中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

少年の日の思い出

2013-07-31 09:13:46 | 危機管理
 学校はすっかり夏休みに入っています。

「今日はこれから友達とプールに行くから。」
「こらっ、部活が無い日ぐらい勉強しなさい。みんなは塾の合間に遊んでるんだろ。」
「わかってるよ、帰ってからやるから。」

・・・まったく。

 
 お父さんが中学2年生の頃は、もっと・・・。何してたっけな?

 
「おっと出た出た、ロン!メン・タン・ピンのドラ2丁で満貫直撃。これで逆転だな。」
「くそっ、またかよ!」
「・・・そろそろ部活の時間じゃん。どうする?」
「今日は暑いからやめとこ。はい次、次。」
「それより今夜はウチの親帰ってこないらしいから何時まででもOKだよ。」
「おっ、いいね~。じゃあこのまま徹麻か?せっかくの夏休みだからな!」


 ・・・子供がその年齢に達したときに初めて、かつての自分を反省することもあるものです。


「まあ・・・あんまり遅くならないうちに帰って来るんだよ」
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ミサ曲

2013-07-29 10:17:38 | 山形交響楽団
 昨日一昨日と、山響で鶴岡へ。合唱団の演奏会で、モーツァルト「戴冠ミサ」、ドブロゴス「ミサ」など。


 ドブロゴスというのは初めて知りました。南米の人かと決めつけていましたが、違うようですね。リズムや和音が耳に心地よい、新しいミサ曲です。

 「ミサ曲」というと、厳粛で荘重で静謐なイメージがありますが、実際にミサで使うのではない演奏会用のものであれば、何もそこまで敬虔な必要はなくて、このドブロゴスのようにポップで親しみやすいものがあっても、罰当たりにはならないと思います。むしろ、もっとあってもよいのではないかと。

 昔、有名が映画ありましたね。タイトルが思い出せませんが、修道女に化けた黒人のヒロインが教会でノリノリの聖歌を歌うシーンが印象的な。私はああいうノリには混ざれるタイプではありませんが、良いなあとは思うのです。神様の元に集って、一体感を得るためにミサ曲はあるのですから、かしこまってばかりいる必要はないでしょう。


 そう考えると、やはり日本の法要における「お経」は、我々の「普通の」感覚とあまりにも遠いところにあると思ってしまうのです。

 抑揚が無く、ラテン語と同じぐらい誰にも意味がわからない唸りを、変にかしこまりながら無表情をキープして足をしびれさせつつ聞く・・・これでは何のために集まっているのかわかりません。いくら日本人が我慢大会を好むとはいえ、祈られる方も嬉しくないでしょう。

 「あなたの言葉は、まるでお経のようだった」と言われたら、喜ぶ人は一人もいないはずです。これは不思議ですよね。ありがたいお経のはずなのに。


 日本の法要にも、もっと音楽があった方が良いと思うわけです。たとえば、
「では皆さんで歌いましょう。南無妙法蓮華経から第4番を開いて下さい」
それが心に沁みいるような曲だったら、どんなに印象的な法要になるでしょう。いや、メロディーなんか賛美歌のように有名な曲のを借りてきてもいい。「ふるさと」や「赤とんぼ」でも。それを前で歌う和尚が袈裟姿ですごい美声だったりすると、良い意味でしびれると思うんですが。木魚でテンポ揺らしたりして。

 ・・・やはり罰当たりですかね。
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もうすぐ夏祭り

2013-07-27 08:28:01 | 山形弦楽四重奏団
 山形市の中心街「七日町通り」にはもう、「花笠まつり」の飾り付けが整っています。やはりクリスマス時のイルミネーションより気合いがみなぎっていますし、この街にはこっちの方が似合っています。

 
 花笠まつりは8月の5~7日ですが、その中日の6日にこちらも気合い充分で催されるのが、「北部☆夏コンサート」です。

 山形市の北部公民館のイベントで去年に引き続き、山形Qのファミリーコンサート。間に使用されている「☆」が醸し出す甘酸っぱさがよく似合う、地域による地域のための、ほのぼのした「夏祭り」です。

