中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

大晦日

2010-12-31 14:41:48 | 雑記
 夜中に、遠くを走る救急車の音で目が覚めました。この間、家の奥さんと一緒に乗った救急車の中を思い出します。中継車のようにいろいろな機器が詰め込まれた内部、医師よりぶっきらぼうな救急隊員の口調など・・・。私は布団の中にいますが、苦労している患者や隊員、そして受け入れる病院の医師には、昼も夜も、年末年始も無いんでしょうね。

 あの救急車はどこの病院に行くんだろう?やっぱり山形県立中央病院なのかな・・・と、ここまで思った時に、ようやく自分が東京の実家に帰っていたことを思い出しました。

  
 さて、いよいよ大晦日。病院の入り口にも、門松が飾られました。ということで、しみじみと今年を振り返ると・・・いや、特に振り返ることはやめて、前を見て進んでいくことにします。

 今年もたくさんの方々に応援していただきました。ありがとうございました。
 明日からの一年が、皆様にとって良い年になりますように。
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年の瀬

2010-12-29 17:17:41 | 危機管理
 昨日、東京に来ました。新幹線の窓の外は、福島まではすっかり雪景色です。子供達はすでに東京に行かせてあったので、腕の治療のために残った家の奥さんと二人。二人だけで新幹線に乗るのなんて、今世紀初です。

 暖かい陽射しの東京駅に到着。ここで別れ、私が向かった先は…残念ながら、またまた病院。私の母親が月曜日から再入院してるためです。術後の傷が化膿したり、なかなか大変です。すんなりとはいかないものですね。

 
 山手線で「年の瀬」のいそいそとした雰囲気の五反田へ。そこから池上線で旗の台。今年の外来の診察がすべて終了した病院は、ひっそりと静かでした。

 私にとって見舞いづくしだった今年は、まだ終わりません。新年には退院できますように。そして来年は良い年になりますように。
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楯野川「風流」

2010-12-28 13:33:06 | お酒の話し(山形県)
 さて昨日の練習をもって、山形Qの今年の活動もすべて終了。今年も山形Qを支えて下さった多くの方々に感謝しつつ・・・。

 ということでとりあえず乾杯。毎度おなじみ「楯野川」ですが、今回は新銘柄「風流」です。「清流」「本流」「激流」などのネーミングの銘柄が数多くある楯野川ですが、新商品は「風流」ときたか・・・。これは予想していなかった。ひねりましたね。

 中味のほうは、出羽燦々を50%まで削った純米吟醸の生酒で「おりがらみ」。新酒らしい爽やかなにごり酒です。楯野川らしい透明感はそのままに、「おり」のやわらかさと新酒の若い香りが素晴らしい。今までの「にごり」よりも、キリッと感が増したように思います。

 酒屋さんの話ですが、楯の川酒造はさらにグレードアップすべく、いろいろとリニューアルするようです。造るのはすべて純米酒。しかも精米歩合をすべて50%以下にするとか。本当だとしたらすごいことです。「純米大吟醸」しかな造らないとは・・・でもあまり値段が上がらないといいんだけど。 


 しかし現状に甘んじないで、思い切った自己改革をするという姿勢は素晴らしい。「応援してくれてる人達もいることだし、こんな感じで続けていけば良いでしょ」みたいな妥協は、知らず知らずのうちに質の低下を招きます。長く支持され続けていくためには、「頑張る」という根性論だけでなくて、「さらに何を目指していくのか」というハッキリとした姿勢がうかがえることが必要でしょう。

 
 山形Qも見習わなくては・・・。そんなことを思いつつも美味しく新酒を堪能しました。
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仕事納め

2010-12-26 18:55:06 | 山形交響楽団
 ようやく今日で山響は仕事納めです。今年は長かったのか短かったのかよくわかりませんが、とにかく忙しかったような気がします。旅行続きでもあったし、私生活でもいろいろとバタバタしたりして、追われていた感じがしています。


