中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

山形Q練習45-vol.14

2012-09-30 08:37:17 | 山形弦楽四重奏団
 いやいや・・・今後は酒を飲んでから楽器を弾くのは、やめることにします。大して飲んだつもりはなくても、体が言うことをきかない。・・・反省。


 さて、今日は村山の東沢バラ公園でのコンサートです。台風が近づいているせいなのか、雨は降っていないものの今一つ天気がすぐれない。今日いっぱい、なんとかもってくれると良いんですが・・・。


 ということで、昨日の練習はバラ園のプログラムを一通り。私以外の3人がしっかりしているので、安心してフラついていられますね。・・・すみませんでした。


 さあ、午前の部は10時半からなので、そろそろ出ます。
 
 今日はちゃんとします・・・。
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芋酒気帯

2012-09-29 13:49:35 | 山形
 ただいま、山響の「芋煮会」を途中で抜けて帰って参りました。このあと、明日の山形Qの「バラ園」でのコンサートの合わせのためです。

 今年は上喜元を差し入れましたが、好評にてあっと言う間に完売。もちろん私もたくさん飲みました。

 ということで、ただいま上機嫌でございます。酒気帯びでのリハになりますが(もちろん運転はしませんよ)、明日も良い演奏会になるように頑張ります。

(酔うと舌が回らなくなるものですが、キーボードも同じですね。これだけ打つのにえらく時間がかかりました。気がつくと芋煮会も「いmpぬkうぃあ」みたいになってる。写真も撮ろうと思ってたのにすっかり忘れました。明日はシャキッと頑張ります。・・・やっぱり芋煮会は良いもんですね。)
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純米吟醸「Dr.野口」

2012-09-28 15:25:27 | お酒の話(県外)
 先日、夏休みの家族旅行で会津に行ってきた私の弟から、珍しい土産をごちそうになりました。

 ところで、このご時世に家族旅行の行き先に会津を選択するとは、渋い、そして偉い。私も福島の中では会津が一番好きです。なんでも、歴史好きの小学生の息子(私の甥になります)が「会津に行ってみたい」と言ったようです。小学生にしておくのはもったいないセンスをお持ちですな。


 ということで、私に土産といえばもちろん地酒のはずだが・・・なんだこれは?「丸底フラスコ」だっけ?

 会津の偉人といえば野口英世。記念館もありますね。何度も近くを通過したことはありましたが、一度も入ったことはなかった。地味ぃ~な感じなのだろうと思いこんでいましたが、失礼しました。家族連れで楽しく過ごせる人気のスポットだったようです。

 そこのキャラクター土産の銘酒がこれ。その名も「Dr.野口」。ふざけているように見えますが、純米吟醸酒のようです。

 しかし丸底フラスコとコルクの栓で日本酒とは、面白い発想です。日本酒の世界にもこういう遊びはあって良いと思います。土産用としてはかなりセンスの良い作品です。

 まあ、味に関してはうるさいことは言うまい・・・と思って飲みましたが、普通に旨い。会津のきちんとした酒で、なかなかのレベルだと思います。これなら普通の瓶でも、味だけで充分ありがたがられるはずです。


 アイデアだけに溺れずに、守るべき品質は譲らない・・・会津のイメージがさらに上がる逸品でした。こういう頑張りは、心から応援したいと思います。
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だいやめ

2012-09-27 16:03:52 | クァルテット
 今度の山形Qの定期は、私が「担当者」です。「担当者」とは、定期演奏会の企画立案から管理運営にいたるまで、その絶大な支配力が及ばぬところがないほどの、まさに最高権力者・・・ではなくて、演奏会当日のプログラムノートをなるべく早く書く、のが主な役目です。

 
 ということで、プログラムの2曲目「弦楽四重奏のための日本民謡」から、自分の知らない民謡について、本をパラパラッと読んだりしています。しかし時期的には、実はこんなに暢気に構えている場合ではない・・・今日明日じゅうに「おわします」。(「おわす」は山形弁で「終わらせる」の意)。


