中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

顔が良くない

2021-04-30 21:17:00 | 危機管理
 鼻が大きいということなのか、鼻と目の位置関係が良くないということなのか。

 自分の顔のパーツについて、この年齢になって思い悩むことになるとは思わなかった。

 遅れて来た思春期ではありません。

 …マスクの話です。

 長時間つけていて、不快にならないマスクを探しているのですが、どうにも見つからない。だいたい鼻が痛くなるのです。

 「服圧」って聞いたことありますか?ピッタリした服を着ているのは、体にとって意識しているよりもはるかにストレスになっていると。

 それの「鼻版」ですね。圧にしたらほんの僅かなものでしょうが、長時間押しつぶされていると、かなりの不快感があります。

 「フィット」とか「痛くならない」とか「大きめ」とか、いろいろ数限りなく試しているのですが、良いのが見つからない。大きければ良いというものではないということも思い知らされました。鼻が押されることに変わりはない。たとえ鼻が良くても今度は目元に食い込む。もともと目が窪んでなくて出気味だからなのか、下からぐいぐい押されると、眼球が飛び出しそうに感じます。とくに、最近はリハーサル中のマスクの着用が当たり前になっているので、ヴァイオリンを構えたときに、少しずつずれてきてワイヤーで眼が押し出され、長い休符の時に直せないと焦点が合わなくなり、このままポロッとほじくり出てしまうのではと思えるほど。リハが終わって家に帰るころには、じっとりと眼が痛い。

 ということで、「鼻パッド」なるものをネットで見つけて購入。スポンジを両面テープでマスク上部に取り付けるものですが、これが割と良い。

 とは言え、面倒だしお金がかかるし、長時間だとやっぱり結構な圧がかかる。

 …整形するか。

 いやいや、きっとそう遠くないうちに、コロナが終わると信じましょう。

 もう少しの辛抱です。
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十四代「別撰・純米大吟醸」

2021-04-29 21:27:00 | お酒の話し(山形県)
 おつかれさまっ…ということで、たまには十四代。

 明日からは山響もゴールデンウィーク。しかし、なかなか外に飲みに行くこともはばかられる昨今。腹いせに自宅で高級酒を。

 最近のコロナの影響で、飲食業が奮わないせいでしょう。今まで出てこなかった十四代が余り気味らしい。行きつけの酒屋で定価で売ってもらえる機会が増えました。

 そこで、山田錦の純米大吟醸。

 定価は6000円。普段なら買わないところですが、ネットでは3万円以上するのを知っているので、「今ならお出ししますよ」とこっそり言われるとつい買ってしまう。

 さて味は…もちろん旨い。十四代特有の、柔らかく吸い付いてくるような甘さは、他の酒では感じられないものです。

 それよりも、この「高級感」がさすが。「ドンペリ」とか「ロマネコンティ」もそうかもしれませんが、具体的に「どう旨いのか」というより、高級感を確実に感じさせる味わいなのだと思います。

 その時間を「特別なもの」にする演出力に優れている。酒の「出来栄え」や「価値」として、他の酒と比べて値段分の違いがどういうふうにあるのか、ということを問題にするのは無粋ということなのです。

 高級クラブに行ったような…(行ったことはもちろんありませんが)。ひとつひとつのサービスが、安い店とどう違うのかを問題にするなら、行くべきでない。そういう感じの酒ですね。

 高級感を堪能しました。自宅で豪遊。これぞコロナ禍にぴったりの楽しみ方かも知れません。
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ドラクエの日

2021-04-28 21:05:00 | 山形交響楽団
 明日は4月29日。何の日だかご存知でしょうか?

 天皇誕生日?昭和の日?

