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眼鏡

2018-02-17 13:26:31 | 日記
父方の祖父母は近視ではなかった。5男2女の子供達の中で、下から2番目のN雄だけが近視になった。本の読み過ぎだとみんなが言っていて、その通り、いつも読書に耽っていた。N雄は眼鏡が似合っていた。入浴時など、眼鏡を外すと変な顔になった。兄弟の中でいちばんの老けた感じの顔相だったが、眼鏡をかけると、優しい男性になった。20代後半になって女性にモテるようになった。女心をつかむというか、母性本能を刺激するというのか、とにかく女性に人気があった。そこには眼鏡の力があったような気がする。眼鏡が優しさを引き出していたような気がする。

私は若い頃抜群の視力(2.0)を誇っていた。60歳近くで老眼になった。現在は4個の眼鏡を持っている(探せばもっとあるだろう)。1つはベッドの枕元に置いてある。夏近くになって、朝陽が明るく射し込むようになると朝の読書をする。トイレで雑誌を読むのもこの眼鏡を用いる。居間のテレビの前のテーブルには、老眼鏡と拡大鏡を重ねて置いてある。新聞の株価蘭やスポーツ紙の競馬欄の細かい文字に対応するのには拡大鏡が要る。もう1つは外出用で、これは新品に近い。今はデイサービスサロンでの麻雀専用にになっている。

そして、サングラスがある。外出用の高級品がある。家人の妹が遺したもので、当然に女物であるが、形も好いので愛用している。女物でも弦を伸ばせば巨顔病の私にもピッタリだ。レンズ部分が灰色で、弦は金色だからかなりキザな感じだ。しかし、私は82歳である。82の老人にはキザでもなんでもいいだろう。以前、入院中にそのサングラスを見た看護婦さんが「すごいですね」と言ったことがあるが、それは、ヤクザみたいという意味ではないようだった。

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