電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第1番」を聴く

2016年05月27日 06時05分42秒 | -室内楽
「初夏はメンデルスゾーン」ということで、このところメンデルスゾーンづいています。チェロ・ソナタに続いて、通勤の音楽に選んでいるのが、弦楽四重奏曲第1番。以前、実演でも聴く機会に恵まれました(*1)。
このときは、まだWikipediaにも解説はなかったのですが、最近はちゃんとページが作られており、譜例もついた解説となっています(*2)。

それによれば、メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第1番変ホ長調Op.12」は、1829年にベルリンで書きはじめられ、同年9月14日にロンドンで完成された曲で、第1番として出版されましたが、実際には変ホ長調の番号なしの曲と、第2番イ短調の次に書かれたものだそうです。

第1楽章:アダージョ・ノン・トロッポ〜アレグロ・ノン・タルダンテ、4分の4拍子、変ホ長調、ソナタ形式。穏やかな序奏は、いかにも室内楽の始まりの雰囲気ですが、主題はメンデルスゾーンらしい、歌のような旋律です。
第2楽章:カンツォネッタ、アレグレット、4分の2拍子、ト短調、三部形式。スタッカートで奏でられる軽やかさと、終わりのほうで出てくるピツィカートが印象的。
第3楽章:アンダンテ・エスプレッシーヴォ、4分の3拍子、変ロ長調。ほんとにエスプレッシーヴォな音楽。若いメンデルスゾーンは、何を訴えたかったのだろう?
第4楽章:モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ、8分の12拍子、ハ短調〜変ホ長調。前の楽章からほとんど切れ目なく演奏されるけれど、表情はがらりと一変します。それだけに、激しい嵐のように急速に演奏される音楽と、その合間にちらりとのぞく憂鬱な表情が印象的。



通勤の音楽としては、愛車デミオ・ディーゼルXDのスピーカの能力もあって、不足がちな低音域がロードノイズに邪魔されて、隠れてしまいがちです。このあたり、昔から聴きなじんだ曲の場合は脳内で補正してしまうので大丈夫なのですが、まだおなじみとは言えない曲の場合には不満を感じてしまうところです。
でも、田舎の静けさを保つ自宅で、簡易なPC-audioやステレオ装置で聴く時には、そんな不満もなくなります。

演奏は、メロス弦楽四重奏団によるもので、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集としてCD化されたグラモフォン盤(UCCG-4333/5)です。

YouTube にもありました。第1楽章です。

Mendelssohn, String Quartet E-flat-major, Op 12, I. Adagio non troppo - Allegro non tardante


(*1):山形弦楽四重奏団第48回定期演奏会でハイドン、清瀬保二、メンデルスゾーンを聴く〜「電網郊外散歩道」2013年7月
(*2):弦楽四重奏曲第1番(メンデルスゾーン)〜Wikipediaの解説

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藤沢周平『獄医立花登手控え』シリーズを一気に読む

2016年05月26日 06時01分50秒 | -藤沢周平
毎週金曜日の夜に、テレビで藤沢周平原作『獄医立花登手控え』シリーズををもとにしたドラマを放送していますが、なんだかんだと都合が合わず、見逃してしまっています。残念ですが、ここは寝床脇の書棚に並んでいる原作の文庫本(講談社文庫)全四冊を、数日がかりで一気読みしました。

一冊ずつ、一話ずつ、断続的に読んでいるときは、獄につながれた者とそれにつながる市井の人々の姿が印象的ですが、連作を一気読みするときは、共通して何度も登場する人物が浮かび上がってきます。それは、主人公の立花登本人はもちろんですが、叔父・小牧玄庵夫婦や従妹のおちえ、おちえの遊び仲間のおあき、獄の同僚にあたる土橋桂順や平塚同心、有能な岡っ引の藤吉、下っ引の直蔵、登が通う柔術の鴨井道場の仲間の新谷弥助などの面々です。これらの登場人物の描写が、巻が進むにつれて次第に変化してくるところが実に面白い。

代表的なのがおちえでしょうか。生意気で小癪な小娘が、少々遊びが過ぎて、第一巻の最後に悪党どもに牢破りの幇助の人質として捕えられ、大立ち回りの末に救出されます。そして後の巻では、しだいに殊勝な娘になって、主人公の相手役らしくなっていきます。実に恋は成長の糧です(^o^)/