 さて、最後の仕事である今日は、毎年呼んでくれている白鷹町の鮎貝地区でのコンサート。「あゆ~む」という新しいホールでの演奏会です。プログラムはチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」とメンデルスゾーンの「イタリア」。素晴らしいプログラムですが、ちょっとハードです。まあ、仕事納めなんだから仕方がない。

 ところで昨日、家の二人の子供達を東京に行かせました。新幹線の中まで送っていき、東京ではホームまで迎えに来てもらう打ち合わせで、車内では二人きり。息子はちょっとした冒険にワクワクしている様子で、これもまた良い体験かと。山形に残っても、いろいろしてやれる余裕がないですし。

 家の奥さんはまだ治療のため、山形に残ります。今日は「独りで家にいてもつまらい」ということで、白鷹の演奏会に連れていくことにしました。途中の雪道に驚きながらも、こちらもちょっとした遠出で楽しかったようです。

 コンサートも一聴衆として楽しんだようですし、何よりも他のお客さん達の、すごく温かくて良い雰囲気に驚いていました。これもコンサート実行委員会の方々の熱意によるものでしょう。恒例の交流会には参加できませんでしたが、毎年本当に感謝しています。(交流会という名の「飲み会」です。あれを毎回楽しみにしているのです。)


 今年もたくさんのお客さんが聴きに来てくれました。ありがとうございました。来年も皆様にとって、良い一年になりますように。
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ホワイトクリスマス

2010-12-25 19:09:51 | 危機管理
 いきなり降りました。「ホワイトクリスマス」などと言ってられる量を、一晩にして少々超えています。

 さて、何かとドタバタしている我が家も、昨日はめでたく(?)クリスマスイブ。山形Qの練習の後、スーパーで「クリスマスセット」的な惣菜を買い込みます。とりあえずチキンとか寿司とか、いろいろと華やかに。金に糸目をつけず(と言ってもスーパーの惣菜ではたかが知れているが)。

 「面倒だな・・・」と思っていたケーキは不要でした。すでにいろんなところのクリスマス会で毎日のように食べているし、「見舞い」ということで頂いたりしたものがあるよなので「買ってこなくて良いよ」と。どうせケーキに無知な私が適当に選んでも、ろくなものを買ってこないだろうという読みもあるんでしょう。よくわかっていらっしゃる。

     


 いろいろあっても、こうして家族そろってクリスマスを祝うことができるのは幸せなことだと思わないといけませんね。今年は「日常」というものの尊さについていろいろと考えさせられました。

 サンタクロース宛の手紙を書いている子供達の横で、チキンをつまみに日本酒を飲みながら・・・。
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代役

2010-12-23 13:22:58 | 危機管理
 昨日のクリスマス会は、3月まで娘が通っていた保育園のものでした。「送り迎えだけならわけない」と思っていたのが大間違い。そこのクリスマス会には去年、家の奥さんと息子がヴァイオリンを持って参加して、クリスマスソングを二重奏したそうです。みんなそれを今年も楽しみにしているということでした。

 骨折とわかった時に「私の代わりに、ウチの旦那に行かせましょうか?」
と奥さんが先方に冗談で言ったところ、すごく感謝されてしまったらしい。やるしかないか…。

 奥さんを病院に送り届けてから、急いで家に帰って娘の髪を結んで(相変わらず一苦労)、息子と打ち合わせつつ練習。そして急いで子供二人を連れて保育園へ。

 「みなさぁん!今日はみんなのために、なんと愛紗ちゃんのお兄ちゃんとお父さんがバイオリンを弾いてくれるんですって!ごあいさつしましょう!」

 息子と二人、覚悟を決めて入場。「きよしこの夜」「ブラームスの子守唄」を演奏。園児達が早くも飽きてきたので、娘にも鈴を持たせて参加させ、「あわてんぼうのサンタクロース」「ジングルベル」を弾き、終了。なんとか代役を果たしました。奥さんが去年かぶった「サンタ帽」は勘弁してもらいましたが。

 演奏後、子供達を残して病院へお迎え。そして保育園へと取ってかえし、みんなを乗せて自宅へ。その後娘を歯医者に連れて行き、ようやく午後から山響「ファンタジックコンサート」のリハーサルへ。

