中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

新鮮な秋

2021-09-29 22:17:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、本来の「芸術の秋」らしく、忙しい。今日から3日間は県内でのスクールコンサート。そして週末には川西町での演奏会です。

 初日の今日は鶴岡へ。少しずつ秋の気配が感じられる月山を越えて行きます。少し暑かった今日の気温は20度くらい。やはり下界とは違います。雪に閉ざされる厳しい冬が来る前に、ということなのでしょう。補修工事の箇所が多くて時間がかかりました。

 高等養護学校でのコンサートでしたが、「密」を避けるために、生徒数を半分に絞っての2回公演。…となると、1回あたりの人数は、オーケストラより少ない。

 まあ、贅沢に聴いていただいたということで、まずは開催してくれたことに感謝です。

 9月としては本来考えられない異例の休暇があったせいもあるでしょうが、新たな気持ちで秋を迎えています。こういうフレッシュな感じは、なかなか無い。貴重な一回一回が、良い演奏会になるように頑張ります。
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名店の灯

2021-09-28 22:13:00 | 山形
 先日、自分の誕生日の夕食は、昔からの行きつけの寿司屋に行きました。山形市西田にある「和可奈寿し」さんです。山形市でトップクラスの「旨い魚」が食べられる店です。「食べログ」とかでも有名ではないので、変に混まないし、もちろん安い。

 何回か書いていますが、私が山形に来てすぐの頃からのお気に入りの店で、家族の祝い事など、年に3〜4回は利用しています。息子は小さい頃、魚が食べられず、それでもここの納豆巻きは大好きでした。娘が生まれた時には、お頭付きの鯛の焼き物などを出前してもらったものです。

 秋分の日の祭日ですから、予約してから行きましたが、不要でした。最初から最後まで客は私たちだけ。こんなことは、これまでなかった。

…長引くコロナで、昔ながらの個人経営の良いお店が、本当に存続の危機を迎えています。

 私たちが帰ろうとすると、マスターがお銚子を持って、
「中島さん!一緒に一杯だけ」
とカウンターに強引に私を座らせました。

 娘と奥さんには、散歩がてらコンビニで時間を潰してもらうことにして、しばし、マスターに付き合うことに。

 この店に初めて来た時、私はまだ28歳!…私ほどではないにしても、マスターもすっかり歳をとりました。他に客もいないので、昔なじみの常連と酒を酌み交わしたいのでしょう。驚いたことに、女将さんも誕生日!同じ誕生日の人に会ったのは初めてです。

 感染対策とか自粛は大切なことですが、このままでは、昔から続いているお店は途絶えてしまいます。「飲食業」にも、いろいろな店があります。田舎の、しかも地元密着の小さい店に、新宿や渋谷と同じような危険があると、本気で思いますか?行政は東京しか見ていないのでしょうが、「飲食イコール危険」の一律イメージが、不必要に破壊したものは小さくない。

 こういう素晴らしい店は、なんとか廃業しないで続けて欲しい。私もせっかくワクチン打ったので、これからは、潰れてほしくない店を応援して回りたいと思います。
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シベ5

2021-09-25 23:32:00 | 山形交響楽団
 山響定期の初日が終了。世界的指揮者オッコ・カム氏の代役ではありましたが、日本の巨匠、広上淳一氏の指揮は素晴らしく、良い演奏会になったのではないかと思います。

 フィンランドの現代作曲家サッリネンでのヴィオラとクラリネットのソロを務めた山響首席の山中・川上両氏も素晴らしく、お客さんも満足したのではないでしょうか。

 今回のプログラムのメインはシベリウス「第5番」でしたが、私が山響に入団してすぐの頃に村川氏の指揮で演奏して以来です。

 壮大なカオスを描いた作品なのかと思っていましたが、今回の演奏で認識が変わりました。しっかりとした後期ロマン派の作品です。

 広上氏の指揮で、骨格が露わになったような気がします。

 さて、明日も良い演奏会になるよう頑張ります。
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ゲージュウ

2021-09-24 22:24:00 | 雑記
 音楽業界の用語では数字の「1.2.3…」を「ドレミ…」になぞらえて、ドイツ語の「C(ツェー)、D(デー)、E(エー)…」で言うことがあります。たとえば、一万円なら「ツェーまん」、二万五千円なら「デーまんゲーせん」など。