 方言といえば、本で「鹿児島おはら節」のあたりを見ていて、歌にはでてきませんが、心に響くフレーズをみつけました。

「がっついだいやめはよかどなあ!」

・・・わかりますか?もちろん鹿児島弁です。私はまったくわかりません。解析すると、「だい」は疲れ。「やめ」は止め。つまり「だいやめ」とは疲れを取るもの、すなわち・・・晩酌のことだそうです!素晴らしい言葉ですね。

訳「晩酌ってのは、最っ高に良いもんだねっ!」

 深く賛成。こんな風に言われると、一緒に芋焼酎を飲みたくなります。


 それはともかく、やはり鹿児島弁には、南国的な明るさと、薩摩隼人の豪快な感じが出てます。しかもこの「おはら節」は、琉球征伐の凱旋の歌である「やっさ節」が、原良(はらら・・・芸者がたくさんいる歓楽街があった町)に伝わって歌われてできたものということなので、ノリもひとしおなのです。

 日本の民謡は、ハーモニーの響きだけでとらえると、どこか暗くて湿っぽい印象を受けてしまいがちですが、それは音階の特性に過ぎないようです。西洋音楽と同じ感じ方をしてはいけないわけです。中に流れる「ノリ」や、「原始的な生命感」みたいなものを捕まえられるようになりたいものです。


 ・・・それではご唱和下さい。
「がっついだいやめはよかどなあ!」
ありがとうございました。(鹿児島に行ってみたくなります。)
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遺跡ではなく

2012-09-26 20:34:30 | 音楽
 もりもりとした緑の山を背に広がる広大な敷地に、清潔で大きな噴水を囲むように静かに建つ、近代的な施設。噴水の右手は福島県立図書館で、写真には入りきらなかった左手が福島県立美術館です。立派ですね。もし宇宙船から宇宙人がここに降りたったら、この星はきっと、とてつもなく高度な文明を持っているんだなと思うはずです。変なたとえですが。

 
 さて、昨日は福島市の学校でスクールコンサート。せっかくですので、ついでに美術館に立ち寄りました。

 そう聞くと、「なんと文化的な人なんだろう」と思うでしょうが、それは誤解です。美術品を見るためではないのです。

 もうかなり昔になりますが、ここ福島県立美術館は「ミュージアム・コンサート」というイベントで山形Qを招いてくれた事があったのです。まだあまり依頼演奏会が多くなかった頃でしたから、張り切って行ったものです。天井が高い、石畳の広いスペースで、ハイドンの「ひばり」やフランクの弦楽四重奏曲の一部を演奏したのを、よく覚えています。

 学芸員の方々にも良くして頂いたので、久しぶりに挨拶などしておこうかなと。


 しかし、「休館日かな?」と思うほど閑散とした駐車場に車を停めて中へ入ると、受付にお姉さんはいますが、その他にはひと気がない感じでした。名刺を渡して「ミュージアム・コンサートの担当の方をお願いします」と言っても、ピンとこない様子。中と電話でしばらく相談してから「事務室にご案内します」と。「…すっかり忘れられたのかな」と、やや消沈。

 「ホントにやってるの?」とききたくなるような、シーンとした空気に靴音を響かせて奥の事務室へ。「いったい何の御用でしょうか?」みたいな雰囲気で、別の学芸員さんが応対してくれました。

「あの…ミュージアム・コンサートは、もうやってないんですか?」
「お金さえあれば、いつでもやりたいんですがね…」

 やはり、震災後は何もかもが、前の通りにはいかなくたってしまったようです。学芸員の方も、何を言う時にも、疲れたようなトーンが混じっていました。「コンサートですか…ははは、そんな事がやれてた頃に戻りたいもんです」とは言いませんが、そんな空気を感じました。


 「ここにはかつて、高度な文明があったのだ」と宇宙人に思われるような、そんな遺跡のようなものになってしまわないように、本当の意味での復興が、早くできるように祈ります。
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争いの前に

2012-09-25 10:57:40 | 危機管理
 甘さひかえめの、カステラみたいなケーキです。どうせ味見程度しか口にしないのに、私に気を遣ってくれたらしい。