おちえの引き立て役のように、運の悪い役回りなのが、山猫のような眼をしたおあきでしょう。この娘は、遊び仲間から転落し、やくざの情婦になってしまうのですが、最後は実直な豆腐屋の女房としてようやく落ち着きます。

叔父夫婦の描き方は、実に人間観察が面白く、俗物性と医の仁術性とを共に見ているようです。とくに、流行らない医者の奥方というのは、こんなふうにしまり屋でなければやっていけないのだろうと思いつつ、ちょいと御免蒙りたいと思ってしまいます(^o^)/
藤沢周平の周囲に、もしかしたらこういう夫婦がおられて、それを誇張して描いたのかな、などと想像して、思わず笑ってしまいます。

何度も読み返していますが、その度にドキドキします。思わず引き込まれてしまうおもしろさです。同じ作者の『用心棒日月抄』シリーズでもそうですが、細部を味わいながら少しずつ読む楽しみと共に、シリーズを一気に読む楽しみ方もあります。どんなふうに読んでも味がある点で、藤沢周平作品はやっぱり良いですなあ。



昔の中井貴一主演のテレビドラマシリーズでは、篠田三郎さん演じる同心の平塚が良い役回りで、人気があったようです。原作ではそれほどでもないのですから、あれはきっとテレビ的な都合で、主役を助けるわき役としての創造なのでしょう。今度のリメイク版ではどんなふうに描かれているのか、興味深いところです。

(*1):藤沢周平『春秋の檻〜獄医立花登手控え(1)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年9月
(*2):藤沢周平『風雪の檻〜獄医立花登手控え(2)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年9月
(*3):藤沢周平『愛憎の檻〜獄医立花登手控え(3)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年9月
(*4):藤沢周平『人間の檻〜獄医立花登手控え(4)』を読む〜「電網郊外散歩道」2007年10月

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飼い猫が長寿になっている理由

2016年05月25日 06時03分37秒 | アホ猫
飼い猫が、近年はだいぶ長寿になっているように思います。和歌山電鉄の「タマ駅長」にしろ会津鉄道の「バス」にしろ、17歳、18歳といった長寿でした。我が家のアホ猫母娘も、今年で18歳、17歳になりますが、まだまだ元気です。この理由は:

  1. 栄養状態が良くなった
  2. 室内飼いが増えて、天敵や事故が減少した
  3. 避(不)妊手術でお産の負担が減った

などでしょうか。昔の飼い猫の様子を思うにつけても、この中ではとくに最後の理由が大きいように思います。人に限らず、お産の負担は非常に大きいものでしょうから。

おーい、アホ猫、自分ではどう思う?

そうねえ、そんな気もするわね〜。でも、アタシたちの場合は、やっぱり裏の畑でハンティングをできるのが大きいと思うわ〜。美容と健康には、やっぱり運動が最高よね〜。

ふーん、そんなもんかい。でもね〜、わざわざ獲物を見せに来なくてもいいからね!

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母屋のリフォームの進行状況〜5月中旬

2016年05月24日 06時02分17秒 | 料理・住まい
母屋のリフォームの進行状況ですが、ドアや戸など建具が入って、すっかりイメージが一新しました。まずは、玄関ホールからリビングに抜ける入り口ですが、採光も考えてガラス面積が大きいものになりました。奥に見える白い引き戸は、従来のままの客間と仏間に抜けるものです。冷暖房の効果も考えて、客間側の古い板戸も残し、二重の戸になっています。



こちらがリビング・ダイニングスペース。その奥は妻の念願の対面式キッチンとなります。





パントリーの扉も引き戸ですので、通り道の邪魔になりません。



アホ猫も少しずつなじんできた様子です。ちょいと、そこは私のお腹の上なんですけど(^o^)/



天井の照明も、昔の農家の頑丈な梁を見せる形に付けてもらいました。









中央の梁は、母屋全体を貫通する一本梁で、かなりの迫力です。当初は、母屋を取り壊して減築するという考えもあったのですが、こういうのを見ると、古民家の再生という形でリフォームを選択して良かったと感じます。