 リハーサルが終わるとすぐに……こんな感じでバタバタを書いてると、きりがない。


 年末休みまであと少し。頑張ります。
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めでたくW退院

2010-12-22 09:44:13 | 危機管理
 家の奥さんの入院は、なんとか一泊で済んで、昨日めでたく退院。たまたま執刀して下さった整形外科の先生が、手の専門でその分野では有名な人らしく、折れて砕けた骨がチタンのプレートなどを使って、ほぼ元通りになりました。レントゲン写真を見せられましたが、なるほど・・・整形外科というのはその字のごとく、「形を整える」技術とセンスが要求される仕事なんですね。

 腕の内部できちんと固定できているので、石膏かなんかのいわゆる「ギブス」は無し。指の曲げ延ばしや、にぎるなどのリハビリもすぐに始めることができます。医学の進歩はめざましいもんです。

 
 おりしも、私の母親も昨日ようやく退院したという知らせが入りました。こちらもとりあえずめでたい。

 しかしどちらも大変なのはこれから。奥さんも車の運転などは、当たり前ですが当分無理。今朝も送り迎えその他で忙殺されております。

 おっとそろそろ子供をクリスマス会に連れていかなければ・・・。
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アンハッピーバースデー

2010-12-20 23:40:17 | 危機管理
 とりあえず、家の奥さんの手術は無事に成功しました。何だか最近こんなのばっかりだな…。

 粉砕骨折…聞くだけで痛い。でも本人はもっと痛い(当たり前)んだから仕方がない。手首付近の、折れて砕けた骨を金属で固定する手術でした。これまた痛い…。



 昨日は家の奥さんの誕生日だったので、行き付けのイタリアンを予約して、「旅行続きだった今年の罪滅ぼしでもするかな…」と思っていたのですが。

 日中は天気が良かったので、私が家で練習している間、子供二人と母親は機嫌良くスケート場に出かけていきました。

 しばらくして「スケート場で、飛び出して来た人をよけようとして転んだ」と、電話がかかって来た時には、大した心配もせずに近所のスケート場に向かったのですが、行ってみると救急室でえらいことに…。一緒に救急車で病院に向かいました。

 レントゲンの画像を見て、手術と入院が必要なことを告げられて…
「えっ…マジですかっ!」
「まじです。」
お医者さんに淡々と言われ、しかも全治3ヶ月…。



 まったく弱りました…。ということで、今日は子供を送ったり、奥さんを病院に送ったり、スクールコンサートで鶴岡に行ったり、手術後の見舞いに行ったり、山形Qの練習に行ったり…。

 さすがに疲れて朦朧としてきたので、この辺で休みます。しかし大変なのはまだまだこれから。覚悟を決めて頑張ります。
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取り急ぎ

2010-12-19 23:58:18 | 山形交響楽団
 ようやく昨日、二日間にわたる山響定期が終わりました。ウォルトンのシンフォニーに苦労させられました。いまだに耳に鳴り続けています。タッタタタッ、タタタッ、タタタッ・・・。

 師走の忙しい時期にもかかわらず、酒田・山形とも多くのお客様に来て頂き、嬉しく思います。二村英仁氏のブルッフも端正で良かったですが、個人的にはヴォーン・ウイリアムズの「トマス・タリスの~」が好きな曲でした。古い時代の音楽をそのまま学術的に再現するよりも、今を生きている人間がそれを自分が感じた風にもう一度命を吹き込むという方が、かえって原作に忠実なのではないかと感じます。そういう意味で、素晴らしい作品でした。

 しかし何と言っても、今回の演奏会は指揮の藤岡幸夫氏の盛り上げ方に尽きると思います。前回もそうでしたが、本当に気持ちよく演奏できます。つくづく、指揮というものは上手い下手ではなくて、人間性がそのまま表れるものなのだと思います。