 ろうそくは短いの4本と長いのが1本。なるほど・・・。


 この写真の後、子供たちによる取り合い(ずるい!そっちの方が大きいじゃんみたいな)が始まりました。騒がしいですが、これがないと「祝い」らしくならない。

 日本酒には合わないですが、美味しくつまみました。
(箸で食べるとひどく怒られるので、今年はきちんとフォークでいただきました)
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山形Q練習45-vol.13

2012-09-24 12:26:49 | 山形弦楽四重奏団
 何度もしつこく書いてますように、山形Qの次回「第45回定期」は10月13日です。が、実はその前に、もうあと3回コンサートがあります。

 今月は、ちょうど一週間後の30日に、毎年(ほぼ)恒例の村山「東沢バラ公園」のバラ祭りで午前と午後の2回、園内のログハウスでコンサートを行います。秋のバラ公園は爽やかで本当に気持ちの良いところです。広々とした空間(本当に広い。こんなに土地使っていいのかと思うほど)に、きれいに手入れされた見ごろのバラがゆったりと並んでいて、それがまた酸素の多そうな空気と相まって、散策するだけでも豊かな気持ちになれます。是非ぜひおいで下さい。

 
 ということで、昨日はその曲目の練習から。ハイドンの作品33ー5に始まって、日本民謡あり、バラがよく似合う曲(?)ありの、バラエティ豊かなプログラムです。

 我が山形Qも、だいぶレパートリーが増えてきた気がします。去年から本番回数が多くなったせいでしょう。このハイドン33ー5をはじめ、自分たちにとって「おなじみの曲」をいろいろな場所で演奏できることは本当に幸せなことです。今回もまた、楽しんで弾きたいと思います。


 ところで、ふと気がつくと、昨日は私の誕生日でございました。あまりにも何の感慨もないので、人から言われて初めて思い出しました。

 朝から山響のスケジュールに関する会議、その後オーケストラのリハーサル、そして夜は山形Qの練習と、余裕のないスケジュールでしたので。

 私ではなく、子供たちが楽しみにしているので、今夜は家族でケーキでも食べることにします。では、ケーキに合う日本酒を買って帰りますか・・・(さすがにそれは無いですね)。
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山形Q練習45-vol.12

2012-09-23 09:53:29 | 山形弦楽四重奏団
 山響が休みだった昨日は、朝から練習。急にずいぶん涼しくなりましたね。朝9時、爽やかに集合。


 ということで、午前のみの練習だったので、幸松肇「弦楽四重奏のための日本民謡 第3番」から「最上川舟歌」以外の3曲だけを、じっくりと合わせました。

 前にも書いたようにこの「第3番」は、民謡の編曲というより、民謡を基に作曲された「幻想曲」と言った方が良いような趣を持っています。作曲者自身が楽譜の解説に書いているように、その民謡が歌われた情景、たとえば最上川舟歌であれば、船頭が急流を下っていく様子であるとか、そういうものの描写が織り込んである曲になっているようです。

 
 まず「鹿児島おはら節」。以前の曲集にあった「おてもやん」でも思いましたが、やはり九州には、東北にない明るさがありますね。「花は霧島」が歌いだしの歌詞だそうですが、屈託のないお国自慢を、ややコミカルにしている感じを、演奏でも出したいところです。

 そして「佐渡おけさ」。同じような符点のリズムですが、こちらの方が憂愁を帯びているのはやはり北国だからでしょうか。「おけさ」の語源には諸説あるようですが、私は、猫が長年大事にしてくれた飼い主の窮状を救うために「おけい」という娘に化けて女郎になり、売られていった先で佐渡を懐かしんで歌った歌で「おけいさん」が変化したもの、という説がこの曲の雰囲気に合っていると思いますが、どうでしょうか。

 最後は「箱根八里」。これは原曲がよくわからないほどの、自由な作曲になっています。ややつかみにくいのですが、途中のピアソラのような中間部が面白い。おしゃれな感じに仕上げられればと思います。


 演奏会当日は、なんと幸松さんも来てくれるつもりだということなので、準備にも気合いが入ります・・・というよりも、この楽しい曲集を客席の皆さんと共に味わいたいと思います。
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秋の田の

2012-09-22 16:44:41 | 山形
 月山のふもと、西川町の道ばたの田んぼです。携帯の写真ではうまく表現できていませんが、高い空から夕日があたって、本当に「こがね色」に輝いています。