水回りのリフォームが中心でしたので、洗面所とトイレは一新されました。



毎朝、玄関から出勤するのが新鮮です。



あとは、ブラインドの取り付けと、預けてある家具の搬入が残っています。

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途中で万年筆のインクがなくなったら〜今と昔

2016年05月23日 06時05分44秒 | 手帳文具書斎
昔は、万年筆というものは、一本しか持っていませんでしたので、貴重な文房具でした。したがって、出先でインクが切れたりしないように、あらかじめインク残量を調べ、補充しておく必要がありました。とはいうものの、ある程度日数のかかる出張などの場合、いくらなんでもインクを瓶ごと持ち運ぶのはためらわれます。そこで考えられたのが、インク・カートリッジという解決法だったのでしょう。

インクの種類や色に注文をつけなければ、予備のインク・カートリッジを持参するだけで、インク切れという事態には簡単に対処できます。なかなか合理的な、素晴らしい解決法です。



では、今は?
私の場合、インク・カートリッジを主体に使っているのは、実態としてパイロットのカスタム・グランディ(M)の1本だけです。あとは、吸入式の万年筆やインクコンバータを用いて、複数本の万年筆にそれぞれ異なるインクで使うようにしています。つまり、途中で一本の万年筆のインクが切れそうになったら、ためらわずに別の万年筆を使い始める、というやり方です。このことにより、逆に複数本の万年筆をある程度まで均等に使うことができ、インクの乾燥を防ぐことができています。

各種の廉価万年筆が普及し、万年筆の複数所持が珍しくなくなった時代らしく、多様なインクの色や特徴を楽しむことができるという点で、インクカートリッジの制約を受けないことが可能になった時代と言うこともできるのでしょう。

ただし、吸入式の万年筆は別として、コンバータのインク容量はカートリッジよりもだいぶ少ないようです。その点からは、カートリッジ方式の長所を感じます。

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こだわりのないモノは減らしやすいが

2016年05月22日 06時05分50秒 | Weblog
モノが増えてくると、始末に困って減らすことを考えるようになります。ところが、こだわりのないものは減らしやすいのですが、こだわりのあるモノはなかなか減らすことが難しい。例えば衣服等はふつうであればよいというように、いたって無頓着なほうですので、処分することにも抵抗がありませんが、本やCDなどを処分する時には、それこそ清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちです(^o^)/

母屋のリフォームがらみで、本棚数個分を処分しなければいけなくなったときは、それこそ人生初の大処分となりました。今考えると、これからももう読むことはないであろうと思われる本を死蔵するのは、あまり意味のあることではないと思いつつ、少しだけ惜しむ気持ちが残るのも確かです。

また、8ミリビデオテープも、だいぶ処分しましたが、ほとんど観たり聴いたりすることもなくなったものでした。もちろん、中には「二人のロッテ」や「千夜一夜物語」のように、もう一度観たいものも含まれてはいましたが、なにせ再生機器がアウトです。たぶん、そのうち何らかの形で再登場するだろうと気楽に考えることにしました(^o^)/

こうしてみると、最大の難関は音楽CDかもしれません。量的にはたいしたことはない規模だと思いますが、自分で集め、何度も聴いて楽しんでいるだけに、処分するのは難しい。ぜんぶハードディスクに入っていたとしても、もう不要というわけにはいかないところが、われながら困ったチャンです(^o^;)>poripori



一昨日から、少々風邪気味です。呼吸が苦しくなる鼻詰まりだけは、なんとか御免蒙りたいところです(^o^;)>poripori

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Windows10の問答無用的アップグレードに2時間つぶれる

2016年05月21日 06時06分36秒 | コンピュータ
母屋のリフォームの打合せのため、少々休みを取って、遅れて出勤した日、パソコンの電源だけ入れて来客の対応をしていたら、いつのまにかパソコンがWindows10のアップグレードに入ってしまっていました。これまでは、アップグレードの案内が通知される度に、「大きなお世話だ」とウィンドウをクローズしていたのですが、来客対応で応答がないのをいいことに、勝手に開始してしまったみたい。で、延々とダウンロードしている間、パソコンは使えず、仕事になりません。で、Windows10に更新することについて、「法的文書」で同意を求められましたが、これには

断固として、怒りを持って、「拒否」!

