中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ハイドンとカント

2010-04-12 08:52:43 | 山形交響楽団
 ハイドンと哲学者のカントは、何となく顔が似てるような気がします。単純に、肖像画のカツラの「カール具合」が似てるだけかもしれません。二人は生きた時代も大体同じですし、両方とも長生きしましたから、つけるカツラも同じようなものだったし、肖像画に描かれている年齢も近いのでしょう。もちろんカントの方がやや賢そうで、ハイドンの方が良い人そうに見えます(かなり先入観があるとは思いますが)。

        

 二人のイメージで共通しているのは、その後の歴史を変えるほどのすごい仕事をしていながらも、それに人生が喰われてしまってる感じがしないところです。「崇高な哲学とか音楽の幽玄の前には、自分の一生などというちっぽけなものは無価値に等しい」みたいな、のめりこんでる感じがないんです。哲学や音楽はあくまでも「より良く」「より豊かに」生きるためのものだという、健康的な価値観を感じます。

 キルケゴールとかショパンみたいな、耽美的な浸りきった感じもないし、ニーチェやマーラーのような、ピリピリした狂気的な感じもありません。(この辺は完全に、肖像画や写真のイメージだけで言ってます)


 さて、昨日の山響の定期演奏会には、たくさんのお客様に来て頂き、感謝しています。鈴木秀美氏指揮のハイドンは、我々にとっても楽しく、勉強になりました。リハーサルでの彼の言葉で一番印象に残ったのが「必死に演奏しないで下さい」というものでした。あくまでも音楽は人を楽しませるものだというスタンスが、ハイドンには必要なのでしょう。よい刺激になりました。


 そしていよいよ山形Q35回定期まであと1週間。頑張っていきます。

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