 まさに「日本の原風景」ですね。こういう風景は、実は私は、山形に来て初めて見ましたが、こうしてたわわに実っている稲穂の広がりを見ると、素直に豊かな気持ちになるから不思議です。

 美味しいご飯、そして、旨い酒になりますように。


 そういえば明日は、私が入っている男山酒造の会の「稲刈り」だったはず。酒米の「出羽燦々」も、立派な穂が垂れていることでしょう。

 あいにく、私は仕事で行けません。残念・・・

 ・・・なんてね。稲刈りは一度もしたことがありませんし、「弱腰」の素人が迷惑をかけてもいけないので、毎年、収穫祭後の「飲み会のみ」の参加ですから、偉そうなことは言えません。

 酒ができあがったら、たくさん感謝してたくさん飲むようにします。
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山形Q練習45-vol.11

2012-09-21 18:08:09 | 山形弦楽四重奏団
 昨日もスクールコンサート後、夜の公民館に集まって練習。ハイドン作品71ー1とモーツァルトを仕上げにかかります。


 ところで、私は新製品とか新商品にあまりとびつくタイプではありません。この間もテレビで、新しい携帯電話を人よりほんの少し早く買うための徹夜の行列を、別世界の風習を見るような不思議な気持ちで眺めておりました。携帯電話だったからだけではありません。たとえ日本酒だったとしても、少し待てばすむものを並んでまで・・・と思ってしまうのです。

 みんなが欲しがっていて、でもまだ誰も持っていないものを手に入れる。そしてそれを人に見せびらかす。

・・・そういう気持ちはあまりほめられたモノじゃないな・・・

と思っておりました。しかし、このたび、わたくしはその認識を改めることにいたしました。こういう情熱は、良いものに向けられれば、それはとても素晴らしいことなのだということを教えられたのです。

 それを教えてくれたのは誰かというと・・・かの有名な(でもない)「アポニー伯爵」です。

 
 ハイドンの作品71の3曲と74の3曲は、6曲セットで「アポニー四重奏曲」と呼ばれています。アポニー伯爵に献呈されたからです。

 アポニーさんは無類の音楽好きで、自身もヴァイオリンを弾いていました。特に好きなのが弦楽四重奏。ご存じの通り、当時の貴族のサロンでの優雅な楽しみが室内楽の始まりです。そこにホストが、聴くだけでなく参加することができれば最高でしょう。しかも名手だったりしたらやめられません。アポニーさんも、そうしてカルテットにハマったんだと思います。

 さて次に大事なのは曲です。人気作曲家の新しい曲。それさえあれば、他の音楽好きな貴族の客に対しても、最高のもてなしである以上に、羨望の的になること間違いなしです。

 どうしても、最高の作曲家の最新作を、誰よりも早く手に入れたい・・・

 ということだったのでしょう。伯爵はハイドンの最新の曲集の「一年間の独占」という権利を100ドゥカーテンで買います。これは今の日本円にして約380万円!曲自体を買い取るわけではないのです。実際この曲集も、一年後にはきちんと出版されています。弦楽四重奏の新作を「人より早く!」という権利に380万。高いと言うべきか安いと言うべきか・・・感じ方は人それぞれでしょうが、でもえらい!

 アポニーさんのおかげで、ハイドンも潤うわけだし、そうまでして欲しがる人が出てくれば音楽の価値も上がるし、そうして自慢されれば、他の貴族だってもっと欲しくなるでしょう。実際にベートーヴェンが、人類の偉大な遺産というべき四重奏曲集「ラズモフスキー」を献呈したラズモフスキー伯爵も、このハイドンの時、手紙で「アポニーの屋敷でハイドンの新しい四重奏曲を聴いた」と、うらやましげに書いているのです。これが何かのきっかけにはなったはずです。つまりアポニー氏のしたことは、音楽の歴史に名を残すにふさわしい功績です。


 ということで、この「アポニー四重奏曲」。弾きこむと実に楽しい曲です。少しずつ仕上がりが見えてきました。本番でもこの楽しげな雰囲気が伝えられるように、もう一息頑張ります。
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必殺剣