 山形Qにしては珍しく、「アイネク」から始まる平和なプログラムでお楽しみ頂きます。

 8月6日、14時~15時。北部公民館大ホールにて入場無料。


 花笠の前の手持ちぶさたな昼下がりです。お近くの方は是非☆
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記録

2013-07-26 10:44:07 | 山形
 昨日は山形の、ある記念日だったようです。それは「国内最高気温を記録した日」。もう2~3年前に岐阜かどこかに破られましたが、40.8度の記録は長いこと1位に輝いていました。山形は暑いんです。

 それを記念して(?)、毎年25日には「打ち水」をするイベントが山形市で行われています。


 しかし異常気象が普通になって、「観測史上初」という言葉が日常化した昨今では、こういう記録は長持ちしない。まあ、護りたいとも思わないが。「記録は破られるためにある」とはいえ、更新してもちっとも快挙でない記録もあるのです。

 めでたく記録が破られた山形は、最近はまさに異常気象。この間の豪雨で、いまだに断水が続いている地域もあるようです。

 
 人が断水で困っているのに、「打ち水」とは不謹慎。ということで、今年の「打ち水イベント」は中止・・・にはならない。

 なんと月山の残雪を取ってきて、まいたようです。これは風流。


 四季が豊かなのは良いことですが、梅雨も盛夏も「風流」ですむような範囲でお願いしたいものです。
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三者面談

2013-07-23 20:27:24 | 危機管理
 山形は昨日も呆れるほどの大雨。一部の地域では、また断水などの被害が出たようです。

 ということで、今日の山響スクールコンサートは延期。今まさに家を出るか、というタイミングで「今日の公演はありません」の連絡があったので、出勤前の慌ただしさが一変。ただの「手持ちぶさたな人」に早変わり。


「ちょうどよかった!これから中学校の三者面談だから一緒に来て面談の間、下の子見てて。急いで!」

 再び慌ただしく普段着に着替えて、妻と娘に連れられて中学校へ。


 天気のよい今日は部活日和。すでに夏休みに入っていますが、グラウンド・体育館・テニスコートはフル稼働。「声出せ、声!」みたいな熱気が一杯です。

 しかし今週は三者面談週間ということで、それぞれ自分の順番の時間が来ると、憮然とした顔をして制服に着替え、やってくる親と落ち合って教室へと向かうのです。我々が学校に着いた時にも、すでにテニスコートに息子の姿はなく、制服姿で校舎入口にブスッと立っていました。

 しかし私が一緒に来たのは想定外だったようで、遠目にも「ゲッ、何で来るんだよ!」のような表情の変化が面白い。周囲を気にして他人のふりをしている息子に向かって、にこやかに手を振ってやってから、私と娘は小学校へ遊びに行きました。


 三者面談といっても、2年生ではまだ進路の話は無いので深刻なものではありません。小学校のグラウンドで娘と一緒にカエルを捕まえていると、すぐに妻が出てきました。予想通り、手のかからないタイプの生徒なので、大した話は無いのです。

 その後、ユニフォームに着替えて部活に戻っていく息子を見つけたので、目立つ位置からしばし部活動を見学。3年生が抜けた後なので、2年生の態度がややデカいのが生意気。・・・それなりに様になっていくものですね。チラチラとこちらを見ては、あからさまに迷惑そうな顔をしている息子を鑑賞。良い気味だ。


 ということで、まさに降ってわいた休日のひとコマでした。
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楯野川「十八攻め」

2013-07-22 22:35:10 | お酒の話し(山形県)
 土日の山響定期を終えて「お疲れっ」、ということで、頂いたままに冷蔵庫で温存(冷存?)しておいた銘酒。


 楯野川の最高級品、というより一種の「悪ノリ」さえ感じる、精米歩合驚異の18%の「超」大吟醸を。ここまで磨くのは、全国的に見てもほとんど例がない。

 
 精米歩合18%・・・この世界がおわかりでしょうか。82%も削り落とすということなんです。これはもう「磨く」という次元をはるかに超えています。ぴっかぴかなんてものではありません。