 品があるとは言い難いものがりますが、業界用語と言うより隠語ですね。

 ということで、昨日、私も晴れて「ゲージュウ」に。

 人間50年…。天下統一どころか、何も大したこともしないまま、もう半世紀も生きてまいりました。

 今後ともよろしくお願いします。
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秋の定期

2021-09-23 22:46:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、土日の定期演奏会。フィンランドの世界的巨匠、オッコ・カム氏がコロナ関係で来日できなくなってしまったので、急遽、広上淳一氏を迎えてのコンサート。

 昨日からリハーサルか始まりましたが、広上氏はさすがです。初めてというシベリウス「第5番」も含めて、とにかく、プレーヤーに安心感を与える指揮で、改めて日本の巨匠の力を感じます。

 特にモーツァルト。今回は「39番」ですが、山響にとっては久しぶりのオーソドックスなモーツァルト。これまでの「当時を意識した」という、カクカクして慌ただしい雰囲気のスタイルに慣らされている身としては、新鮮極まりない。昔、CDで聴いて「良い曲だな」と思ったエレガントなモーツァルトを演奏できるのは幸せなことです。

 山響が誇るクラリネットの川上氏、ヴィオラの山中氏のソロの協奏曲的な、フィンランドの現代曲もある意欲的なプログラムなので、ぜひ多くのお客さんに聴いて欲しいコンサートです。

 お時間のある方はぜひ。
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着つつ慣れにし

2021-09-21 21:22:00 | 山形弦楽四重奏団
 秋だというのに、暇な一週間を過ごしました。少し不安になりますが、先週のツアーは、無事に11月に延期して実施できることになりました。

 ということで、ようやく「芸術の秋」が始まります。

 今日は山形Qのリハーサル。今回の「コジ・ファン・トゥッテ」はすでにフルートを交えて2回合わせましたが、曲がよくできていることと、今まで山響で何度も演奏してきていることもあって、この時期としてはそれなりの仕上がりを見せています。今日は弦楽器3人での合わせをして、細かいところを詰めました。

 私たちも、もう長い付き合いです。それだけに、お互いのクセなどを知り尽くしている。だからこそ合わせやすいのはもちろんなのですが、ここまで来て思うことは、逆に、ナチュラルな忖度が行き届きすぎて、不必要なケアをしてしまったり。

 …こういう音形は、相手がきっと遅くなるから気をつけよう。

 先回りして弾いていたら、よく聴くとそうでなくて、変にうかがって遅くなっている自分に、逆に相手が合わせてくれていたりする。

 アンサンブルは、どこまで行っても奥が深いです。

 人と人との関係の本質に気付かされる。

 …そんなのちゃんと話し合えばわかる事じゃん。

 そう思う人もいるでしょう。

 アンサンブルというものを、お分かりでない。長年付き添った夫婦がうまく隠しているようなことが、赤裸々になってぶつかってしまうのがアンサンブルというものです。だからこそ、オーケストラぐらい人数が多くなると指揮者という交通整理の警察官が必要不可欠なわけです。それがいないと、乱闘騒ぎになりかねない。皆さんが普段、心の中で思っていることが全て相手に伝わってしまうとしたら…と想像していただければわかるのではないでしょうか。

 と、こんなことまで感じるほどに、山形Qのアンサンブルも成熟してきているということです。

 あと3週間。さらに熟成できるよう頑張ります。
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松嶺の富士(純米大吟醸)

2021-09-18 23:59:00 | お酒の話し(山形県)
 今年も、山形Qに協賛いただいている行きつけの酒屋さんの、限定頒布会が始まりました。申し込んだ会員に9月から12月まで毎月一回、超限定の山形の銘酒が届くという企画です。

 本当のすごい酒ばかりなので、それなりの会費はかかりますが、山形の日本酒をこよなく愛する者として、これは見逃すわけにはいかないラインナップとなっています。

 初回の今回は、庄内の蔵から。庄内の旧松山町の「松嶺の富士」です。

 旧松山町というのは、庄内でありながら日本海に面していない山間の小さな町です。山響のスクールコンサートでも何度も行っていますが、正直、何があるかと言われると沈黙してしまう小さな町です。今では合併して酒田市に含まれているんですね。

 ここで午前午後のスクール・コンサートがあっても、昼休みにはほとんど、町外まで車で出て昼食をとる。コンビニも地元超密着のデイリーただ一軒ぐらいしか知らない。

 こんな所に(失礼)酒蔵があるとは知りませんでした。…山形の酒蔵は全部知っていると思っていましたが、思い上がりだったたようですね。

 あらためて勉強させていただきますっ、と開栓。

 山形の高級酒米「雪女神」を40%まで磨いた純大吟。これは贅沢です。

 さて味は…なるほど庄内の味ではありますが、酒田とも鶴岡とも違う。その中間のような印象を受けました。

 酒田の「透明感」と鶴岡の「キレ」を両立させた感じ。また、小さい町の蔵ならではの実直さが感じられます。

 やや地味で印象に残りにくいところはありますが、応援したくなるような、ひたむきな酒です。

 ところで、私が山響に入ってから、もう長い年月が経ったことを実感します。「松山町」と言われればすぐ「あの辺りか」とわかりますが、今は松山町は存在しない。私の大好きな「楯の川」も、平田町の酒だと思っていますが、平田町ももうありません。今は酒田市。