 それもそうかも知れませんが、山形では違います。…「ドラクエの日」です。

 去年はできませんでしたが、ここ数年、毎年4月29日は山形での「ドラゴンクエスト」公演の日として恒例です。

 理由は…たぶん、ありません。ゴールデンウィークの初日で、他の公演が入りにくいからなのかも知れませんが、昭和に生まれて今なお色褪せない「ドラクエ」の素晴らしさを再確認する日としてふさわしい。

 ということで、緊急事態も解除になった山形。今年は無事に公演ができることになりました。

 もちろん、首都圏はまだまだ大変ですし、変異株がどうのこうのということで、気を許すことはできませんが、これまで通りのしっかりとした感染対策のもとで開催します。新県民ホールでの第一回ということで、一番人気の高い「Ⅲ」を。

 私たちの立場から言うと、配られたスケジュールを見て「Ⅲか。…やり慣れてるから良かった」と言う感じ。

 ちょっとわかりづらいと思いますが、スケージュール表に書かれているプログラム曲によって、私たちの忙しさは激変します。慣れている曲と、知らない難しい曲とでは、その日の前の準備に費やさなければならない時間の長さが全然違う。

「Ⅲ?…だったら当日でいけるな」
「Ⅳか…。時間空けとかなきゃな」

 番号を見ただけで、その前の時間のやりくりを考える。しかしこれは、本来、クラシックの有名曲での話です。

「運命」だったら楽譜要らないけど、「4番」だったら時間必要だな、とか。
「ブラ3」だったら厳しいけど「ブラ2」だったら当日で大丈夫。

 みたいな。つまり「ドラクエ」も、もはやオケマンにとって、ベートーヴェンやブラームスの交響曲ぐらい、業務としてスタンダードなものなのです。…私のような、ゲームやったことない奏者でも。

 クラシックではないはずなのに、これは、すごいことだと思います。

 明日は、完成度の高い「Ⅲ」を聴いてもらえることと思います。良い演奏会になるよう頑張ります。
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山形Q 第79回定期終了

2021-04-24 19:15:00 | 山形弦楽四重奏団
 山形市の緊急事態は明日までで解除される見通しですが、首都圏の様子などを見ると、まだまだ安心できる状況には程遠いですね。
 
 やれる時にやれる事を、きっちりとやっていくしかありません。
 
 ということで、まずは山形Q定期が昨日、無事に開催できたことにホッとしています。
 
 これも、ご来場の皆さんが、マスク・消毒・検温・連絡先記入などに快く協力してくださるおかげです。
 
 このような状況の中で、ほぼいつも通りの数のお客様が来てくださることに、ひたすら感謝。
 
 今回、良かったことは2つ。
 
 ひとつは、山響の若手奏者の魅力を、日頃のオーケストラとは違った形で、ファンの皆様に紹介できたこと。今回のホルンのゲスト、梅島氏の伸びやかな音色を、いつもよりも近い距離で楽しんで頂けたはずです。オーケストラでは隠れがちな、細やかなニュアンスなども、魅力として伝わったのではないでしょうか。
 
 もう20年以上やってきているベテランとして、若手の飛躍の手助けの役割を果たせた気がするのは、少し嬉しいのです。
 
 ふたつ目は、プログラム2曲目の、清瀬保二の曲を「素晴らしかった」と言ってくれたお客さんが多かったこと。
 
 大きな業績があっても、あまり知名度が高くない邦人の作曲家の魅力を紹介できるのは本当に嬉しい。日本の演奏家としての私たちの存在意義に関わると思っています。
 
 さて、次回はついに「第80回」。ゲストにはおなじみ、オーボエの柴田氏を招いて「グランバルティータ」のオーボエ五重奏版。三重奏曲はドホナーニ。
 
 充実のプログラムで、次回もお待ちしております。
 
 ありがとうございました!
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いよいよ明日は

2021-04-22 22:37:58 | 山形弦楽四重奏団
 陽射しも暖かくなって、いよいよ本格的な春です。しかし、桜も終わった上に、世の中は緊急事態。金曜の夜でも、飲みにいくわけにもいきません。

 これはもう、声を出さずにできる音楽鑑賞ぐらいしかありませんね。

 ということで、明日の夜は文翔館がおすすめです。

 山形Q第79回定期演奏会。

 マスクの着用と手指の消毒、そして検温と連絡先の記入など、煩わしいこともお願いしなければなりませんが、この一年、山響でもそうですが、クラシックのコンサートはもともとが「黙」なので安全安心に楽しんでいただけるイベントとして定着しつつあります。

