中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

大人びて

2017-06-30 23:59:35 | 子育て奮闘記
 娘の誕生日がありました。あっという間に、もう11歳。

 欲しがるものも大人びてきます。バッグとか。バレエに持って行くためのショルダーバッグです。

 そのうち、ブランド物のハンドバッグなども欲しがるようになるのか?…まあ、もはや買わされるのは私ではあるまい。

 買ってもらった「プリキュア」のステッキを振り回していた頃を懐かしむのでした。
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若戎「忍者」

2017-06-28 22:44:00 | お酒の話(県外)
 先日の「さくらんぼコンサート」大阪公演で、久方ぶりに聴きに来てくれた知人からのプレゼントです。三重県からわざわざ来てくれました。


 三重県は中部地方なのか近畿地方なのか微妙な場所ですが、とにかく、関西のあたりでは一番の名醸地です。本当にうまい酒が多い。それも全国で人気のあまり入手困難になるようなブランドが集中しています。


 ということで「若戎」(わかえびす)。これも有名なシリーズ。伊賀の里の銘酒です。

 伊賀といえば甲賀。以前も山響の演奏旅行で三重県に行った時に思いを馳せましたが、「伊賀・甲賀」と聞くとどうしても「甲賀忍法帖」を連想して、ワクワクしてしまう。「バジリスク」という漫画にもなったようですが、山田風太郎の超名作です。

 読んだことのないそこのアナタ!読みなさいとは言わない。まだ読んでいない、つまり、これから読めるアナタが羨ましい。

 そういう幸せな人を無視して語らせてもらいますが、最終的に勝った感じの「甲賀十人衆」よりも「伊賀十人衆」の方が絶対に強いと思う。不死身の薬師寺天膳は別としても、蠟斎、念鬼、夜叉丸、小四郎といった攻撃型の忍法を使う忍者が豊富な伊賀の方が圧倒的に…

…失礼。狭い分野の話を一方的かつ嬉しそうにするのが、マニアの良くないところです。


 本題に戻りましょう。この「忍者」ですが、まさに辛口。こういう酒が、正統派の辛口です。ツンとしないで切れ味が良い。

 この切れ味こそまさに伊賀忍者、筑摩小四郎の必殺技「吸息旋風かまいたち」を思わせる…(中略)

…堪能しました。ありがとうございます。
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復興へ

2017-06-27 21:15:36 | 山形交響楽団
 今週は日帰り圏内のスクールコンサート。


 今日は福島県の楢葉町での公演でした。楢葉町は、山形から太平洋側に出て、ひたすら南下して、いわきの手前の町です。

 途中には福島原発があり、いわゆる「帰宅困難地域」上を通過して行くことになります。そこは高速道路上にも現在の線量の表示がある、高速でしか通過することのできない、いまだに復興が進められない地域です。

 高速道路の両側は人の気配が無い家と道路。その周りの木々が普通に青々としているだけに、際だつ静けさは見る者も黙らせます。

 復興がまだ始まってすらいない地域がある。

 このことを忘れてはいけません。


 楢葉町の中学生たちは大人びてしっかりした印象でした。 地域の未来を背負うにふさわしい人材に、こうして演奏を届けられたことを嬉しく思います。

 東北がその美しさを、さらに取り戻し、住む人々がその良さをさらに実感できるよう、みんなで頑張らなければいけませんね。
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大阪公演

2017-06-24 08:57:55 | 山形交響楽団
 山響「さくらんぼコンサート」の大阪いずみホール公演も、無事に終了しました。こちらも満席に近いお客様に恵まれました。関西まで来た甲斐があります。ありがとうございました。

 おかげさまで、大阪も定着してきた感じがあります。自分自身も大阪に馴染みがないので、初めての時には「なにもわざわざこんな遠くまで…」と思ったものです。新大阪駅で関西弁を耳にしただけで、威嚇されているような心許なさをおぼえました。実際、シンフォニーホールもあまりお客さんが入らず、肩を落として串カツのソースを二度づけ三度づけ…はしませんでしたが、徒労感はありました。