 変だということはわかっていますが、「ぴっかぴかに磨く」というフレーズで思い出すのが、幼少の頃に見た水戸黄門。

 悪代官に近づくために女中に化けた「お銀」が予定通りに捕まって、お決まりの「入浴シーン」。風呂場に追い立てた「ならず者」が一言。

「お代官様がくる前に、ぴっかぴかに磨いとくんだぞ、へっへっ・・・」

 ・・・ぴっかぴかとは、どのぐらいゴシゴシ洗うんだろう、などと思ったものです。昔の時代劇が教育上よろしくないのは確かですね。


 さて、仮に「お銀」が全身の82%を磨いて削り落としたとすると・・・

「へっへっどうだねえちゃん、ちゃぁんと磨いたかうひうひ。」
ならず者が風呂の戸を開けると、そこは血の海。湯気が立ちこめる血の池地獄のような浴槽に浮かんでいるのは・・・脳髄のみ。

 そのありさまを見たならず者は、弥七の風車が刺さった以上の衝撃を受けて、がっくりと崩れ落ちる。
「そっ、そこまでやるか普通・・・。」
そう言い残して絶命するならず者。


 ・・・失礼しました。少し飲みすぎたようですが、要するに言いたかったのは、18%というのは、それほどまでにすごい事だということなのです。

 
 さあ、お味の方ですが、これはもう「酒田のおいしい水」としか言いようがない。最高においしい水です。

 あまりに「するっ」と消えてしまうので、何度も味を確かめようとしているうちに、あっと言う間に無くなりました。


 「過ぎし春」のような、一瞬の清々しさを堪能しました。
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骨折

2013-07-20 22:32:15 | 危機管理
 「若木骨折」という言葉をご存じだろうか?

 「若木」という妙に爽やかな語感が、「骨折」という痛そうな単語にそぐわない。


 先週末に、娘が転んで痛めた足の小指は、本人があまり騒がないので「突き指」程度だろうと思っていましたが、念のために整形外科に見せたところ、「若木骨折ですね」。そんな言葉があるとは初めて知りました。

 若木の枝は、折ろうと思っても割り箸のように「ぽきっ」とは折れません。「くにゃっ」と曲がって繊維がわずかに損傷する程度です。人間の骨も、幼い頃は若木のような柔らかさだそうで、ぽきっといかない。しかし付近に若干の損傷があるので、3週間ほど修復のために安静にする必要があると。


 大して痛くもないのにバレエを休まなくてはならず、不服そうな娘ですが、骨折してその程度とは、やはり若いというのは素晴らしい。

 大人だと、派手に転べば「粉砕骨折」、事故に遭えば「複雑骨折」、使いすぎれば「疲労骨折」、経年劣化で「圧迫骨折」・・・どれも痛々しい。

 
 そう考えると「若木骨折」・・・いかにも心配いらない感じ。割とセンスの光るネーミングかも知れません。
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集中豪雨

2013-07-19 10:16:33 | 山形
 昨日の山形は、前の晩から鳴りっぱなしの雷と、びっくりするような大雨で、場所によっては大変だったようです。市街地はそうでもなかったし、オケのリハーサルも普通にあったので、今朝の全国ニュースを見て驚きました。


 山形は自然災害が少ないところです。台風もめったに直撃しないし、冬の雪も多いとは言え、災害レベルになることはありません。夏の暑さも、観測気温は高いですが、体感温度は大都市より過ごしやすいはずです。

 そのせいでしょうか。

 川が氾濫して避難所にいる人や、土嚢を運んでいる人の様子がテレビに映っていましたが、こういう時の映像にしては他の地方の人よりもどこか、のんびりしている印象を受けました。避難を促す警察の人も、従う住民も、物腰が柔らかい。「火事場」みたいな刺々しさが無くて、この辺でもいつも見慣れている「山形人」らしい穏やかさがちっとも失われていない。