 そして自慢できることではありませんが、山形Qのコンサートは人数的にも客席の配置的にも「密」でないので、安心してお越しいただきたい。

 春の宵のひとときを、バッハ、清瀬保二、モーツァルトでじっくりとお楽しみいただきます。

 プレコンサートは無く、18:45開演。ご来場をお待ちしております。
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身体の記憶

2021-04-21 20:50:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、リハーサル。昨日から3日間連続です。本番は…来月、と言うより、いつだかわかりません。

 毎年、新年度恒例のSCR。…カッコつけてアルファベットで言うほどのこともない。「スクールコンサート・リハーサル」です。

 コロナのことがありますから、どうなるかは誰にも分かりませんが、去年、中止された分を含めて、今年も多くの学校公演が予定されています。そのリハーサルを新年度に、まとめてやるわけですね。

 3日間、3人の指揮者が来て、同じ曲を練習する。…指揮者による音楽の違いが、あらためてわかったりします。比べられる指揮者の方も、緊張を強いられるでしょうね。

 同じ曲を、違うやり方でやるので、私たちも、ポイントはメモします。そもそも、本番がどれだけ先かわからないわけですから。しかし、メモしていない部分があっても、本番はわりと上手くいく。その時になると思い出すものなのです。

 こういうところは、やはりオーケストラは職人の集団なのだと思います。今日もそうですが、演奏してみると、すっかり忘れていたはずの「前回の指揮者」の解釈が、頭に(身体に)残っていたりするからです。

 慣れない若い指揮者は大変だと思います。

 ということで、予定されている学校公演が、コロナですでにキャンセルになったところもありますが、今年度も子どもたちに良い音楽を届けられるように頑張ります。
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桜の後の楽しみは

2021-04-19 22:49:00 | 山形弦楽四重奏団
 春は名のみの…。まだまだ寒い日が続く山形ですが、最近はとくに風が強くて、桜もすっかり散ってしまいました。

 まあ、例年に比べて、今年はじっくりと見たので良しとしましょう。

 さて、桜も散ったことですし、飲食店での飲み食いもはばかられる昨今。もうこれは、コンサートぐらいしか楽しみがありませんねっ!

 ということで、今週末の23日の金曜日は、山形Qの定期演奏会です。「第79回定期」。…よくもこれだけ続けてきたもんだと思います。雨が降ろうと雪が降ろうと、コロナだろうと、歳とろうと…。

 今回は、山響の若きホルン首席の梅島氏の演奏を、ぜひ、間近で楽しんでいただきたい。昨年の8月に正式入団した、ニューフェイスです。もちろん、ファンの皆様にはオーケストラ公演ではすでにお馴染みでしょうが、ホルンひとりのアンサンブルで聴くのはまた全然違った「近さ」があるものです。

 私たち3人の曲目も、バッハ=モーツァルトに加えて、清瀬保二。これは現代曲ではありませんで、聴きやすいという以上に、戦後すぐの日本人作曲家の決意がダイレクトに伝わってくるような、心に響く曲です。

 今日が最後のリハーサルでした。やはり4月は、山響のスケジュールに余裕があるのでありがたい。だいぶ、まとまってきました。あとは、個人それぞれが最終調整をするのみ。

 当日は検温・消毒・マスク着用・連絡先記入などのご面倒をおかけしますが、万全の対策と準備でお待ちしています。
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サラブレッドとブラ2

2021-04-17 23:55:00 | 山形交響楽団
 山響定期の初日が終了。今回の定期は、初登場の鈴木優人氏の指揮でブラームスの「第2番」をメインに、ソリストにはチェロの佐藤晴真さんを迎えてハイドンの「協奏曲1番」など。

 鈴木優人氏は、山響の首席客演指揮者の鈴木秀美氏の甥で、父はバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明氏です。…サラブレッドとはこの事ですね。

 テレビなどで見た通りの非常に知的な方で、音楽づくりも自然ながら、楽譜を熟知しているがゆえの説得力があります。弾く方としては、無理がなく、ストレスを感じないリハーサルでした。

