカリの名産地のひとつ。山に囲まれた、いい街です。


 昨日はなんと、会場の小学校で、給食を頂きました。せっかく学校を訪問するわけですから、音楽以外でも、もっと何か交流できないかということで、学校の協力のもとに行う初めての試みです。

 本番前の給食の時間に全楽団員が、3~4人に分けられて各クラスに乱入、ではなく招待していただいて、生徒と共に和やかに昼食をとるというイベントです。


 私が配属されたのは3年生の教室。3年生と言えば、家の娘と同じです。おしゃべり好きな歳ごろなので、気が楽です。

 私が混ぜてもらった「班」も、やはりそうでした。男の子も女の子も、縦横無尽によくしゃべる。

 気になる献立は…鷄のなんとか揚げ(みそ味)、ぜんまいの煮物、きのこ汁、ごはん、牛乳。
…苦手なものが無くてひと安心。(ちなみに、「ぶどうパン」が私のトラウマです)。

「うわっ、なめこ入ってる~」
…嫌いなの?
「目つぶって食べれば大丈夫」
…?鼻じゃなくて?

「なんかこのお肉、う◯ちみたいなにおいがするぅ」
…そ、そういう事を言ってはいけないよ。お味噌の香りなんだから。

「そのポケットに入ってるのはなに?」
…あ、これはタバコだよ。体に良くないね。みんなのお父さんは吸わないんだろうね。
「お母さんすってる。お父さんは離婚して今いない」
…えっ、…ごめん。

 交流と言うよりは、翻弄されて終わりました。

 
 とにかく、みんな明るくて人懐こい、いい子たちでした。そして、なんと言っても、米が旨い。給食とは思えない。


 新潟が、また好きになりました。良い出逢いに感謝。
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北陸の幸

2015-09-14 20:25:48 | お酒の話(県外)
 さて、秋の演奏旅行の第1週目が始まっています。移動日の昨日は、富山にやって来ました。

 山形からだと、隣の新潟のさらに隣。二県先なだけですが、新潟の長さを甘く見てはいけません。距離的には、東京に行くのと変わらない。それでも、和歌山まで行った昨年度があるので、この距離を「近いじゃん☆」と思ってしまうのが恐ろしい。年々きたえられております。


 富山の銘酒といえば、有名なのは「立山」ですね。次には「満寿泉」か「銀盤」あたりでしょうか。どれも旨い。

 しかし、やはり一番に推したいのが「勝駒」。全国的にも手に入りにくい「幻の酒」の一つになっています。富山の居酒屋でメニューにあったら、まずオーダーすべし。


 ということで、昨日も早速、いただきました。やはり期待を裏切らない。ふくよかな米の味がしっかりありながら、さらっと切れていく。隣の新潟の淡麗辛口とはっきり違う、太い旨味があります。

 もちろん、富山らしい、分厚く切ったブリの刺身といっしょに堪能しました。


 秋の北陸を楽しみたいと思います。
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シルバー未満

2015-09-13 11:51:01 | 危機管理
 大きな被害を出した台風でしたが、山形では大事には至らず、昨日は気持ちの良い快晴。娘の小学校の運動会も、良い環境で予定通り行われました。


 昨今の小学校の運動会は、順位をめぐって個人で争うような競技がなくなりました。徒競走も無し。「チームで協力しあって」みたいな団体種目ばかり。教育的配慮なのかも知れませんが、なんだか逆に不自然な感じもします。観客的には、見所が少ないような…。

 とはいえ、幼稚園のような「親子競技」が無いのがとにかくありがたい。特に今回は捻挫で、回復しつつあるとはいえ、まだ走れるような状態ではない。これで障害物競走でもやらされてたら…と思うと恐ろしい。


 ということで、日陰でのんびり観戦。ふと、まわりを見ると、みんな若い。特に、張り切ってカメラを構えているようなお父さんは、一人目の子供が小学校に入ったばかり、という人が多いのでしょう。世代が違う感じすらします。

