Takepuのブログ

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朱立倫、2016総統選は不出馬へ

2014-12-13 01:06:55 | 時事
11月末の統一地方選で惨敗、馬英九総統が党主席職を辞した国民党の次世代のホープ、朱立倫・新北市長が党主席選出馬の手続きを済ませたという。ただ、フェイスブックで2016年の総統選には出馬しない、と明言した。



朱立倫は、与党としての国民党の施政で、中国との交流は進んだが、富の再分配にねじれが生じ、一部の台湾企業家に影響を与えたなどと指摘、統一選での惨敗が決まったあと、多くの人々が党主席への期待を口にするが、国民党が本当に孫文(国父)が提唱した民が治める民が喜ぶ、との精神が実現できているのか、と悩んだという。国民党への責任から党主席選挙は臨むが、市長に選出してくれた新北市民への義務を果たすためにも、2016年の総統選には参加せず、4年間の市長の任期を全うする、と書き込まれている。



馬英九が台北市長時代、多くから臨まれていたが、市長任期を全うすることで総統選挙には関わらず、市長の任期を終えてから総統選挙候補者として、党主席として振る舞うようになった。それと同じように、選挙で選ばれた新北市長の職を全うしてから総統選に臨む、との考えをしめした。

見方によっては格好良いが、実は2016年からの総統はおそらく民進党の蔡英文主席が務めるに違いない。朱立倫も馬英九と同じように、国民党の後退期に党主席として、総統候補として党をまとめていかなければならないが、自らに票を入れてくれた新北市民を見放すことは出来ず、馬「台北市長」と同様に総統選期間中も市長職に専念する姿勢をしめした。

朱立倫が総統候補にならなければ、他には王金平・立法院議長らも候補に挙がるのではないか。馬英九総統と反対の立場を取る事実上の党内ライバルで、しかも本省人。もし王金平が総統候補になったとしても、総統党主席兼任の党規約をつくり、それを壊したのが馬英九なのだから、今後は党主席なのに、総統候補にならない事案になりそうだ。