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コレデイイノダ

2010-10-28 01:29:10 | 日記
中央競馬に『コレデイイノダ』という馬がいて、これはむろん赤塚不二夫さんの漫画からとった名前だろうが、たとえば或るレースで有力視されながら10着に敗れたときなど、馬主さんやスタッフ達は「これでいいのだ」とはならないだろう。赤塚さんは癌に侵されながら酒も煙草もやめなかったそうで、杯を傾け、煙をふかすとき、たぶん、これでいいと呟かれたと思う。 中学時代の私はカンニングの名手であったと、自慢話のように書いたら、家人が「そんなこと、自慢になるかしら」と言ったが、私は、自分にとっては懐かしい青春のヒトコマなのだとこたえた。 もう1ツ言えば、当時(昭和20年代の前・中期)は娯楽がいかにも少なかった。 カンニングは出題を読み、それを脳味噌以外のどこに潜めてテストに臨むかであり、それは私には知的娯楽に思えて楽しかった。 そして私がある科目でクラスの最高点をとる。しかし通信簿に5はつけられず、それは私より低得点の優等生のものになる。このときの私の思いがまさにコレデイイノダだった。 優等生の親達は息子(あるいは娘)の5を喜ぶだろうが、我が家では、特に祖父は、英語が5であれば(これは祖父から教わっていたので)、あとは理科が3だろうと、音楽が2であろうと頓着しなかった。  コレデイイノダ、というのは、なかなかに便利な言葉だと思う。この言葉の裏づけは、自然に~ということではないか。 世の亭主族の皆さんにお訊きしてみたいが、オタクもいつの間にか、カカア天下といわぬまでも女房のリードする社会になってはいまいか。そのことに反抗しようとしてもシンドい、面倒くさい、になってはいまいか。少なくとも我が家ではそうなっていて、それは川の流れのごとく自然にそうなったのである。そして私は思う「コレデイイノダ」と。