すると、再びもとのWindowsの復旧作業を延々と行い、またもやパソコンは使えない状態になってしまいました。なんたるちや!

結局、忙しい日に、なんだかんだと二時間はつぶれてしまいました。これだからマイクロソフトは… 時間を返せ〜!



本日の記事は、「コンピュータ」カテゴリー、ジャンルは「むかつく」と設定しました。人畜無害の当方が、こんなジャンル設定にするのはきわめて珍しいことです。

自宅のパソコンは、相変わらず Linux で安定しております。他人の都合でなく、自分の意志で選択し決定できる点が、安心できます。ゆったりと暮らすには、どうやらこういうマイナーなOSのほうがよろしいようです。

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スキマ時間とまとまった時間

2016年05月20日 06時05分04秒 | Weblog
帰宅時の日の長さをいいことに、桃の摘果を少しずつ進めていますが、進み具合は、太めの枝が一本なんとか終わる程度で、数日かかって樹の一本がようやく終わるかどうかというペースです。

これに対して、土日のまとまった時間に働けば、進行の具合は枝ではなくて樹で何本という単位になります。また、良いお天気がずっと続くわけでもありませんので、雨降りの日には作業を休まざるをえません。したがって、まとまった作業の半日分を取り戻すには、スキマ時間が一週間やそこらでは足りないということになります。逆に言えば、収穫時期まで長い時間をかけてもよいのであれば、スキマ時間の活用でなんとかなる面もあります。

桃の摘果のような単純作業の場合は、スキマ時間の集積でも一定の効果がえられますが、まとまった時間の集中と密度を要する作業の場合は、ちょいと違う面があるような気がします。



スキマ時間を活用すれば大きな成果が得られると説く考え方もあるようですが、私はこの発想には限界があると考えています。例えば、受験生がスキマ時間に英単語や慣用句を暗記するのはそれなりに効果があるでしょうが、スキマ時間の活用では物理や化学、数学の成績はさほど上がらないでしょう。これらは、やはりまとまった時間にじっくりと取り組んだ=じっくりと調べ・考え・計算し・確かめた回数に比例するのであって、スキマ時間の集積では、「わかった!」「そうだったのか!」という瞬間は訪れにくいだろうと思います。



同様に、さまざまな仕事の面でも、スキマ時間でなんとかなるものと、じっくりまとまった時間をかけなければいけないものとがあるように思います。この、(1)仕事の優先順位と(2)かけるべき時間の見積りとが、案外たいせつな判断です。このあたりが、ベテランの年齢での経験値なのかもしれません。

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リヒトのA5判バッグ・イン・バッグの使い勝手は

2016年05月19日 06時03分07秒 | 手帳文具書斎
書類カバンを再び使うようになると小物の収納に困ることから、リヒトのA5サイズのバッグ・イン・バッグを使い始めました。今のところ、便利に使えています。感想は、

  • A5判の備忘録ノートを入れられるので、角の傷みは減少したが、すぐにさっと取り出せるかという点では後退か。
  • USBメモリやSDカードリーダー、ボールペン等をまとめて取り出せる、しまえる点は便利。
  • 書類カバンに入れるにはちょうどいいが、帆布のセカンドバッグに入れるには、やや窮屈。
  • PHSをフタ付きのポケットに入れると、いざ呼び出し音が鳴っているときに取り出すのがもどかしい。
  • デジタルカメラも、すぐパッと取り出せる方が撮影チャンスに対応しやすい面があり、バッグ・イン・バッグに収納するものではないようだ。
  • 小銭入れも、同じことが言える。コンビニで代金を支払う時に、小銭入れがパッと取り出せない。
  • 預金通帳やハガキセットなどを入れて持っていくときには便利。

というところでしょうか。総じて、目的地までまとめて運搬するのに適し、途中で何度も出し入れするような用途には向かない、と言えそうです。

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桃の摘花から摘果へ

2016年05月18日 06時04分28秒 | 週末農業
今年の週末農業は、母屋のリフォームの打合せ等にかなり時間を取られて、遅れ気味です。桃の摘花が間に合わず、次第に摘果に移行してきています。要するに、花のうちに間引きをしておく(*1,2)べきところ、受粉して実になったものを間引く作業になっているということです。