 ところで、ブラームス「2番」はアマチュア、とくに学生オケの定番の演目の一つです。もちろん山響に入ってからも何度も弾いていますが、昔の記憶は消えないものです。

 エキストラで行った千葉の方の市民オケとか、東京理科大医学のオケとか。すっかり忘れていたような事も、弾いていると、記憶の断片が脳内に次々に出てきます。

 …あの頃は若かった。

 「ブラ2」は、こういう懐かしい気持ちにもよく合うのです。聴く人の色々な気持ちをすくい上げてくれるのが、名曲が持つ力ですね。

 明日も、良い演奏会になるよう頑張ります。
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東北泉「Mt.Chokai」

2021-04-14 22:47:47 | お酒の話し(山形県)
 お恥ずかしい話ですが、最近、経費削減のため1升で2000円台の酒しか買ってません。いや、経費削減のためだけではありません。

 昨年度の健康診断の結果について、山響の「産業医」からのコメントを渡されました。中小企業で義務付けられている、そういう「かかりつけ」の人がいるわけです。おかげさまで山響も、めでたく中小企業の仲間入りを果たしているということです。

 そして一部の人だけに手渡される封書。…感じ悪いですね〜。

 開けてみると、この間の健康診断の結果のコピーに、コメントが添えられている。要は、学校でもらう通信簿の最後の方に、担任の先生からひと言みたいなのが書いてあるアレと同じです。「〇〇が惜しかったですね」的な。

 私の場合は、血圧とか肝機能とか、そもそもの成績が良くないので、ややフォロー気味。
「今すぐにどうということはありませんが、日頃の生活を見直してみましょう。とくに、夜遅くの食事とアルコールは控えて下さい」。

 …これは生活習慣と言うより、「生きかた」の問題なので、ありがたく傾聴するに留めさせていただきます。

 前置きが長くなりましたが、私なりの改善策を考案。「酒量を減らす」を目標に掲げると「生きる気力」そのものに影響が出るので、まずは「旨すぎる酒は買わない…お金もないんだから」というのを第一のステップにしようかなと。

 もしも世の中に、酒が「ワンカップなんとか」しか存在しなかったら、誰もこんなに飲んでないはず。ところが、山形の酒は旨すぎる。だからせめて、肥えすぎた舌を諌めようと。

 そこで2000円台シリーズ。あまり美味しくなければ量も減るはず。

 ということで、遊佐の銘酒「東北泉」ですが、その中で格安のこれ。そもそも東北泉は鳥海山の水に恵まれて、本当にキリッとした美しい酒を造るのですが、やや割高なのがタマにキズ。お安めだとその実力もどうだか…。期待せずに開栓。

 …え?…旨すぎる。どうした東北泉?

 どうもこの「Mt.Chokai」は、地元サービスの「混和系」らしい。酒米も精米歩合もあいまいながら、ワンランク上の酒をリーズナブルに楽しんでもらおうというコンセプトのようです。どうりで旨いわけだ。これは素晴らしい。いつもながらの名水を活かした透明感に加えて、穏やかな柔らかさ…

  …ハッとして、ふと瓶を持ち上げてみると、わわわ、いかんいかん。いつも以上に進んでる。

 健康増進のためには、さらなる工夫が必要なようです。
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雨天決行

2021-04-13 22:35:00 | 山形弦楽四重奏団
  緊急事態が延長になった山形。公共施設、とくに、山形Q定期が近づいている文翔館ホールが閉鎖になってしまわないかと毎日、薄氷を踏む思いでおりました。

 そこへ昨日、携帯の着信に「文翔館」という文字が出たのでドキッとしました。

 こういう緊張した時は、なぜか、受け答えが妙に丁寧になってしまうのが小心者。

 20年来にわたる利用者なので、いつも、打ち合わせの時などは「こっちはあなたの5〜6代前からの付き合いですから、いつも通りで」と、やや横柄にもとれる対応をしているのです。