 息子が小学校に上がったのは、もはや10年近く前。歳もとるわけです。

 懐かしいな…などと競技よりも周囲の父兄を、しみじみと見渡しておりました。

 しばらくして、長時間立っているのは膝が辛くなったので、ロープ際で熱心に見るポジションは若い人に譲って、どこか座れる所を探し始めました。

 真っ先に目についたのは…「敬老席」。

 迷いながらも一瞬、近寄って行きましたが、「さすがにまだ早い!」と通過するのでした。座って、違和感が無くてもショックだし…。


 こうして、運動会を見に来る機会も、あとわずか。髪はシルバーになる一方ですが、まだまだ敬老席のお世話にならずに頑張ります。
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豊盃「秋あがり」特別純米

2015-09-11 23:06:31 | お酒の話(県外)
 やってしまった。新しい季節の洋服が出ると、たまらず買ってしまう世の女性の気持ちが、ちょっとわかる。

 音楽業界が恐慌と言ってもいいほどの不況の中、しかもその末端で爪に火をともす我々のような者は、季節の贅沢などする余裕は全くないはずなのに…わざわざ県産酒以外のものを、この山形で買い求めるとは。

 人をあやめた「異邦人」の主人公が「太陽がまぶしかったから…」、と言うが如く、私も申し上げます。

「…だって秋あがりだから」。


 ということで、世の中はいろいろあるわけですが、日本酒の世界では「秋あがり」のシーズン到来。酒屋のショーケースの「小さい秋」を、大きく見つけてしまう今日この頃。

 私の「行きつけの酒屋さん(2号店)」は、県外の銘酒が「たまたま入荷できた時だけ」ある、なかなか面白い店なのです。疲れた時に、ふらっと覗いてみたくなる。

 今日はそこに、言わずと知れた青森の至宝、「豊盃」が。最近プレミアがついて、めったに手に入らないうえに、しかも季節限定の「秋あがり」。さらに、「おひとり様一本まで」の但し書きまで。蛇に睨まれたカエル…いや、食べ頃のカエルを見つけてしまった蛇のように、オートマティックにお買い上げ(心神耗弱とも)。


 さすがに旨い。豊盃らしい、しっとりとした柔らかな甘みと、一口目から舌に吸い付いてくるような「ああ、これこれ!」感。そこに「秋あがり」の、深いまろやかさが加わっています。

 いつもの布団が、なにか妙に、とくべつ心地よく感じられる秋の明け方のような…肌なじみの良い快感のある酒です。


 秋の訪れを堪能しました。
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平穏祈願

2015-09-10 22:04:05 | 雑記
 ずいぶんと天気が荒れていますね。今日も午後から、携帯に入ってくる警報が鳴り止まない。必要な情報が常に入ってくるのは素晴らしい事なのでしょうが、こういう状況が、演奏会中に起きて、客席が警報音の大合唱にならないことを願うばかりです。


 そんな荒天の中、我が山形Qは、今日も元気に山響のスクールコンサートの後に、練習。

 来週はまた旅行なので、出来る時に練習しておかなければいけません。警報音が鳴ったぐらいで、弾くのをやめる者はおりません。…それはそれで、どうかとも思いますが。


 しかし、今回の台風は実際に、いろいろなところで、大きな被害が出ているようですね。山形も、新幹線や高速道路が県境でストップしていますし、時期が時期なら私たちも大混乱になっていたところです。演奏会どころではない地域もたくさんあるでしょう。

 幸か不幸か、私たちが来週派遣されるのは、北陸。今回は大きな被害を聞いていません。


 しかしこの先、今のペースで「観測史上最大」のような事が増えていくと、そうも言ってられない事態に巻き込まれることもあるでしょう。

 今年の旅行シーズンも、無事に過ごせますように。
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秋刀魚の味

