中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ひとり欠けても

2014-10-13 14:39:43 | 山形弦楽四重奏団
 「仕方ねえ・・・サンマでもやるか」

 このフレーズの意味わかりますか?「お金がないから魚屋でサンマを買ってきて焼いて、それで一杯やろうか」という意味では、もちろんありません。そんな素晴らしいことではないのです。

 正解は・・・雀卓を囲んで待っているのに、「あと一人」がなかなか来ない。三人で手持ちぶさたに雀牌をいじっていても何もはじまらない。つまらないし、気が進まないけど「三人麻雀」をやるか。

 ・・・という意味でございます。失礼しました。

 四人でやるべきものを三人でやるのは、味気ないものです。「足りない」感が強調される。・・・先日の山形Qのリハーサルがそんな感じでした。


 第53回定期演奏会も終わり、いよいよ54回のベートーヴェン「14番」の本番に向けての練習が始まるというときに、2ndVnの今井嬢が過労が原因の病欠。

・・・やはり、山響のハードスケジュールに加えての、山形Qの強行日程は、か弱い女性には酷であったか。


 ということで、初回から男3人で「譜読み」。ハイドン「作品33ー1」、モーツァルト「フルート四重奏曲イ長調」、そしてベートーヴェン。・・・どれも難曲です。そして、やり甲斐がありすぎる。

 しかし、そんなことよりも、一人欠けただけで、曲の表情がつかめなくなってしまう。全体像が頭に入っていれば大して気にならないものが、初めて合わせる状態だと、きわめて心細い。濃い霧がかかった知らない道を進んでいくような感じ。

 
 ・・・早く元気になって帰って来ておくれ。(今までよりも女性として丁重に接することに・・・するかどうかはわかりませんが。)

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