中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

田光「無濾過生」

2023-10-02 20:42:00 | お酒の話(県外)
 暑すぎる夏がようやく終わって、東北では朝晩は心地よい寒さ。

 例年なら「あの厳しい冬がもう近づいているのか…」という気がして、残念な感じもするこの時期ですが、今年は違う。

 山の向こうに、これから私たちを痛めつける雪女の足音を聞いて、

「そうそう、これこれ!待ってました!」

 ちょっとマゾっぽい感じもしますが、厳しくても、四季はきちんと来てほしいものなのです。

 それにしても、これだけ長い夏の後の「ひんやり感」は格別。空気がおいしく感じます。

 さて、三重の銘酒「田光」(たびか)を頂きました。

 有名な酒なので、昔、どこかの居酒屋で飲んだことがあります。その時は、あまり印象に残らなかった。総じて、三重の酒は九州の酒に通じるような、どっしりした柔らかさがあるな、という印象ぐらい。

 関西の友人が送ってきてくれたので、ありがたく開栓しましたが、「多分あんな感じだろうな」と。

 しかし…侮っていました。「無濾過生」だからなのか、かつての記憶とまるで印象が違う。スッキリとして柔らかく、本当に涼やか。

 火照った体を優しく冷ましてくれる風のように、胸いっぱいに吸い込んで目を閉じる感じ。

 …うまい。

 心地よい涼しさを堪能しました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 庄内の秋あがり | トップ | 秋巡業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お酒の話(県外)」カテゴリの最新記事