2015-09-09 17:56:47 | 雑記
 早くも「秋の長雨」に入ってしまったような天気が続いています。

 とはいえ、大好きな秋の到来です。秋の味覚を楽しまなければ。


 ということで、昨日はこの秋はじめてのサンマを食べました。「さんまの聖地」である目黒出身の私…もちろん大好物です。

 いくら山形の食べ物は全て美味しいとはいっても、さすがにやはり、目黒で食べるサンマにはかなわない…

…ということはもちろんなく、同じ美味しさです。目黒のダイエーで売っているサンマも、ほとんど北から持ってきているので当然ですね。


 ニュースで「目黒のさんま祭り」の記事を見ました。目黒駅の近くでサンマを焼いて配る行事です。冗談のような行事ですが、目黒の最大の名物だから仕方がない。しかし、考えてみれば仙台の牛タンだって、仙台でとれたわけではないのですから、焼いた所の名物でいいのです。「祭り」で焼いたのも、岩手のサンマだったようですね。

 旬のサンマはどこで焼いても、煙いし旨い。そして日本酒によく合う。それでいいのです。

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乾杯前の歌

2015-09-06 22:34:27 | 山形弦楽四重奏団
 昨日は山形Qにて、とあるパーティーに招かれて演奏しました。曲目はすべて、主催者のリクエストによる、オペラの曲。

…こういうのは、正直、とまどいます。

 有名アリアなどは、もちろん曲が素晴らしいので、演奏するのは楽しいのですが、なんといっても我々は弦楽四重奏団です。クァルテットのために書かれた曲を演奏してこそ、その良さが発揮できるはずなので、いくら編曲してあるとはいえそれで、オペラ好きの人が期待するとおりのものを提供できる気がしないのです。

 そしてまた、ヴェルディにしろプッチーニにしろ、1stヴァイオリンの負担とプレッシャーがでかい。所詮は、か弱いヴァイオリニスト。オペラ歌手のようなサイズの、体格も心臓も持ち合わせていませんので。


 6曲ほどでしたが、ずいぶん熱心に聴いて頂きました。乾杯前とはいえ、パーティーなのに、コンサート会場のような静けさ。これもまた驚きましたが、聴いた方々はどんな印象だったのでしょうか。喜んでもらえたなら嬉しく思います。こういう音楽好きの集まりに、クァルテットとして呼んでもらえる事は、光栄です。


 乾杯前ですから、プログラムの締めくくりはもちろん「乾杯の歌」。弾き終えて、乾杯。

 もちろん私達も、楽器を下ろして声高らかに、一緒に乾杯…することは許されませんので、これから盛り上がる会場を、すごすごと後にするのでした。…「しがないヴァイオリン弾き」感がもっとも高まる瞬間ですね。


 とはいえ、オーケストラではおなじみの名曲を、弦楽四重奏で弾き、それを熱心に聴いてもらえた、貴重な楽しい機会でした。

 関係各位に深く感謝します。
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秋の夕暮れ

2015-09-05 09:38:49 | 山形
 捻挫だの何だのありながらも忙しく過ぎた今週でしたが、どことなく気分がスッキリしている。足を引きずりながら言う事でもないが、それでも妙に身体が軽いような感じがする。

 何故だろう…いい事は一つも無いのに。

と不思議に思っていましたが、わかりました。…秋だからです。

 秋は物寂しいなどと言われますし、また、私達にとって慌ただしい時期ですが、私にはやっぱり、一番好きな季節です。これは生理的なものでしょう。気温とか湿度の関係もあるでしょうが、そういう理屈よりも、世界が「クールダウン」する感じが、単純に快感なのだと思います。

「ああ…陽が短くなってきた」
と、頭では寂しく思っても、気分は悪くない。たそがれつつも、かすかにウキウキするものを、自分の奥の方に感じる。


 本当は世の中のみんなも、同じではないんですか?

「いずこも同じ秋の夕暮れ」…などと「もののあはれ」を感じながらも、「食欲の秋!」みたいな。

 夕暮れの陽の光に輝く、金色の田んぼ。今年も、いい米がムッチリと実っています。満開の桜も大事ですが、それも秋の実りがあってこその喜びです。米が出来なければ酒が無く、酒が無ければ花見もできない。(…間違ってますでしょうか?)


 忙しさも含めて、「秋」を満喫したいものです。


 
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