中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

安中宿へ(旧中山道を歩く 88)

2007年04月02日 08時53分44秒 | 3上州(群馬県)の.旧中山道を歩く(66~10

(安中宿)
旧中山道、日本橋を出発して17日目になる。 2007年3月4日(晴)最高気温17℃の予想。
JR安中駅に朝9:25着。
駅前の広い道路のなだらかな下り坂を鷹ノ巣橋に向かう。
旧中山道の板鼻本陣を出て、西に進むと道路に突き当たり、
右側に鷹巣神社の門柱が見えるが、鷹ノ巣神社は右手山の上にあるはずで、
神社は見当たらない。
左手 前方に鷹ノ巣橋が見える。
旧中山道はさらに直進して碓氷川を渡ったが、今はこの鷹ノ巣橋渡り、
渡り終えたところにある「中宿」の信号を右折、突き当りにある左右の道が、
旧中山道である。

「中宿」の信号の左向こう側、道路に背を向けて、中宿の鎮守
「諏訪神社」があり、明治天皇が腰を下ろして休んだ平らな石が置かれている。
また、諏訪神社の向かいにある蓮華寺は、世良田の長楽寺を建てた栄朝(*)が、
中宿で仮寝をしたときの夢によって建てられた寺で、栄朝の写実的坐像が残されている。
また、文化四年(1807)の読誦供養塔があるが、金網で囲ってある。
いかにも古そうで今にも崩れ落ちそうである。

(*){栄朝禅師は臨済宗の開祖・栄西の高弟で、名僧の誉れ高く、世良田の長楽寺を建てた。
その名声を慕って長楽寺に学んだ僧侶も多く、世良田は全国の僧侶の憧れの地となりました。}

「中宿」信号に戻り、道路を右折すると左右の道に突き当たる。
これが旧中山道で、右を見ると中宿消防団と書かれた小屋で突き当たる。
昔はこの道路の先に碓氷川を渡る場所があったと思われる。
この消防団の小屋までの間に「旧中山道」の標柱が立っている。
「左安中宿 2km、右板鼻宿 0,4km」とある。

安中宿に向かって、旧中山道を進むと熟年の婦人とすれ違う。
「おはようございます」と、にこやかに挨拶をされた。ボクも
笑顔で応えて「おはようございます」と返す。
安中に来て気が付いたが、どの方もすれ違うと挨拶をされる。
それが中学生であってもである。ずいぶんしっかり躾けされているらしい。

旧街道らしく昔が偲ばれる旧い家並みが続く。
すぐ左側民家の店先に
「是より一宮 大日 街道」と書かれた道しるべは、
西側に庚申塔と刻んである。

さらに進むと、道は左へ大きくカーブしている。ここで昔は直進したが、
今は、すこし先で行き止まりになっているので、
道なりにカーブして進むと、再び碓氷川の土手に突き当たる。
左側には国道18号線が見える。さらに向こうの山の上には、
数々のコンベアーや煙突、ブリキの囲いなどがあり、
SF映画に出てきそうな要塞の様な工場が見える。

東邦亜鉛精錬所である。

土手に上がると碓氷川に架かる「久芳橋」がある。
結構長い橋で、河原には野球場などスポーツ施設があり、
スポーツを楽しむ人たちでにぎわっている。

橋を渡ると「下野尻」大きな信号があり、直進と左方向に分かれていく道になる。
案内看板に、左「旧中山道」、安中市街地とある。

もう安中宿である。


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