「あっちさ避難してけらっしょ」「んだか」みたいな。


 濁流がごうごう流れて、泥水があふれている映像を見ながらも、「やっぱり山形は良い所だな」と思っておりました。

 ・・・しかし北部の町では一人、行方不明の人もいるとか。無事をお祈りしています。
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山形弦楽四重奏団第48回定期演奏会終了

2013-07-16 22:12:22 | 山形弦楽四重奏団
 昨日、山形弦楽四重奏団第48回定期演奏会が無事に終了しました。めずらしく晴れまして、お足元は悪くなかったはずなのですが、三連休中ということで、客足は今ひとつ。


 ところで、お客さんの拍手も演奏の音と同じようにホールに響くので、それにはやはり「音色」というものがあります。そして音色があるからには、楽器と同じように、何かしら気持ちが伝わってくるものです。

 いつも思うのですが、私は文翔館議場ホールでの山形Q定期の時の拍手の音色が好きです。すごく積極的に応援してくれているような、温かみがあるように思えます。

 昨日は特にそう感じたのですが・・・思いこみでしょうかね。とにかく、ご来場下さいましたお客様、本当にありがとうございました。


 さて、次回の第49回は10月19日(土)。ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンの黄金トリオのプログラムです。秋の忙しい最中ですが、温かい拍手に応えるためにも、よい演奏会になるように頑張ります。
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明日へ

2013-07-14 18:45:13 | 山形弦楽四重奏団
 さていよいよ明日は、山形Qの第48回定期。

 先ほど、最後のリハーサルを終えて帰ってきましたが、やはり今回は曲が良い。普通、本番前日ぐらいになると、できないところはできないままだし、そのくせ曲に飽きて、ややうんざり気味になってしまうことが多いのです。

 それが今日は「明日が楽しみだ」と、自分に言い聞かせなくてもそう思える。特別みんなが上手くなったわけでもないでしょうから、やはり曲が持っている力でしょう。

 
 ハイドンの「明るさ」、清瀬保二の「懐かしさ」、メンデルスゾーンの「瑞々しさ」・・・どれも、汲めども尽きないものがあります。


 例によって天気は今ひとつのようですが、たくさんのお客様に来ていただきたいと思います。

 ・・・お待ちしていますっ!
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定期間近

2013-07-13 23:15:35 | 山形弦楽四重奏団
 …とはいえ、暑い体育館をめぐる演奏旅行などで、今週は疲れました。

 ということで、今日は休日にしました。もう少ししたら起きます。
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賜物

2013-07-12 08:47:34 | 旅の空
 やはり魚沼は聖地ですね。新潟の首都(酒都?)と言ってもいい。年に一度は詣でるべし。

 ということで今年の新潟ツアーも、湯沢にあるなじみの宿で、地元の山菜をふんだんに使った手作り料理とともに、魚沼のおなじみの銘酒「鶴齢」や八海山の「発砲にごり」などを堪能して、感動を新たにいたしました。


 ここで御馳走になった珍しいものとしては、「熊」でしょうか。汁物の中に入っていました。黒っぽくてゴロゴロとした、鯨?牛すじ?と思うような感じ。歯ごたえが良くて臭みは無し。美味でした。

 
 ところで先日、山形県の新潟との県境の町、小国町でスクールコンサートをしました。昼食に入った定食屋の、夜の宴会メニューに「熊鍋」(要予約)の文字が。さすが、ここは「マタギの里」と呼ばれているぐらい、熊猟の盛んな所ですから、熊も山菜と同じ「山の恵み」なんです。

 ちょうどその次の日ぐらいに、ラジオで「クマイチゴ」の話を聞きました。野生のイチゴに、クマイチゴというのがある。その甘さは、熊がわき目もふらずに夢中になって食べるほど。2年くらいして子熊が一人前になると、母熊は子熊にこのクマイチゴを取って与える。子熊が夢中で食べている間に、母熊はそっと立ち去る・・・それでクマイチゴという名がついた、と言っていました。

