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時代と名前

2021-04-10 16:12:09 | 日記
私たちの世代は男の子には勇ましい名前をつけるのが定番だった。勇、勲、功、武、忠、勝、昇、努・・・どこか軍隊調の感じもあった。同級の友人に勝彦というのがいて、彼の弟は和彦だった。弟は昭和20年の秋か冬の、つまり戦後の生まれだから平和の和なのだ。女性でも勝代を2人知っている。1人は同級生で、もう1人はサラリーマン時代の同僚で、昭和17年の生まれ。戦争の最中だった。2人とも、自分の名前を嫌がっていた。

高校野球のテレビ中継を観る。打者が打席に入ると、フルネームが画面に出る。平成生まれの名前だ。昭和の終わり頃に流行った、大と太の字が少なくなったような気がする。平成に増えたのが翔である。この文字は昭和にはほとんど見なかった。白鵬翔も大谷翔平も昭和には無い名前である。

女の子の名前から<子>が少なくなり始めたのは、昭和の終わり頃からではなかったか。代わって<美>が増えた。この文字は<子>と違って、上にも下にも使えるから便利だ。晴美でも美晴でもいい。最近では、文字より音が先であるようなのが流行なのかもしれない。或るテレビに<也哉>さんが出て来る。<やや>と読むのだと思うが、関西では幼子を<やや>とも言うから<やや>という音を名付けるには、その音によほどの思い入れがあったのだろう。

男性名が好かったのは、戦国の武将たちではなかったか。柴田勝家、加藤清正、明智光秀、真田幸村、丹羽長秀、石田三成、黒田長政・・・気が付いてみると、これら武将の名を真似た明治以降の日本男子がほとんどいないことだ。私が以前に住んでいた世田谷の家の近くに野本秀吉さんという人がいたが、この人はヒデヨシではなく、ヒデキチだった。

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