NHK大河ドラマ『江』で、若い側室と戯れる秀吉を茶々が平手打ちするシーンがあって、そのことを、これも側室の京極竜子が、茶々のジェラシーだと見抜く。もちろん、それは視聴者にもわかるように脚本は仕立てられている。父(浅井長政)、2番目の父(柴田勝家)、そして母(お市の方)を殺した憎き秀吉になぜ?となるところが、微妙な女ゴコロというわけだ。 人はなぜヤキモチを妬くのかについて、私は、学生時代に雑学を教わったA師の解説「嫉妬とは、自分もそうなりたいという心のあらわれ」を正しいと思っている。たとえば、社員Pは上司に気に入られていて、何かにつけて誉められたり、いい仕事を与えられたりしているのを見て、実力ではPより上だと自負するQが、なぜオレより仕事のできないPを上司が認めるのかと怒る(つまり嫉妬する)とき、QはPと同じ立場にいたいと思うようになるという説であり、女にモテる亭主にヤキモチをやく女房は、自分も男にモテる身でありたいと思うのと同じことで、このことは御自分の周囲を考えてみていただければ、すぐにわかってもらえるはずだ。 後期高齢者になると、嫉妬心は失せるが、羨望は残る。私も、腰痛のない人を嫉妬するほどの若さは無いが、羨望はある。
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