 「ん?…ああ、○○町のことね」と、訊かれてもいない昔の地名を出してくる年輩の人に、私ももう、なってしまったようです。

 良い酒でした。松山町の名前とともに、しっかりと記憶しておきます。
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コッペリウス

2021-09-17 23:59:00 | 音楽
 娘のバレエ教室の「コッペリア」公演は無事に終わりました。事務的な事はお母さん達が全て任され、今回はウチの奥さんがそのチーフだったので、てんやわんやの我が家でした。もちろん、私を含めたお父さん達は顎でつかわれます。…終わってホッとしているところでもあります。

 ところで「コッペリア」のストーリーは有名なのでご存知でしょうが、私にはどうしてもコッペリウスが可哀想に思えてならない。

 愛妻に早く先立たれたために寂しく独り暮らしをしている老人。その寂しさを埋めるために人間そっくりの人形を作ることに心血を注いでいます。そしてできたのが、美しい女の子の人形「コッペリア」です。

 「人形を作る」と聞くと、日本的な浄瑠璃に使う人形をつくる職人のようなイメージを持ってしまいますが、この話を何度も見ると、どうも少し違う。コッペリウスはピノキオの「ゼペット爺さん」よりも、「鉄腕アトム」の天馬博士に近いように思えます。

 天馬博士は事故で亡くした息子を諦めきれずに、アトムという男の子のロボットを作る。「作る」というより、科学技術によって蘇らせようとしたわけです。

 コッペリウスも、出来上がった人形のコッペリアに命を吹き込むために、薬で眠らせた若者「フランツ」の命を使おうとする。それを、コッペリアに化けた恋人のスワニルダが助けるのがストーリーの山場です。

 コッペリアが動き出した時、コッペリウスは、ついに実験が成功したのかと恍惚となる。本当はスワニルダが、からかっているだけなのも知らずに。最後「ドッキリ大成功」的に、フランツとスワニルダが嬉々として逃げ出す後に残されたのは、やっぱりただの人形に過ぎなかった本物のコッペリアを抱き抱えて崩れ落ちるコッペリウス。

 夢破れるマッド・サイエンティストは、必ず、ロマンチストの男ですね。

 この数ヶ月間、コッペリア漬けでしたが、名作は何度繰り返して見ても、さらに味わい深いものです。
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深夜特急

2021-09-16 23:54:00 | 読書
 沢木耕太郎の「深夜特急」を読みました。友人が「一番好きな本番」として薦めてくれたのです。

 主人公が(と言ってもノンフィクションの旅行記なので著者の沢木さんなのでしょうが)ある時思い立って、所持金全てをトラベラーズチェックに替え、香港からロンドンまでバスで旅をするルポです。古くから「バックパッカーのバイブル」と称される古典的名著とも言える作品だそうですが、知りませんでした。

 これが普通の旅行記よりも圧倒的に面白いのは、ルートも宿も行き当たりばったり。着いた街を気に入れば何日でも逗留する。観光地を巡らずに、その町の普通の人々(下層の人々と行った方が良いかも)の暮らしにどっぷり浸かるところです。

 連れ込み宿のような、安かろう怪しかろうみたいな所を、さらに値切って泊る。そこに巣食う、観光では決して出会えないような人たちと仲良くなる。

 …これは真似できない。それだけに、擬似体験させてくれる文章に引き込まれるのです。

 とくにインドが良い。我々から見ると無秩序でしかない所に、人がひしめき合って、それでも逞しく生きている。そこに、割って入るというのは、なかなかできることではありません。ハラハラしながらも、面白いのです。

 これがヨーロッパに着くと、ちょっとつまらない。予想外のことが起きないのです。主人公もそうらしく、「ああ、自分の旅も終わりが近づいているのか」と自省し始めるのです。

 若い時の無茶な旅は、文中にもありますが、自分が属する社会の中にどっぷりと埋もれていくのを、しばし「猶予」してもらっている時間なのです。いずれ終わる。

 そもそも、人生もひとつの長い旅だと考えれば、行き先が定まらない、まだ定めたくない、だからこそ楽しいという、初期があるわけです。でも、それもいずれ終わりにしなければならない。