 それが、ここ数年は大阪に行くのが楽しみになりつつある。いい飲み屋がたくさんあるから…でもありますが、それだけではありません。

 昨日も20年以上会っていなかった昔のオーケストラの仲間が聴きに来てくれました。こうして各地で公演をして、それをきちんと宣伝・営業してきた成果の表れでしょう。


 長い一週間が終わり。これから本格的な梅雨が始まるようですが、スクールコンサートの日々に戻ります。
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代謝中

2017-06-23 11:00:55 | 山形交響楽団
 昨日、山響「さくらんぼコンサート」東京公演が無事に終了。今年もたくさんのお客様に恵まれました。ありがとうございます。

 山響が長いことかけて取り組んできたモーツァルトを、オペラシティのような大ホールで弾くのはチャレンジでもありましたが、いかがだったでしょうか。

 今日の大阪公演も頑張ります。


 …昨晩も、聴きに来てくれた友人たちと、楽しく痛飲してしまいました。これから新大阪に着くまでに、体内に残ったアルコールを代謝する事に専念します。
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若鮎のごとく

2017-06-21 21:20:49 | 旅の空
 都会ではハンバーガーショップに入る機会が多くなります。都会人の気分を味わいたいから…ではありません。

 最近、過激な世論が多くて、落ち着いて一服できる場所が無いからです。あちこち探して時間をロスした上に我慢できず路上喫煙して袋叩きにあうより、おとなしく分煙の店に入った方が安心。非暴力平和主義。


 何か注文すべきなので、久しぶりにハンバーガーを。山形では、まず食べないので、新鮮な感覚ではあります。

 ハンバーガーと言えば、小学校高学年の成長期に、ドムドムバーガーを8個食べた記録を持つ私ですが、成人してからはサッパリ。100円のハンバーガーをかじりながら「いいちこ」を飲んで気分を悪くしたのを最後に、引退しました。

 久しぶりのハンバーガーの味は、懐かしく心に沁みわたり郷愁の念に目頭が熱くなる…ことは特になく、相変わらず予想もしない角度からソースがはみ出る、落ち着かない食べ物でした。


 田舎者の私が都会に落ち着きを求めてはいけない。若鮎のごとく、キビキビと人波を泳いでわたる気力を取り戻そうと思う今週なのでした。
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出荷間近

2017-06-20 19:00:06 | 山形交響楽団
 今年も「さくらんぼ」のシーズン到来。ちょっとした道路脇にある木にも、さくらんぼが色づいています。農家は収穫に、出荷に大忙し。

 ということで、われわれ山響も出荷。さくらんぼを携えて「さくらんぼコンサート」に行きます。明後日22日が東京オペラシティ、翌23日が大阪いずみホールです。

 今年のプログラムは、モーツァルト「第40番」をメインに、序曲はサリエリ「ファルスタッフ」、協奏曲はベートーヴェン。東京がピアノで「皇帝」、大阪はヴァイオリン協奏曲です。

 東京・大阪は暑そうですね…覚悟を決めて向かいます。


 まだチケットには多少の余裕があるようなので、お時間のある方は是非!
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朝日町ワイン「山形ナイアガラ」

2017-06-17 23:59:57 | お酒の話し(山形県)
 ワインは赤の方がポリフェノールなど、身体に良いらしいですが、私は白が好きです。それも辛口でありながら、酸味は穏やかなものがいい。…通ぶって聞こえたら違います。酸っぱいものが苦手なだけです。

 ただ以前から思うのは、酒の場合、酸味の強いものを「辛口」と呼ぶ傾向があるのには疑問を感じる。「すっぱ口じゃん」と言いたくなる酒がけっこうあるのです。


 ということで珍しくワインを。もちろん地産地消で、山形の朝日町ワイン。その名も「山形ナイアガラ」です。

 
 朝日町ワインが素晴らしいのは知っていますが、ワイン通でない私にとっては、味が強すぎるものが多い。風味豊かな、良いワイナリーなのでしょう。

 その中でこの「ナイアガラ」は、軽くて爽やか。香りもフレッシュで控えめ。酸味を強くすることで「辛口」を作ってないのがいい。

 ワインのコンテストのことはよく知りませんが、金賞を取ったとか。自分の好みにバッチリ合うのが「金賞」とは、なんだか嬉しいものですね。


 軽いので簡単に空いてしまうのが難点ですが、初夏にピッタリの爽やかさを堪能しました。
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議場といえば