■摘果前


■摘果後


でも、間違いなく受粉したものと未受粉のものとが区別できますので、むしろわかりやすい面もあります。帰宅後にもまだ明るいのをいいことに、少しの時間をみて摘果をしておりますので、自宅裏の川中島白桃のほうはだいぶ進みました。あともう少しで終わりそうです。もう一つの園地のほうは、サクランボの収穫時期に入る前に、できるだけ進めておきたいところです。



今年はじめて植えた「美晴白桃」の苗木は、無事に定着したらしく、葉が出て遅く花が咲きました。なんとか大丈夫そうです。「桃・栗三年、柿八年、梨のバカヤロ18年」といいますので(^o^)、三年後が楽しみです。

(*1):青空の下、桃の花摘みをする〜「電網郊外散歩道」2007年4月
(*2):中心的な作業と周辺的な作業〜「電網郊外散歩道」2015年5月
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季節は盛春から初夏へ

2016年05月17日 06時03分35秒 | 季節と行事
五月も半ばを過ぎ、季節は盛春を過ぎてここ数日は初夏の陽気となっておりました。田んぼに水が入り、カエルの大合唱が聞こえる頃には、不思議に気温もあまり上がらず、むしろ肌寒さを覚える日が続いたりするのですが、全体的には徐々に初夏に移行していると言ってよいのでしょう。

季節の移り変わりを感じるのは、例えば草花の彩りの変化です。








田んぼに水が入り、田植えが進んでいます。ちらりと見えている純白の山は、雲ではなくて月山です。



こちらは、先日の法事で訪れた葉山山麓の風景。いかにも初夏の風情です。







我が家のアホ猫たちも、抜け毛の季節で油断ができません。うっかりすると、大量の毛がついたまま出かけてしまうこともあります。猫と一緒に暮らすということは、実は人間の方の忍耐心と注意深さと許容度の大きさを試されることでもあります(^o^)/

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山形交響楽団第252回定期演奏会で西村朗、モーツァルト、ベートーヴェンを聴く(2)

2016年05月16日 19時47分28秒 | -オーケストラ
写真は開演前のホールの様子ですが、記事としては昨日の続きです。

ワルター・アウアーさんを迎えての協奏曲の二曲目は、モーツァルトのフルート協奏曲第2番、オーボエ協奏曲を転用して依頼主のご機嫌を損ねたという、例のK.314のほうです。楽器編成は、6-6-4-3-2 の弦楽5部に、Hrn(2)、Ob(2)、独奏フルートという組み合わせ。演奏は、とりわけ第1楽章の最後のように、弦の終わりの音が澄んでいてすーっと消えていくところがステキです。そして、華やかで、編成以上に音楽の大きさを感じさせるこの曲でもまた、自由闊達、どこにも困難はないとでもいうような独奏フルートに聴き惚れました。

聴衆の拍手はひときわ大きいものがあり、アンコールはパガニーニの「24のカプリース第11番ハ長調」より。思わず絶句(^o^)/



休憩の後の後半のプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第5番。言わずと知れた「ウンメイ」です。軟弱な素人音楽愛好家である当方は、第1楽章は脳内演奏ですっとばし、第2楽章から聴き始めることが多い(*1)のですが、本日はそういう傍若無人な聴き方はできず、カクゴして最初から拝聴しました。そうしたら、いや〜これがおもしろいのなんのって、第1楽章:バロック・ティンパニの、ヌケの良いスピード感のある響きにノリノリになり、第2楽章:もしも指揮者コーナーがあったら、大好きな開始後の数小節を指揮してみたいな〜とか思いつつ、第3楽章:ホルンの響きが鮮やかに、弦のピツィカートとファゴットとのかけあいに魅せられ、アタッカでなだれ込む第4楽章:ピッコロとコントラファゴットとバス・トロンボーンも加わっての迫力のフィナーレに日頃のストレスも吹き飛び、溜飲を下げるという結果となりました。
いや〜、「ウンメイ」はやっぱりスゴイ曲です(^o^)/