2012-09-20 16:44:22 | 音楽
 昨日の雨で暑さが緩んで、助かりました。まだまだ学校の体育館でのスクールコンサートが続きますが、少しずつ快適になってくれるよう期待しています。できればあっという間に寒くなってしまわずに、「秋の爽やかさ」を充分に味あわせてほしいのですが・・・。


 ところで、だいぶ前の話ですが、注文したそばが出てくる前に読んだ週刊誌に、時代劇のマンガが連載されていました。週刊誌もマンガも時代劇も、あまり興味の無い私は、見るともなくページをめくっていました。が、そのなかで面白いシーンがありました。

 剣士5人組ぐらいの「暗殺集団」がいて、こいつらに狙われた者は決して逃げられない。必殺の秘技があるからです。その秘技とは・・・、ターゲットを取り囲むと、全員がひとつの歌を歌い出すというものです。歌っているので呼吸が一つになり、フレーズに合わせて完璧に同時に刀を振り下ろしてくるので、ターゲットは一部の隙も見いだすことができないで斬られてしまう。そういう秘技です。

 ・・・あほらしい。と感じるところですが、発想はちょっと面白い。


 しかし、この作者は「アンサンブルの難しさ」というものを、ちっともご存じない。「みんなで同じ歌を歌っていると呼吸がぴったりと合ってくる」とシンプルに思う無邪気さがまぶしい。刀を構えながら、そんなにぴったりと合わせて歌えるなら、暗殺なんかやめても歌で食べていけます。

 5人もでメロディーだけをしかもユニゾンでぴったりと合わせる・・・これほど難しいことはありません。そんなことは我々でも怖くてとてもできない。

 なぜなら歌い回しは十人十色です。真剣に歌えば歌うほど、人によって急いたりタメが入ったりするものなのです。しかもそれは自覚してないこともしばしば。

 同じメンバーで同じ曲を、毎年毎年、こんなに何度もやっても、演奏をぴったり合わせるのは難しいのです。スクールコンサートでも、いつも実感しています。指揮者がいて、リズムセクションがあってもそうなのです。


 そこで暗殺集団にアドヴァイス。歌う人は一人に絞った方が良い。できれば冷静で淡々とした拍感を持っている人。それを他のみんなで静かに聴いてタイミングをとるようにしましょう。


 ・・・でもよく考えると、そもそも、そこまで揃ってたら逆に逃げられてしまいそうな気もする。何事もほどほどな柔軟さが必要ですね。
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残暑に負ける

2012-09-19 21:42:24 | 山形
 一昨日は、軽い発熱と激しい頭痛だったので「風邪かな?」と思い、やや暖かくして寝たのが大間違い。数時間後、死にそうになって目が覚め、逆に氷枕で冷やしつつ、ケチらずにちゃんと冷房をつけて寝たら良くなりました。ごく軽い熱中症だったようです。日頃あまり水分をとらないのも良くなかったらしい。

 しかしいくら残暑が厳しいとはいえ、情けない。体を鍛えないといけませんね。この先、このペースで温暖化が進んだら生きていけなくなってしまいます。


 ところで、子供の頃にお気に入りだった本があります。「世界の恐怖怪談」・・・あまり質が高くないものがほとんどでしたが、いろいろな怪奇小説が短くまとめられてたくさん収録されていました。わりとグロテスクなものも多くて、心に残っています。後の人格形成に悪影響を与えましたかね・・・。

 その中のひとつに、タイトルや詳しいストーリーは覚えていませんがこういうのがありました。


 主人公の少年が住むアパートの隣の部屋には、風変わりな男が住んでいます。顔色が悪いその男は、自宅で何かの研究をしているらしく、いつも部屋に閉じこもっています。

 ある日少年が、あずかった宅急便か何かを届けに行った時に、部屋の中にたくさんの動物の標本やら剥製があるのが目に入りました。少年が興味を持ったのに気づいた男は、「見たかったら上がりたまえ」と少年を部屋へと招き入れます。意外にも気さくだった男は学者(解剖学者か生物学者)で、動物の体を腐らせずに保存する研究(?)をしているということでした。ホルマリンのように単純に保存するのではなくて、「生かしておく」薬を開発中だというような話を語ってきかせました。

