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プレミアムフライデー

2017-03-05 10:53:07 | 日記
小さなクリニックの待合室で、5,6人の患者が雑談していた。連休が近づいていて、そのことが話題になった。「せっかくの3連休なのに、2日目と3日目が雨らしいですね」「そうそう、天気予報でもそう言っていました」「家でゆっくりしている方がいいか」…そのとき一人の中年男が言った。「雨だろうと何だろうと、金さえあればカンケイないよ」。するとみんなが笑った。大声で笑った。それは賛成の笑いだった。その通りだという笑いだった。

2月24日はプレミアムフライデーだった。会社などの終業時刻を早めて、サラリーマン、OL達にナンボかの自由時間を与えて、楽しんでもらう。金を使ってもらうという試みなのだそうだ。テレビも彼らを追いかけた。カンパーイ!と叫びながら、ビールのグラスを挙げる男たちが映った。ワイワイ言いながらケーキをパクつく女性集団がいた。その反対に、早く家に帰って子供と遊ぶつもりだと語る中年男もいた。もちろん、プレミアムなどとは無関係の小企業で働く人たちの姿もあった。

先に書いたクリニックの話は実際にあったことである。家人の妹夫婦がやっていた個人医院であった笑い話である。私はプレミアムフライデーについて報じるテレビを観ながら、すぐにその話を思い出した。花金だろうとナントカサタデーであろうと、要は、金さえあれば、である。金さえあれば楽しく面白いのである。もちろん反論はあるだろう。早く家に帰って家族と過ごせばよいということもあるだろうし、図書館へ行って本を選び、家でゆっくり読めばいいということもあるだろう。でも、私ならば同僚と酒場へ行くことを考える。滅多にない時間である。酒の前に麻雀を打つのもいい。プオレミアムとは何か?特別という意味だろうか。私なら、オマケと訳す。オマケの時間である。毎日毎日、一緒にシンドい仕事をしている仲間と呑むことを優先する。家人に借金してでもそうしたいと思う。時間があるのだから金が要ると考える。家人には、帰りに不二家でケーキを買えばいい。とにかく、私はそういうサラリーマンだった。土曜日だって、半日ということもない労働時代だった。

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