2017-06-16 20:17:19 | 山形弦楽四重奏団
 山形市民会館での山響スクールコンサートが、今日の午前午後2ステージでようやく終了。昔は、終演後すぐに、楽団員大勢で「打ち上げ」に興じたものです。早く開けてくれる店で、明るいうちから。…みんな若かった。

 最近は、そういうことは無し。歳をとったから…でもありますが、昔の山響よりも忙しい昨今なのです。


 ということで、我が山形Qは3ステージ目へと急ぐのでした。

 場所は寒河江市役所。市議会の議場での記念演奏です。

 寒河江市役所の庁舎は、黒川紀章による由緒正しい建築物で、今年はその庁舎の50周年。そのイベントでの依頼演奏でした。


 日ごろの定期演奏会も、旧県庁である文翔館の「議場ホール」で開催してきた山形Q。ここまで「議場馴れ」している弦楽四重奏団は他にあるまい。

 とはいえ、現役の議事堂。赤い絨毯が敷き詰められていますから、響きが心配でした。増して黒川紀章の斬新な設計により、議事堂は一階で、二階の市民フロアの下にあります。議会は市民の「上」ではなく、支えるものだという高邁な理念に基づいているらしい。

 つまり天井が低い。響きが良くないのではないか?

…という予想は見事にハズレ。素晴らしい響きに驚きました。これも黒川紀章の力でしょうか?


 ハイドン「ひばり」をオープニングに、いろいろなジャンルでバラエティ豊かに一時間。抽選で100名のお客さんで満席でしたが、いかがだったでしょうか。響きもよく、お客さんの雰囲気も良くて、個人的には気持ちよく演奏しました。

 ありがとうございました。市長はじめ関係各位に深く感謝。
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辞世の句

2017-06-15 22:24:20 | 山形交響楽団
 明るさいこぬこうしわゆい…


 昨夜、酔った頭でこのブログを更新しようとしたらしく、「下書き」に上のような言葉が残されていたのを今朝、発見しました。

 …恐ろしい。意味不明どころではない。もはやダイイング・メッセージの領域です。飲酒運転がいかに危険かわかりますね。


 ということで、山形市民会館でのスクールコンサートが毎日、午前午後と続いております。毎朝、徒歩(25分ほど)かけて出勤するという規則正しい日々。これがなかなか、アウトローが染みついた身体にはこたえるらしい。晩酌後には、凄まじい眠気に襲われる。


 それもいよいよ明日が千秋楽。残すはあと2ステージ。…頑張ります。
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新しいふるさと

2017-06-14 08:38:37 | 音楽
 今週の山響は、山形市内の小学生のためのスクールコンサートの毎日。一週間、地元のホールで演奏できるというのは、少し気が楽です。

 
 小学生との歌の共演のコーナーは、「ふるさと」。

 …定番ですね。こういう、いつの世も変わらない日本のソウルミュージックは、いつまでも大切に歌い継いでいかなければ。

 いえ、「嵐のふるさと」です。

 …意味わからず。「嵐のふるさと」ってどんなふるさとなの?


 知らないのは私だけだったらしい。低学年の小学生たちも元気に歌ってました。むしろ、そのぐらいの世代では「ふるさと」と言えばこの曲をさすようです。


「うさぎお〜いし、かのやま〜」

…ああ、そっちの『ふるさと』ね。

と言えるよう勉強します。
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山形づくし

2017-06-10 23:01:13 | ヴァイオリン
 新潟から帰った翌日の今日は、朝からひと仕事。山形市内の特別養護老人ホームにて、山響メンバーによる「フルート四重奏」での依頼演奏でした。

 市内とはいっても、山寺へと向かう途中の、周りの畑には「さくらんぼ狩り」の看板が立っている、のどかなところです。しかし施設は立派で大きい。ここの利用者さんと、地域の住民の方を招いて行われるイベントでの演奏でした。


 施設に到着して通された控え室のテーブルには、ミネラルウォーターのペットボトルが準備されていました。これは普通。しかしそれと並んで用意されていたのは「さくらんぼ」。これが、夏の山形の「おもてなし」です。

 さらに演奏終了後には、お昼どきだったこともあって、イベントで販売されていた焼きそばやフランクフルト、そして豚汁が振舞われました。大変ありがたいことですが、山形の「おもてなし」はこれでは終わらない。