土曜日の終演後のファン交流会では、飯森さんが興味深いエピソードを話してくれました。飯森さんが北ドイツ放送響を指揮した時、アウアーさんはフルート奏者として在籍していたのだそうで、実は初対面ではなかったのだそうです。また、今回の山響との初めての練習の際には、アウアーさんは「山響はどうしてモーツァルトのことをこんなによく知っているんだ?」と不思議がったのだとか。実は山響は、8年以上かけて交響曲全曲を演奏しており、録音もしているんだと説明したら、「なるほど!」と納得していたそうです。このあたりも、嬉しいお話でした。

また、聴衆の中に、7月の第254回定期で指揮をされる、田中祐子さんがいらしていて、飯森さんに引っ張り出されていました。池辺晋一郎さんの小交響曲と、伊藤恵さんのピアノでシューマン「ピアノ協奏曲」、それにベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」という3曲の予定とか。これも楽しみな回で、できれば妻と一緒に聴きたいところです。

(*1):耳タコなほど聴き慣れた曲目を再び楽しむ法〜「電網郊外散歩道」2007年9月

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山形交響楽団第252回定期演奏会で西村朗、モーツァルト、ベートーヴェンを聴く(1)

2016年05月15日 21時05分32秒 | -オーケストラ
日曜日は法事があるので、いつもの日曜日ではなく土曜日の夜に、山形交響楽団の第252回定期演奏会に行きました。そうです。今年から土日2回公演が復活したのです! リフォームの打合せもそこそこに、山形市のテルサホールに出かけました。



開演前に、ロビーコンサートの人だかりがすごい! 思わず何事かと思ってしまいました。地元紙・山形新聞に大きく取り上げられていましたが、今回のゲスト、ウィーンフィル首席フルート奏者のワルター・アウアーさんが、中学生・高校生の吹奏楽部員を指導する機会があったせいもあるらしく、若い人たちの姿がやけに目立ちます。





ロビーコンサートの曲目は、

アルビージ:小組曲第2番より、I.春の歌、III.ヴェニスの舟歌、IV.泉

というもので、ワルター・アウアーさんと山響の足達祥治さん、小松崎恭子さんによるフルート三重奏でした。これが実に素晴らしかった! フルート二重奏までは生演奏で聴いておりますが、三重奏というのは初めての経験です。某庄内の笛吹きさんも、もしかしたら駆けつけているのかもしれないと思いながら聴いておりました(^o^)/

開演前のプレトークでは、西濱事務局長と音楽監督の飯森範親さんが、ようやく念願の定期演奏会の全二回開催が実現したことを報告、聴衆から温かい拍手を受けておりましたが、実際に聴衆の入りがすごい。最前列の自由席さえ左右に数席しか残っていない状況で、特にかぶりつきに中・高校生と思われる若者たちがつめかけ、アウアーさん人気がうかがえます。

本日の曲目は、次のとおり。

  1. 西村朗 ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲
  2. W.A.モーツァルト フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313
  3. W.A.モーツァルト フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314
  4. L.V.ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67
      飯森範親指揮 山形交響楽団、フルート:ワルター・アウアー


最初の曲目、西村朗「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」は、第1番から第8番までの交響曲について、それぞれ第1楽章の主題を巧妙につなぎ合わせて第1楽章とし、第2楽章の主題をつなぎ合わせて第2楽章にするという方法で四つの楽章を構成した一種のパロディ作品で、全曲どこかで聞いたことのあるふうな旋律が聞こえるおもしろい曲です。
楽器編成は、ステージ左から、第1ヴァイオリン(8)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、第2ヴァイオリン(7)という対向配置で、正面奥にフルート(2)とオーボエ(2)、その奥にクラリネット(1)とファゴット(1)、その奥にホルン(2)とトランペット(2)、最奥部にコントラバス(3)、木管の右横にパーカッション、金管の右横に現代のティンパニが配置するというものです。コンサートマスター席には、犬伏亜里さんが座ります。
個人的には、第3楽章で第7番の「ダ〜メヨ、ダ〜メヨ、モウダメダワ〜」の後が「ダメ!ダメ!ダメ!ワッハッハー!」という感じに聞こえるのが気に入りました(^o^)/