 一番印象的だったのは、インドなどの安いドミトリーで、何日もベッドにいるだけで、虚ろな目をして過ごしている旅行者の姿。旅行しているのはずなのに、どこへも行きたくない。「旅という沼」から抜け出せない、抜け出したくなくなってしまう誘惑があると著者は言います。

 引きこもりと同じです。「引きこもり」と「旅」に共通点があるというのは面白い。…でも、この本を読むと、そういうものかもしれないと思わされる。誰しも、社会の中できちんと生きるというベルトコンベアから、外れたくなる時があるものです。「旅」は、そういう気持ちを満たすものでもあるわけですね。

 …まあ、私のような根性なしには、国内の、しかも演奏旅行ぐらいがちょうど良いようです。この秋の旅行も、延期公演が実施されますように。
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コッペリア

2021-09-15 19:46:00 | 音楽
 不本意ながら今週は休暇中の山響です。せっかくの休みだから、どこかにパァーッと豪遊しに出かける…というわけにもいかないので、一日も早い世の中の平癒を神に祈り、ひたすら写経に勤しむ毎日…でもなく、なんとなく練習して過ごしております。

 ということで、今週は山響の公演がないので、その代わりというわけでもありませんが、別の公演のおすすめです。

 娘のバレエ教室が数年に一度行う、本格的な公演です。今回は「コッペリア」。主要な男性キャストは東京の一流バレエ団から招聘しますし、舞台やセットもプロの公演と同じものでやる。さすがに音楽は録音ですが、「気合の入った」本番です。

 …まあ、父兄の負担はその分なかなかのものですが。

 今日から会場の山形市民会館でのリハーサル。暇な私も少し手伝いに駆り出された時に見ましたが、舞台上には豪華なセットができていました。

 私たちオーケストラは、リハーサルも本番も、環境に大きな違いはありませんが、バレエやオペラは違いますね。衣装を着て本番のセットに立つと、気分も上がるのがわかります。

 本番は17日金曜日。山形市民会館にて午後7時開演です。

 チケットは市民会館でも取り扱いがあるようですので、興味のある方は是非。
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季節外れの

2021-09-11 23:01:00 | 音楽
 天候は不純ですが、秋です。芸術の秋。演奏旅行などで忙しくなる時期です。

 スケジュールでは、明日から一週間、関東地区を回る予定でした。…またホテルにこもって、各地のテイクアウトを味わうのも一興と覚悟を決めて。

 しかし、ご存知の通りの緊急事態の延長。

 残念ながら、公演は延期になりました。

 直前の決定なので、他の公演を企画することもできず。

 ということで、不本意ながら、一週間の休業。芸術の秋にあるまじき「暇人」となります。…こういう季節外れの休暇も、今年が最後だと信じましょう。
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大玉村

2021-09-10 21:50:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、昨日の福島でのスクールコンサートのみ。各地で緊急事態でもあり、この秋も、中止公演が増えてきています。

 昨日の公演は文化庁の主催なので、チャーターバス2台での団体移動。

 山形駅と文翔館裏の二箇所から、思い思いに乗車します(もちろん検温されてから)。

 こういうところは、工事現場の職人さんと同じ。どこからともなく集まって、現場まで連れて行ってくれるマイクロに乗り込んで、すぐ寝る。勤務時間以外は体力の温存。行く先に特段の興味もないし、降ろされた現場で一生懸命働くだけ。

 バスでの団体移動だと、こういう感じになります。これが、普段のように自家用で行けば、行く先の福島県大玉村を調べます。経路はもちろん、どういう地域なのか、さらに名物や名所、せっかく行くからには立ち寄るべきスポットなど。

 もちろん仕事で派遣されて行くのですから、旅行とは違います。それでも、その地域の人と音楽を通じて触れ合うわけですから、その土地を訪れることを楽しむのはプラスであるし、本来は礼儀でもあると思うのです。

 残念ながら、今回はそういう楽しみはありませんでしたが、それでも、この時勢にコンサートが開かれただけでも有り難く思う以外ありません。…最近こればっかり言っていますが、もう少しの辛抱と信じましょう。

 ということで、福島の大玉村へ。安達太良から山沿いに入った辺りですね。高村智恵子の生家があるとかで、史跡になっている所を通って行きました(車窓からの情報だけです)。