 しかし昨日は、
「いつもお世話様です。あの…どういったご用件でしょうか?」
初手から極低姿勢。

 恐れていたことにはなりませんでした。
「すでにご予約されている方は、そのままご使用いただけます」
とのこと。

 「もちろん今まで通りに、しっかりとした対策(検温・消毒・マスク着用・連絡先記入)は必要です。」

 ということで、23日の山形Q定期は、予定通り開催されますので、ぜひお越しください。連絡先記入などのご不便はおかけしますが、しっかりとした対策のもとで、安心して楽しんで頂けるようにします。

 あと10日。良い演奏会になるよう頑張りますので、ぜひ。
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春の休日

2021-04-11 22:47:00 | 山形
 久しぶりに、山形Qの練習も、レッスンも無い完全な休日。そして天気も良い。

 ということで、少し足を伸ばして、桜を見に行きました。

 山形市の桜は今が最盛期。満開です。名所の霞城公園や馬見ヶ崎川は大変な人出で、特に休日の今日は周辺も大渋滞。

 自宅から歩いて行ける所で渋滞にハマるのは不本意なので、南陽市まで行ってきました。

 山形の「桜の名所ランキング」の上位に入る、烏帽子山公園。南陽市の市街地にあり、山形からだと、米沢に向かう途中、車で45分ほどです。娘はバレエで忙しいので、夫婦二人で。

 実はこの公園の脇に「田園」という、ランチも美味しいお洒落な喫茶店があります。夫婦でのたまの遠出なので、立ち寄る店もそれなりに選んで、ポイントを稼ぎたいところ。

 その作戦が功を奏して、「久しぶりの休みなんだから、少し飲んだら?帰り運転するから」という、願ってもないお言葉を頂き、白ワインを即注文。

…これです、これこれ。昼時に飲んでる人を横目で見て、羨ましさにもだえることがよくありますが、「そっち側」になれた幸せ。もともと美味しいナポリタンが、朝日町ワインの輝きを得て、味わいが数十倍も豊かになりますね。

 すると、桜もなんと美しいこと。空は青く、風は爽やかで、七分咲きの桜が春の陽射しに照らされる様は、いにしえに聞く蓬莱の玉の枝もこの輝きには及ぶまいと思えるほどに…

    …アル中だと思われるといけませんのでやめておきます。

 しかし、山形市より南に位置する南陽市ですが、雪が多いだけあって気温が低いのでしょう。来週あたりが一番の見頃かも知れません。咲き始めの淡い感じも良いですね。

 春の訪れを、ゆったりと堪能しました。
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一年越しの

2021-04-10 22:09:00 | 山形交響楽団
 山響と新国立バレエの「白鳥の湖」が無事に終わりました。中止にならなくて良かった。

 ほぼ満席のお客様でしたが、満足してもらえたのではないでしょうか。娘のバレエ教室も、今日は休みにして皆で来ていました。山形で、日本最高峰のバレエ公演が観られるのは、本当に貴重な機会ですから。

 バレエに造詣の深くない私が語るとすれば、バレエ団のレベルの差は、コールドにある。

 にわか知識を解説させていただきます。コールドとは、主役とかではない、「まわりの人たち」のことです。「群舞」の時の人たち。新国立はそれが、本当に上手くてパリッと揃っている。

 オーケストラも、似たようなことが言えるかも知れません。後ろの方の人たちまで、きちんと主体的にそして協調性をもっていること。これはなかなかできない。人の後ろに隠れるか、勝手に飛び出るか、どちらかになりやすい。

 とにかく、一年越しの「新県民ホール」のオープニングを、華々しく飾るイベントとして素晴らしい催しになったと思います。

 これほどきちんとした公演ができるホールは今、東北には他にないはず。東北の文化の拠点として、どんどん活用されることを願います。
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夜桜

2021-04-09 22:49:00 | 山形
 山形市は今、桜が満開です。しかし緊急事態なので、桜の木の下で酒を酌み交わすようなことはできません。

 ということで、夜桜。写真が下手過ぎますが、日頃、ウォーキングのコースにしている河原の桜です。

 ところで、山形の歓楽街(と言ってもびっくりする程小規模ですが)の近くに暮らしている者として、ひと言申し上げておきます。今の緊急事態、ニュースでは都市部の時短営業がどうのこうの言われていますが、山形は状況が全然違います。