第2曲:モーツァルトのフルート協奏曲第1番。楽器編成は、1st-Vn(6)、Vc(3)、Vla(4)、2nd-Vn(6)、Hrn(2)、Ob(2)、Cb(2) という小規模なものに変わります。もう一つ、チェロの後ろにFl(2)という配置。奏者はもちろん足達さんと小松崎さんです。独奏のアウアーさんと指揮の飯森さんが登場すると、大きな拍手がなんだか格別に大きく感じます。
そして演奏が始まると、圧倒的に伸びやかなフルートとオーケストラのかけあいが実に素晴らしい! カデンツァなど、作曲を依頼したオランダ人の「アマチュアの私でも演奏できる、やさしいフルート協奏曲」という注文とはかけ離れた、すごいものでした。第2楽章:ソリストのアウアーさんと、ステージ左側の安達さん・小松崎さんとがフルートで呼びかけ合うみたいな感じもありました。

(明日へ続く)
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メンデルスゾーン「チェロソナタ第2番」をシュタルケルとシェベック等で聴く

2016年05月14日 06時05分52秒 | -室内楽
メンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第2番を、引き続き聴いております。先に鈴木秀美さんのチェロと平林千絵さんのフォルテピアノで、透明感のある繊細な響きと生き生きとしたリズムで楽しみましたが、この曲の別の演奏を探してみました。残念ながら、当方の小規模なライブラリには、他にCDもLPも該当するものはありません。そこで、おのずとネット上で探してみることに。

まずは、「クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label」に、ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)とジェルジ・シェベック(Pf)のコンビで1962年の7月に録音された演奏(*1)を見つけました。まさに、パブリック・ドメインの恩恵です。

(*1):メンデルスゾーン「チェロソナタ第2番」ニ長調Op.58〜「クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label」より

また、YouTube でも、この曲のデータを見つけました。どうやら、アントニオ・メネセスの演奏らしいです。

F. Mendelssohn - Cello Sonata No. 2 in D major, Op. 58 By Antonio Meneses


なるほど、ピアノが現代のものになるだけで、ずいぶん印象が変わるものです。音楽が鋭く迫力が増してくるようで、とくにピアノの低音の迫力に負けまいと、チェロも頑張って張り合っているような印象を受けてしまいます。

それにしても、こんなふうに多様な演奏表現を簡単に楽しめてしまうことを喜んでいいのか、苦労して入手した高価なLPを宝物のように聴いていた昔を嘆いたらいいのか(^o^;)>poripori

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再びJetstreamの青を使い始める

2016年05月13日 06時03分28秒 | 手帳文具書斎
ふだん、備忘録ノートは万年筆で書くことが多いのですが、演奏会のメモを取る時は、筆記の速度と筆記音の静けさから、Jetstream ボールペンの黒を使うことが多いです。ところが、先のヤンネ舘野さんのヴァイオリン・リサイタルでは、たまたま黒のボールペンを忘れて青を持っていってしまったために、Jetstreamの 青を再び使い始めました。いわゆる「滲み抜け」現象(*1)が見られることから、備忘録ノートへの利用をためらってきましたが、考えてみれば、

  • 備忘録ノートは、しじゅう頻繁に読み返したり参照したりするわけではなく、たまに記事ネタを探す時に読み返す程度である
  • 「滲み抜け」現象が起こったとしても、判読に困るほどのことではない

ということから、再度使い始めたものです。

やはり、いい色です。万年筆の青系のインクで書いた他ページとよく調和します。また、とくに1.0mmの書き味がたいへん良好です。この二つの点から、他の油性青色ボールペンとは一線を画します。

0.7mmや0.5mmといった線幅よりも、1.0mmのほうが、書いている最中のなめらかさや、大きめの文字のくっきりした視認性の良さなどが顕著です。万年筆は中字で、油性のボールペンは1.0mmで、大きめの文字を書く習慣は、老眼世代には適したものと感じます。

(*1):もしかして糊が問題なのでは〜Jetstreamの裏写り問題を考える〜「電網郊外散歩道」2011年11月

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