 引きこもりのくせに気さくで話し上手の彼に惹かれて、少年は度々、男の部屋へ遊びに行くようになりました。男は、顔色が悪い以外は至って普通でしたが、物を飲んだり食べたりするところを一切見せない事と、異常に暑がりなのだけが変わっていました。

 そして夏がっやってきました。その年の夏は「記録的な」猛暑。それがまた「過去に経験したことがない」ほどに長続きします。今の日本のようですね。

 しかし今の日本とは違うので、暑がりな男に節電などという概念は存在しません。エアコンの設定温度は異常なまでに低く、少年が寒くてふるえるほどです。

 しかしある日、男の部屋へ行ってみると、部屋がなま暖かく、男が取り乱した様子で、電気屋に電話をかけていました。長引く猛暑で酷使されたエアコンが悲鳴を上げていたのです。早く修理に来るように掛け合っていますが、世の中そういうご家庭が多いらしく、何日も待たなければいけないとのこと。激昂して電話を叩き切り、絶望したようにうなだれる男。「もう何もかもおしまいだ・・・」

 少年はなんだか怖くなって家へ帰りますが、男のことが気になります。そして次の日から、男の部屋の戸をノックしても応答がなくなります。数日後、我慢できなくなった少年はバルコニーの側から回り込んで、窓から男の部屋に入ってみる事にしたのでした。そこで、少年が目にしたものとは・・・

 ・・・つづく。

 うそです。・・・静まり返った部屋には恐ろしいほどの腐臭が漂い、その元をたどった先の男の書斎には、ドロドロした液体状の塊と男の衣服、メガネがありました。机の上にはメモの走り書きがあり、その紙と傍らの鉛筆にも、その臭い液がこびりついていました。

 激しい腐臭に耐えながら少年が読んだそのメモには、
「ああ、暑い。私が開発した薬の欠点を補う方法を発明することは、ついにできなかった。死体を、文字通り生きたまま保存することは、常温では不可能なのか・・・。そう、実は私は3年前のあの時から死んでいたのだ・・・」とありました。男は病で死ぬときに、自分の発明した薬で自分を生きたまま「保存」したわけですね。しかし、この猛暑でだめになってしまったと。

 「暑い・・・」とうめきながら融けて腐っていく、刺激的な挿し絵が印象に残っています。


 懐かしくて長々と書いてしまいましたが、要するに、この話を思いついた作家は、きっと「こんなにいつまでも暑いと、融けて腐っちまいそうだ!」と感じたところから着想を得たというより、そのまんまを話にしてみたに違いないと思うのです。

 ・・・そして、それは私の今の気持ちと同じなのです。
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山形Q練習45-vol.10

2012-09-18 17:13:55 | 雑記
 またまた練習です。10月13日の「第45回定期」に向けて、集中的にやっております。

 世の中では「短期集中」というと、実は「突貫工事」の婉曲表現のことが多いものですが、山形Qは違います。間にその他の演奏会のスケジュールをこなし、継続的な活動をする中で、個別のプログラムは一気に仕上げる・・・少しずつですが「常設の」四重奏団らしいメリハリが出てきたのではないかと。

 ・・・なんてね。偉そうに言っても、辛いときは辛いんです。昨日も山響のリハーサルの後だったので、メンバーもやや疲れ気味。でも、そういう時の方が「素」のプレーだったりするので、またそれも四重奏団の深みを増す効果が・・・あることを願います。

 面白いもので、スケジュール的な負荷がかかりすぎた時に、どうなってしまうかというのは人それぞれで、個性が出るものです。適当に質を下げて乗り切ろうとする者、なんとか強引に自分の土俵に引きずり込もうとする者、処理能力がオーバーヒートしてそのままフリーズしてしまう者・・・。お互い、深層の気質が現れるものです。そういう所も含めて付き合えないと長続きしませんね。


 さて内容ですが、ハイドンとモーツァルトをじっくり。ハイドンはさすがです。やればやるほど、面白くなっていく。やっぱり「人を楽しませる人」だったんだと思います。比較するとモーツァルトは、やればやるほど「難しいな・・・」と感じます。やはり「霊感の人」だったんだと思います。弾く人間の霊感の乏しさがさらけ出されてしまうようです。

