Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

名波浩引退試合

2010-01-11 | Jリーグ

最高の時間だった。楽しかった。

あんな豪華メンバーが集まってエコパが満員に近い状態になって最近にない熱気を感じた。それはもちろん名波の人徳が成せる業であり、『魅せる』事が期待に繋がるからだろう。

前半の日本は面白すぎ。今の代表に熱くなれないがあの代表は今でもワクワクする。この代表の45分のプレーだけで一つ記事が書ける。それ位言いたい事いっぱい。

名波・ヒデ・山口のトライアングルで中盤を作り、サイドを駆け上がる名良橋・相馬。そしてフィニッシュはゴン・カズ。阿吽の呼吸という言葉がぴったり。特にあの中盤は流麗だ。ヒデなんてまだまだ現役でやれるんじゃないかと思わせる動きっぷり。

それから名波からのボールを現役同様にヘッドで叩き込んだ秋田。現役時代を思い出した。自身の引退試合よりも凄いヘッドだった。この日の会場、エコパのCSで物凄い気迫でヘッドを決めたのが懐かしい。

それから名波の最も思い出に残るゴールは99年鹿島戦@国立のFKだそう。あれはキックの質もそうだし、試合のシチュエーション的にも凄かった。あの試合は本当に良い試合だった。負けたけど記憶に残る良い試合だったのはあれと96年のフリューゲルス戦@国立(PK負け)の二つ。何だかんだで名波は現役時代は敵だったが、『誰が出ても鹿島は鹿島』と言って頂いたりと、互いを認め合う好敵手だった。


02年を再現した磐田の後半。あの流れるような連携は色褪せない。そりゃあ強かったわけだ。あの頃の磐田は皆楽しそうにサッカーしている。高原なんて現状の苦悩が嘘みたいにノビノビしていた。名波・藤田のコンビは輝いていた。

N-BOXは再現しなかったけど、当時の磐田の中盤の素晴しさは再現できた。服部も奥もあの場所に居る事に違和感がない。大岩は少し違和感があったかも。何故ならそれはユニが長袖だったから(笑)

やべっちからヒデへのダイレクトパスはビックリした。多分ヒデが一番ビックリしただろうが。土田もたった1回のボールタッチが得点に繋がる神業。普通ならスタジアムにタレントが居ると違う空気になったりするけど、そういうムードが一切無くて違和感無くピッチに入っていた。名波のセルフプロデュースの成果が成功である証だろう。

桜井さんは来ると思っていたけど、いざ本当に来たらやっぱり凄い。トップアーティストがピッチに立つ姿は普通見れない。場内のBGMをミスチルでまとめたのは良かったけど、名波の入場で『ILL'BE』を使ったのが特に素晴らしい演出。

フィナーレはロスタイム。山西のクロスから名波のダイクレトボレーが決まりそのまま胴上げへ。美しい終わり方だった。最後のコメントも名波らしい言い回し。ワッキーをしっかりイジり、秀人とゴンも忘れない。第3者的にも肩の力を抜いて純粋に楽しめる引退試合だった。名波さんお疲れ様。


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