 降ろされたのは、実にのどかな田舎町です。学校ももちろん、周囲も畑に囲まれて広々として遠くの山々が見える。こういう場所の生徒たちは、間違いなく良い子たちです。

 予想通り、中学生とは思えないほど、静かに真剣に聴いてくれました。こうなると「来た甲斐があった」と思えますね。

 近くには名湯「岳温泉」もあるので、改めてぜひゆっくり訪れたい場所です。

 演奏旅行が、その地域と触れ合いながら、音楽を伝えるという、本来のあり方に戻る日がそう遠くないことを願いつつ。
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免疫ができたら

2021-09-07 21:21:00 | 山形弦楽四重奏団
 結局、副反応による発熱は一晩でおさまり、翌朝に温泉へ行って完全に回復しました。まさに歳相応というところでしょう。

 あと10日も経てば免疫ができるので、今からどこに飲みに行こうかと楽しみに…

 …いやいや、そういう迂闊な行動は控えるべきですね。とはいえ、免疫が保つのは半年くらいという報道もあり、「だったら今のうちに行かないと」という気もしてしまい、難しいところです。とにかく、嫌な世の中ですね。

 とりあえず元気になったので、さらに体力を回復すべく、昨日の昼は美味しいものを食べに行こうと出かけました。出かけた先は、山形駅近くの蕎麦の名店「おそばに」さん。

 次回10月15日の山形Q定期の協賛をしてくれるので、チラシを持って行ったのでした。

 …飲食店が苦労している昨今、それでも、こうして、私たちのような音楽家に支援を続けてくれているお店です。こういう所でこそ食べないと。

 ということで、チラシをお預けしたついでに、もちろん食事。

 「もりそばを大盛りで!」とお願いしたら、「大盛り無料です」と。…まったく、どこまで良心的なのか。ここは、もっと貢献したい。

 「では、ミニ牛丼もお願いします」…勢いこんで追加したものの、ミニ牛丼は、わずか150円。なんと欲のない価格設定でしょう。

 出てきた蕎麦は、ツルツルしてコシがあってもちろん美味しく、牛丼も、当たり前ですがチェーンのやつとは比較にならない別物の旨さ。どこをとっても破格です。張り切って食べ過ぎましたが、頑張ってもこれで800円。…あまり売り上げに貢献できなかった。むしろ手厚くご馳走になってしまうという返り討ち状態。

 ここは、今は予約のみですが、夜の営業もしていて、日本酒のラインナップも素晴らしい。

 免疫ができたら、よりいっそう通いたいと思います。こういう良いお店に行くための免疫です(もちろん、感染対策も充分すぎるぐらいなので、以前から心配は一切ありませんが)。日本酒なら、食事より遥かに人一倍「良い仕事」ができる私ですし。

 皆さんも良ければぜひ!オススメのお店です。
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歳相応

2021-09-05 20:34:00 | 山形交響楽団
 昨日のワクチン接種前の問診で、

「もし、お酒を飲む方だったら、今日はやめてください」

 …はい。

 とは答えましたが、その理由としては、「飲酒をすると、その後の副反応による体調不良が起きたときに、それがワクチンによるものなのか飲酒によるものなのかがわからなくなるため」というのを聞いていました。

 …毎日の習慣を突然やめたら、その方が、経過観察ができない。突発的な体調不良が起きてもそれは、何があっても続けてきた習慣を突然ストップしたせいかも知れない。

 ということで、控えめにしようと思いながら、結局普通に飲酒。即就寝。

 翌朝、とても心地よく目覚める。もちろん、打った左腕は痛いものの、それも特筆すべきほどではなく、熱もなし。演奏には何も支障はない。

 …やはり、私は高齢者だったか。

 午前中は普通にレッスンをこなして、午後から山形Qのリハーサル。

 いつもよりダルいなとは思いましたが、それだけ。

 しかし、「どうも骨がゾクゾクするな」とは思っていたので、帰宅後に検温すると37.5度。

…発熱きた!普段は低体温なので、なかなかのスコアです。まだまだ私も、それなりに若かった。


 ということで、ひと安心して(?)今日は、ゆっくり休みます。
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ワクチン2回目

2021-09-04 19:56:00 | 山形交響楽団
 本日は、山響の山形市集団接種の2回目。

 2回目は熱が出ることも多いそうなので、事前に葛根湯を服用。…絶対効果あるというウチの奥さんのオススメです。

 私は自分の体の強さを過信しているので、別に必要もないだろうとは思いましたが、明日も普通に予定を入れているので、念のため。

 年輩の人の方が副反応が出にくいということですし、たっぷりと老化している私に死角無し。

 さて、どうなりますか。また明日、リポートいたします。
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