 山形では時短どころではなく、金曜日でも、休業している店の方が多い。いつもタクシーや代行車に溢れて、通るのが大変な道も、閑散としています。…店も客も、それだけ真面目なのです。

 とはいえ、会社員の皆さんは、もちろん山形の中だけでは仕事が成り立たないので、仙台にも行きますし東京にも行きます。そこで拾って来てしまった人が家族にも移してしまう。これは仕方がないと思います。

 「こんな状況にも関わらず遊び歩いている人がいるから、第○波が起きている」というわけではない。真っ暗な歓楽街の近くに住んでいる私が言うのですから本当です。

 さて、それでも、季節は人と無関係に流れてゆきます。人が見ようが見まいが、関係なく桜は咲くわけです。それがまた、だからこそ美しい。揺るぎない自然の美しさです。人が四季の移り変わりに心を動かされるのは、もしかしたら、人の心のようにブレたりしない、淡々としたサイクルに憧れるからではないでしょうか。

 見る人もいないところで咲いている桜を、夜陰に乗じてこっそり愛でつつ。
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白鳥湖

2021-04-07 23:05:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は「白鳥の湖」。去年のこの時期にやるはずだった公演のが延期になったものです。

 バレエに関心がある者としては、新国立のバレエ団の公演が山形で観られるということは素晴らしい。それも、新しくて音響も優れた綺麗なホールで。

 ピットに入る私たちも同じ気持ちです。

 昨年末の「くるみ割り人形」の時も、感慨無量でした。…ようやく、どこにも引けをとらないホールが山形にもできたんだなと。これで、新国立を招いても恥ずかしくない。

 娘がバレエをやっているおかげで、私もずいぶんとバレエのことを知りました。

 日本のバレエ団の中で、新国立はやはり最高峰らしい。もちろんレベルが高いということなのですが、どこが、どう、そうなのかと言えば、踊りが「揃っている」ということ。そういう意味では、パリのオペラ座よりも上です。

 オーケストラもそうですが、日本のプロの団体ほど「揃っている」のは、欧米の一流でもなかなか無い。

…国民性でしょうね。

 そのことの良し悪しはともかく、しかし私も日本人なので、これはこれで、ひとつの重要な価値だと思います。

 最高峰のクオリティーを楽しみましょう。

 良い公演になるよう頑張ります。
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山形Qの4月

2021-04-05 22:20:51 | 山形弦楽四重奏団
 4月は山響にとって、スケジュール的に唯一「ゆとり」がある時期ですが、山形Qの定期演奏会が迫っているので、遊びに行くわけにもいかず、今日もリハーサル。

 …もともと、山形も近隣も「緊急事態」ですから、じっとしている他はない。花見さえもはばかられる雰囲気。せっかくの春が、また、去年と同様に虚しく過ぎてゆきます。

 せめて、音楽は屈託なくいきたい。

 ということで、今日も、ホルンの梅島氏を交えてのリハーサル。

 練習に関しては、山形Qブログの練習日誌に譲ることにしますが、こうして、若くて才能のある奏者と協演できるのは嬉しい事です。

 ありがたいことに、山響はここ数年、オーディションをしても優秀な奏者が集まってきます。これは、県民の皆さんのおかげで、山響を取り巻く環境が非常に良いせいだと思います。

 ホルン首席の梅島氏も然り。彼に関しては、コロナのせいでまだ歓迎会も実施できていないぐらいのニューフェイスですが、すでにお客さんからは認知され、張り合いと気概を持って日々の演奏に取り組んでいます。

「わざわざ東京から山響に?食って行けんのかっす?」

 と言われた私の時代からすると、隔世の感があります。

 文翔館という近い距離で(もちろんディスタンスはありますからご心配無く)、オーケストラとはまた違ったホルンの演奏を楽しんでいただける貴重な機会です。

 ぜひ、たくさんの方に来ていただきたいと思います。4月23日に、文翔館にてお待ちしています。
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