 動物の情愛の話は、必要以上にジーンとくるものですね。

 ・・・そんな熊を食べるなんて、田舎の人はなんて野蛮なんだ!
無知な都会人は、そう思ってしまいそうになりますが、それは違います。

 小国町にも一時期、動物愛護団体からの圧力がかかって、猟ができなくなることがあったようです。その結果、熊が増えて人里に下りてくるようになった。「人と熊が共存していくためには、熊にきちんと人の怖さを教えなければだめだ」と小国の人は言います。必要な分を計画的に「山から頂く」ことで、人と熊、またそれをとりまく環境のバランスが保たれてきたということです。駆除が必要になるほど熊による被害が増えているのは、山に食べ物がなくなったからだけではない、活動が制限されてマタギが減ったからだと、小国町の文化について書かれた本にありました。

 
 それぞれの土地の神に深く感謝して、その恵みを頂くという気持ちが大切ですね。

 ということで、魚沼の神に深く感謝しつつ、その恵みをやや頂き過ぎたことを反省しつつ、新潟を後にしたのでした。
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海を見に

2013-07-09 08:19:52 | 旅の空
 朝起きて、すぐ外に広がるビル街の、裏手の丘を登っていき、そのあと松林の茂る公園を下っていくと、海に出ました。夏の日本海です。曇りがちですが、今日も暑くなりそうですね。しかしこれだけの大都会なのに、わずか10分ほど歩いただけで日本海に出られるとは・・・。さて、どこでしょう?

 
 正解はもちろん、日本海側で最大の都市、新潟です。


 ということで昨日から新潟ツアーです。新潟には必ず毎年来ているので、他県では一番親近感があります。こんなに都会なのに、落ち着かない感じがない。不思議です。「水が合う」のでしょうか。

 「水」というよりも・・・

・・・飲み過ぎないように気をつけます。
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年相応

2013-07-07 22:04:47 | 山形弦楽四重奏団
 山形Qの第48回定期がいよいよ一週間後です。

 ところで、今回のプログラムの3曲が書かれた時の作曲者の年齢を見てみると・・・
ハイドンが56歳・清瀬保二が51歳・メンデルスゾーンが20歳
となっています。

 ・・・だからどうした、ということもないのですが、メンデルスゾーンはともかく他の2人が今の山形Qの我々よりも年長なことに、少しだけホッとします。


 若い頃は、ほとんどの曲について「自分も歳を重ねると、いつかはこういう世界が理解できるようになるのかなぁ」などと暢気に感じていたものです。ブラームスの重厚な、どこか人生に対する「諦念」みたいな感情にふれて、「シブいね・・・」と、自分には縁がないものを遠くから鑑賞するような気持ちで愛でてみたり、はたまた自分には早くもこういう感情が理解できるのだと得意げになってみたり・・・。

 それがいつの間にか、自分が作曲家たちの年齢に追いついて、あっと言う間に追い越して・・・。ふと気づけば、モーツァルトやメンデルスゾーンが亡くなった年齢を越え、ベートーヴェンの「後期」の辺りにさしかかっております。

 「天才は天才。神様みたいなものだから、年齢だけをとって凡人と比べても仕方がない・・・。」
などと開き直ってもみますが、それでも何となく焦燥感のようなものをおぼえます。


 と同時に、五十歳を過ぎたハイドンや清瀬の音楽に触れると、逆にその若々しいエネルギーに圧倒されたりもするのです。偉人たちの業績を前にすると、ため息が出てしまいます。

 
 ・・・偉大な作家とその作品に、深いところで触れ合える幸せを感じて演奏するしかないですね。
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先達不要

2013-07-06 18:10:45 | 危機管理
 湿度が高くて不快な日が続いていますね。毎日の体育館でのスクールコンサートが、体にこたえる季節になりました。

 
 ところで、昨日は息子の学校の運動会でした。もう中学生ですから観戦には行きません。しかし天気が悪くて大変だったようです。

「今日、どうだった運動会?」
「途中から体育館の中でやったけど、もう最悪。暑くてジメジメして、クーラー無いし・・・」

・・・知ってるよ。毎日のことだから。夏の体育館のことだったら父さんに何でも訊きなさい。

「べつにいいよ」

・・・そうだね。
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