 プラス、「どんどん焼き」と「玉こんにゃく」。山形の祭りには欠かせない名物ラッシュですね。山形に住んでいても、なかなかいっぺんには食べない。

 
 ごちそうさまでした!
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新潟愛

2017-06-09 23:11:14 | 旅の空
 山響スクールコンサートで、毎年恒例の新潟ツアーに行ってきました。

 「恒例」ではあっても、年々、回数が減ってくる。かつては一週間かけて新潟を巡回したものですが、応募してくれる学校がしだいに減って、今年はついに一泊だけ。三校のみ。少子化の影響、経費の関係などあるのでしょうが、残念です。

 開催地は、新潟市・三条市・関川村。山形から比較的近いところばかりなのは、有難いと同時に少し寂しい。新潟好きとしては、この一年間に蓄積された新潟愛が、消化しきれない。このままでは、やり場のない「愛」があり余って困ってしまう。


 ということで、昨日は三条に宿泊。三条の名物といえば、「カレーラーメン」。

……。

 ラーメンは、またの機会にして、焼き鳥屋へ。カレーラーメンも素晴らしいが、新潟では日本酒を飲みたいので、もう少し日本酒に合う名物が良いかなと。

 三条は新幹線が停まる「燕三条」と比べると、古くて寂れた雰囲気。商店街はシャッターばかり。しかし私のような「隠れ家マニア」には、逆にたまらない。よく見ると、とっても素敵なお店が点在する素晴らしい街です。


 店構えが素敵なその焼き鳥屋も、それ以外の、気の利いたメニューが豊富な居酒屋でした。特に美味だったものNo.1は「ユッケ」。

 牛ではない。豚でもない。そして鶏でもない。それは…「くじら」です。


  実に美味でした。しっかりした歯ごたえがありながら臭みが全くない。

 銘酒「〆張鶴」と一緒に、新潟を堪能しました。
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鼠小僧参上

2017-06-07 18:59:19 | 音楽
 これからは演奏旅行などで忙しいシーズンですが、山形Qの次回定期(7/15)まで、あとひと月ちょっと。


 今回は私の担当の演奏会なので、プログラムの曲目解説を書くために、少しずつ調べているのでした。


 シューベルトの誕生は1797年。

 最近「ググる」ことを覚えた私。とりあえず1797年生まれの有名人を検索してみると…

…「鼠小僧」⁉︎

 恥ずかしながら、実在した人物だとは知らなかった。


 しかし、シューベルトと鼠小僧…この飛距離は感動的ですらある。「野ばら」が作曲されたまさにその瞬間、大黒屋の天井裏には、ほっかむりをした大泥棒が潜んでいたとは。…昔、世界はとてつもなく広かった。


 「ググる」のは面白いが、ちっとも作業が捗らないという教訓を得て、きちんとした資料を探しに図書館へと向かうのでした。
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初当選

2017-06-06 21:51:27 | 山形
 気候が良くなったので、と言うよりも、体がなまってだいぶ太ったので、早朝に歩くようにしています。紫外線は強そうだが、朝の河原はは爽やかで気持ちい。


 哲学者カントは毎日の散歩中に、もっとも思考が冴えたといいます。

 私もここぞとばかり、深遠かつ高邁にして崇高な思索に没入することに。

「ああ…宝くじでも当たらないかな」
「しかし一説では、宝くじに当選する確率は隕石に当たって死ぬよりも低いとか」
「鳥のフンにも当たったことの無い自分には縁のない話か」
「それにしても落雷で死ぬのと高額当選するのではエライ違いだが、どちらもレアなことで、それが幸運か不運かは当たる側の都合に過ぎない」
「バックトゥーザ・フューチャーはそのおかげで帰れるわけだし」
「逆に、アメリカの高額当選者はほとんど殺されてるという噂も…」

 と、青い空の下を、爽やかとは言い難いことを考えながら歩いていると…

…ぴちゃっ。

 頭に大粒を感じ、にわか雨か?と空を見上げるも快晴。

…ま、まさか!ジーパン刑事のごとく、恐る恐る頭に手をやると…なんじゃこりゃあぁ!

 はい、人生初の、鳥のフンでした。


 もっと良いものに当たりたい。心からそう願うのでした。
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