 
 しかしこうして真夏の夜に(本当はもう秋のはずなんですが)、真っ暗な田圃に囲まれてぽつんと建った、他の利用者もいないがらんとした公民館に集まって、こうして名作と触れあえることを幸せに感じます。

 (・・・でもさすがに少々「夏バテ」気味か。家に帰ると熱っぽく、酒もそこそこに(!)、倒れるように眠りました。)
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山形Q練習45-vol.9

2012-09-17 09:23:08 | 山形弦楽四重奏団
 昨日は久しぶりに山形Qの練習。2週間ちょっとのブランクでこの「久びさ感」・・・普通の趣味だったら「中毒」と言われてもおかしくない。まあ、それほどに弦楽四重奏を愛しているということですね。

 その愛が高じて入れてしまったスケジュールに追われている、というのが正確な表現かも知れません。「うわ、もう次の定期まで一ヶ月きってる・・・」これが真の原動力ですな。


 ということで10月13日の「第45回定期」のプログラムの初合わせ。これから本番までは短期集中でいきます。

 まずハイドン。初合わせといえば「まずハイドン」、これが定番です。第1ヴァイオリンの私さえ落ちなければ、なごやかに曲がすすむから・・・というわけでもありませんが、さすがにこれだけ曲数をこなしてきているので、初めてでもなんとなく安心できるのです。

 しかし、今回の作品71ー1は難しい。有名な作品76よりも実験的で、作曲技法的にも音楽的にも、野心的なところが感じられる曲です。思ったより安心できず、終了。

 そしてメインのモーツァルト「第15番」。良い曲です。もともとよく聴くハイドンセットの中でも、唯一の短調なせいか耳に残りやすく、弦楽四重奏好きには「おなじみの名曲」感が強い作品です。

 ところで、「聞くと見るとは大違い」という言葉がありますが、我々演奏者がよく感じるのは「聴くと弾くとは大違い」。

 この曲も、聴いているだけなら「瑞々しい憂いを帯びて柔らかい」。テンポも速いところは無いし、抒情的にうたえば気持ちよく仕上がるかなと。しかし実際に弾いてみると、ゆっくりなのは難しくて動けないからで、そう簡単にうたうことも許されません。そしてこの美しさは、「ワレモノ注意」なんです。やれやれ・・・険しい道を少しずつ行くしかないようです。

 さて、残り時間でお楽しみの、幸松肇「日本民謡」を。と思いきや、「最上川舟歌」以外はなじみが薄く、しかも「民謡」そのものよりも、それを題材にした「幻想曲」のような要素が以前の曲集よりも強くなっているようで、これも一筋縄では行きそうもない。まだまだ要研究。


 さあ、第45回への道のりは始まったばかり。張り切っていきましょう。(それにしても、もう少し涼しくなってほしいところ。)
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残暑に勝つ

2012-09-16 09:45:59 | 危機管理
 世の中は三連休中ですね。旅行から帰ってきたばっかりでもあるし、何か家族サービスでもしておいた方が良いのかと、予定を訊いてみると、なかなかみんな忙しいようです。部活あり幼稚園の行事あり・・・。暑いのに大変だね。


 特に部活は「よくやるなあ・・・」と思いますね。炎天下の中、朝から夕方まで。息子の「軟式テニス部」はこれでもわりと「ゆるい」方だと言いますから、強いところは本当に大変でしょう。


 なんでもこれからは「新人戦」の季節だそうで、昨日は昼に壮行会があったようです。息子はまだ試合には出られないそうですが。

 ・・・ほう。歌でも歌って励ますのか?
「ちがうよ。みんなでカツ丼食べるんだって。800円ちょうだい。」
 ・・・変なの。しかもなんで応援だけの人も食べるの?
「知らないよ。いいから早く800円!」

 体育館に、とんかつ屋からデリバリーが来るらしい。不思議な伝統ですね。しかし、この激しい残暑に負けないためには必要なことかも知れません。

 
 もういい加減、涼しくなってもらいたい今日この頃です。
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