先日の「さくらんぼコンサート」大阪公演で、久方ぶりに聴きに来てくれた知人からのプレゼントです。三重県からわざわざ来てくれました。
三重県は中部地方なのか近畿地方なのか微妙な場所ですが、とにかく、関西のあたりでは一番の名醸地です。本当にうまい酒が多い。それも全国で人気のあまり入手困難になるようなブランドが集中しています。
ということで「若戎」(わかえびす)。これも有名なシリーズ。伊賀の里の銘酒です。
伊賀といえば甲賀。以前も山響の演奏旅行で三重県に行った時に思いを馳せましたが、「伊賀・甲賀」と聞くとどうしても「甲賀忍法帖」を連想して、ワクワクしてしまう。「バジリスク」という漫画にもなったようですが、山田風太郎の超名作です。
読んだことのないそこのアナタ!読みなさいとは言わない。まだ読んでいない、つまり、これから読めるアナタが羨ましい。
そういう幸せな人を無視して語らせてもらいますが、最終的に勝った感じの「甲賀十人衆」よりも「伊賀十人衆」の方が絶対に強いと思う。不死身の薬師寺天膳は別としても、蠟斎、念鬼、夜叉丸、小四郎といった攻撃型の忍法を使う忍者が豊富な伊賀の方が圧倒的に…
…失礼。狭い分野の話を一方的かつ嬉しそうにするのが、マニアの良くないところです。
本題に戻りましょう。この「忍者」ですが、まさに辛口。こういう酒が、正統派の辛口です。ツンとしないで切れ味が良い。
この切れ味こそまさに伊賀忍者、筑摩小四郎の必殺技「吸息旋風かまいたち」を思わせる…(中略)
…堪能しました。ありがとうございます。