 ・・・と、ここまでは今日の昼間に書いた文章です。その後、なんと家の奥さんがスケート場で転んで、手首を骨折。やや面倒な骨折らしく、明日に手術が必要な様子。とりこんでいるので、くわしくはまた後日。

 今年はいったいどうしたんだろう?お祓いでもしてもらった方がいいのかな・・・。
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クリスマス会

2010-12-18 18:20:14 | 危機管理
 忘年会が終わるとクリスマスシーズンです。そして正月、さらに新年会。「盆と正月がいっぺんに来たみたいな」という表現がありますけど、現代では年末年始のイベントラッシュに比べると「盆」なんかは大したことありません。

 うちの子供達、特に娘はクリスマス会だけで何回あるんだろうと思うほど。幼稚園にバレエ、英語教室とそれに友達宅・・・。私の飲み会の数などかわいいものです。(軽く自己正当化。)


 ということで、昨日は酒田に向かう前に、娘の幼稚園のクリスマス会をのぞきに行きました。山形テルサの小ホール(アプローズ)にて。平日にもかかわらず多くの父兄(特に祖父母)が集まっていました。学芸会みたいなものですね。教会に附属した幼稚園なので、それに関する歌や劇が中心です。

 年長になれば聖劇をやります。しかし年少の出し物は「大きなかぶ」。別にクリスマスにちなんでないみたいだけど・・・。

 しかしさすがは4歳児。なにをやっても微笑ましい。張り切って引っ張るので、なかなか抜けないはずの「大きなかぶ」が、まだ抜けてはいけない時点で、しだいにズルズルと・・・。まあ良いでしょう。


 聖劇を観る時間的余裕はなく、その後急いで酒田へ向かいました。途中の月山道は天気が良くて、雪に覆われた山々が絶景でした。

     
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忘年会

2010-12-17 08:52:34 | お酒の話し(山形県)
           Jean-Paul Charles Aymard Sartre(1905~1980)

 サルトルの実存主義文学である「嘔吐」を理解するのは実に簡単です。激しい二日酔いの時に、それをこらえて町を歩けばいいんです。すると日頃見慣れているもの、例えば電車とか噴水とか薬屋の前の人形なんかが、見れば見る程ものすごくグロテスクで、「なんで今までこんな不気味なものを見ても、何とも思わずにいられたんだろう?」と思えてきます。マロニエの根っこを見なくても、「実存」に吐き気を感じることができます。


 さて昨日の朝は、ちょっと辛かった・・・。前の晩の忘年会でやや深酒をしました。もう少し過ぎていたら、「実存主義者」になってしまっていたことでしょう。


 ということで山響の忘年会は今年も、ファンクラブの方々など団員以外にもたくさんの参加があってにぎわいました。いろんな人達が応援してくれているのを実感します。そういう皆さんと共に一年を振り返ることができるのは、とても嬉しいことです。

 
 しかし、残りわずかですがまだ今年の演奏会は終わってません。今日はこれから酒田で定期演奏会。頑張ります。
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雪には雪の

2010-12-15 09:53:33 | 山形
 今朝は、「窓を開けると一面の銀世界」とまではいきませんが、ついに雪のシーズンに入りました。天気予報を見ても、今日の最高気温は1度。いよいよ来ましたね。

 しかしいつも不思議に思うのは、雪が降ると、気温の数字ほどには寒さを感じないことです。湿度のせいでしょうか?二日ぐらい前の最高気温6度の日の方が寒く感じました。山形に来たときに「雪には雪の温かさがある」と、山形生まれの人が言っているのを聞いて、何のことやらさっぱりわかりませんでしたが、最近は実感します。

 
 とは言っても、起きるとまず冷えきった体を温めてから活動を始めたいので、息子を送り出してから温泉へ。やっぱり寒い朝の温泉は感動的です。官能的と言ってもいい。

 考えることは同じなのでしょう。今朝は結構な混雑でした。もうもうと立ちのぼる湯けむりの方々から「あ゛~っ・・・」という、オヤジ特有の歓喜の雄叫びが響きわたります。


 さて、今日は山響定期のリハーサル二日目。そしてその後は忘年会です。もうそういう時期なんですね。あっという間に一年が過ぎてしまったような気もしますが同時に、猛暑に苦しんだ夏がずいぶん昔のことのようにも感じます。
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朝の風景

