実は生き別れた親子だった…オイディプス王など、古来からストーリーを一気にドラマティックに変える裏ワザです。知らずに結婚していれば、幸せな夫婦が突如、人倫にもとる大罪人になる。宿命の物語…重いテーマの悲劇が完成します。
逆のパターンだと、憎たらしい敵が突然、目の中に入れても痛くない我が子に早変わり。「うそ、何だよそれ!」…一歩間違えば観客からブーイングものの強引な荒技ですが、細かい事を考えなければコメディとしては面白い。
今週の山響は大江町で、オペラ「フィガロの結婚」です。この物語が、まさに後者のパターンです。
借金をたてに結婚を迫って来る恐ろしい年増女は、実はフィガロの「まぶたの母」。真相が明らかになるや豹変し、映画版ドラえもんのジャイアンもびっくりするほどの「頼りになるいいひと」ぶりを発揮する。…無茶にもほどがあるが、好感を抱いてしまうのです。あからさまな大団円に、あり得ないと思いながらも感動してしまう。作品の力なのでしょうか。
今日はこれから、明日の本番に向けての通し稽古。良い公演になるよう頑張ります。
逆のパターンだと、憎たらしい敵が突然、目の中に入れても痛くない我が子に早変わり。「うそ、何だよそれ!」…一歩間違えば観客からブーイングものの強引な荒技ですが、細かい事を考えなければコメディとしては面白い。
今週の山響は大江町で、オペラ「フィガロの結婚」です。この物語が、まさに後者のパターンです。
借金をたてに結婚を迫って来る恐ろしい年増女は、実はフィガロの「まぶたの母」。真相が明らかになるや豹変し、映画版ドラえもんのジャイアンもびっくりするほどの「頼りになるいいひと」ぶりを発揮する。…無茶にもほどがあるが、好感を抱いてしまうのです。あからさまな大団円に、あり得ないと思いながらも感動してしまう。作品の力なのでしょうか。
今日はこれから、明日の本番に向けての通し稽古。良い公演になるよう頑張ります。