中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

伝承

2012-04-23 08:56:52 | 山形
 昨日は山響定期の2日目ということで、指揮者の温かい配慮により、ゲネプロが無しになりました。ということで16時からの本番のみ。こういうのはありがたいです。中には練習しないと不安だという御仁もいることでしょうが、「直前に練習しすぎることは本番での集中力を低下させるばかりだ」と、クライスラーもおっしゃってます。(こういうときに偉人の名言は便利です。)さあ、のんびり過ごしましょう。

 
 そこで、前から言われていてできなかった、娘の自転車の「補助輪」をはずす練習につきあうことにしました。4月から毎日の弁当作りに疲れている奥さんを起こさずに、朝から息子と娘を連れて、文翔館の広場へ。


 ご存じ「文翔館」は山形Qの定期演奏会をはじめ、山響のリハーサルがあったりして、日頃からずいぶんとお世話になっている文化施設ですが、それ以外にも我が家の場合は「最寄りの公園」として生活環境の一部分になっています。

 初めは転んでも良いように、芝生で練習をします。そこで少しできるようになったら、裏の、もうひとまわり大きい芝生の広場へ移ります。そこでもう少し自由になったら、石畳の噴水広場へ移動です。

 ・・・この流れは、息子が同じように補助輪を外す練習をしたときと同じです。私より息子が覚えていました。なので教えるのも息子がほとんどやってくれます。息子の時よりさらに腰が弱くなった今の私にはありがたい。このようにして、技術というものは伝えられていくものなんですね。私自身も、父親にされたように息子に教えましたから。

 息子の指導により2時間ほどで、噴水の周りを一人で自由に走れるようになりました。私は一緒に走り回ることはほとんどなく、遠くから「ほらっ、そっちは危ないよっ!」などと「監督」してるだけ。このようにしてだんだんと手が離れて行くんですね。


 子供たちには、この文翔館が、ふるさとの原風景として焼き付けられることでしょう。

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