2010-12-13 12:12:56 | 危機管理
 さあ、一週間のはじまりです。家にいるときは、朝起きて息子を送り出す役目を、できるだけ私がかって出るようにしています。

 最近は日の出が遅いので、起きるとまだ真っ暗です。眠気覚ましにつけたテレビのニュースを見ながら、息子と二人で朝食をとります。


 ニュースについてポツポツと話しますが、変わりばえのしない、暗いものが多いですね。

「ねえ、この人ってやっぱり悪いことしてたの?」
「うーん・・・えらい政治家だからね・・・。」

「泣きやまないからって、赤ちゃんをぶったらもっと泣くに決まってるじゃん。」
「そういう当たり前のことがわからなくなっちゃう人が多いんだよ。」

 もっと楽しい話題になるようなニュースが欲しいものです。


「あっ、またカイロウゾーだ!」
「・・・だからあれは、『えび』って読むのっ!」
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袖すり合うも

2010-12-12 23:11:09 | 雑記
 今朝、病室へ行くと、私の母親の向かいのベッドに入院している女性が、普段着に着替えて座っていました。

「退院ですか?」と声をかけると
「ええ。」と、やや、はにかんだように。
「おめでとうございます。」

 その女性は秋田県の横手出身。木曜日に初めてお会いしたときに言葉を交わしました。
「横手は時々、仕事で行きますよ。」
「横手の町も、だいぶ変わっただろうねえ。」
「焼きそばで頑張ってますよ。」
「そうみたいねぇ、あたしゃ食べたことないけど。」
とても明るくて、元気そうでした。重い癌を患っているとは思えないほど。

 以前そのベッドから退院して行った女性もそうでしたが、女性はやはり私服を着てメイクをすると、すっかり華やいで見えます。実際の健康状態以上に、生気に満ちて見えるものです。「いつまでもお元気で」と心から願います。

 
 そろそろ母に退院の順番が回ってきますようにと祈りつつ、東京を後にしました。
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病院の師走

2010-12-11 16:15:30 | 危機管理
 東京は毎日天気が良くて暖かい(東京の人達は寒がっていますが)。しかし街を歩くと「師走」の雰囲気になってます。特に商店街なんかは、活気があってせわしない。「年の瀬」は忘年会じゃなくてもテンションが上がるものですね。

 母の入院している病院の中にも、そこかしこにクリスマスの飾り付けがしてあります。当たり前ですが、病院の中、特に入院病棟は完全に温度管理がされていますから、視覚的に季節感を感じられるように配慮がなされているのでしょう。

 
 さて、見舞いに来て今日で3日目ですが、一進一退で、様子は変わらず。術後の傷による発熱と痛みがとれるまでには、もう少し時間がかかりそうです。気長にいくしかないでしょう。

 それでも、前回に会った時には点滴の管がついていましたから、それに比べるとずいぶん良いように見えてしまいます。体力づくりのために病院内を歩きますが、点滴の袋を吊して歩いてるのと、普通に両手をポケットに突っ込んであるいているのでは、見た目的に天と地ほどの違いがあります。実はどっちの方が重篤かはわからないんですが、健康な人間は病人の「見た目の痛々しさ」に、ことのほか弱いものです。

 懸案の「リンゴの皮むき」などは、叔母達がまめにしてくれているらしく、わざわざ私が刃物を握りしめて決死の覚悟で臨む必要はなし。やはり兄弟というものは、いざというときに、本当に頼りになるものです。

 
 そう言えば先日、この病院に学生が、ボランティアで室内楽の演奏に来たそうです。大病院ですから、本当に多くの患者さん、それも車イスや寝台のが集まって、熱心に聴いていたようです。生演奏が、いつ終わるとも知れない入院生活の潤いになるのは、都会でも地方でもまったく同じですね。

 
 たいした進展はなしですが明日、山形に戻ります。
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