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起立!

2018-11-17 10:07:36 | 日記
授業開始のベルが鳴って教師が入って来る。学級委員長のK君が「起立!」と声をかけ、50人の生徒が立ち上がり、以下、礼!着席!となって、教師の話が始まる。K君は私の左前方の2列前の席にいる。10日に1回ほどの割で、私が、「今日は俺にやらせろ」と言う。朝の1時間目が好い。私も「起立!礼!」を言う。
ういでに「おはようございます」と中程度の声で言う。何人かがクスクスと笑う。むろん、私以外に「おはようございます」を口にする生徒はいない。教師もニヤリと笑う。私は悪いことをしているわけではない。「起立」の声をかけるのは、別に学級委員長がやると決まっているわけではなく、ただの習慣である。だから、その役は誰がやってもいいだろう。「おはようございます」も、普通の挨拶である。というのが私の理屈であったが、言うまでもなく私のン頼は笑いをとることにあった。それが私の務めだと思っていた。10日に1度ぐらいがちょうどいい。毎日やったのでは笑いは起きない。

この起立の儀式で一度言い間違いをしたことがあった。「礼!」のときの「おはようございます」を「お願します」と言ってしまった。そのときは大笑いが起こった。しかし、これも言葉としては正しい。これから授業を受けるのである。教えを乞うのである。当然に「お願いします」は、そのときにふさわしい言葉ではないか。

以上は、茨城の中学時代の想い出である。現在の中学校での授業ではどうなっているのだろうか。「起立!礼!」はあるのだろうか。1時間目に「おはようございます」はあるのだろうか。「お願いします」は、たぶんないだろう。でも、あの14,5歳の頃って愉しいねぇ。学問があまりできなくても愉しい季節だ。いろんなことがおもしろい時代って、そう長くはないけれど。

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