中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

星溪園(旧中山道を歩く 50)

2005年07月22日 08時49分00秒 | 2.武州(埼玉県)の旧中山道を歩く(27~65


(星渓園の庭の池。落ち着いた佇まいを感じる。)

(熊谷2)
中山道に戻り進むと、本石二丁目交差点に出る。
ここを左折し進むと左手に「星溪園」がある。
数奇屋風の門があり無料であるから入ってみよう。
池を中心にした庭園になっており、右手に茶室、
左手が母屋になっている。何処からも池を挟む庭が見え、
文京区の「六義園」を小ぶりにしたような庭園である。

(星渓園の数奇屋門)

(池に中の島の上にある東屋)

(表題の池、もう一つの顔)

説明によれば、
星溪園は回遊式庭園で、熊谷の発展に数々の偉業を成した
竹井澹如(たんじょ)翁によって造られた。
元和9年(1633)荒川の洪水により園の西方にあった
土手(北条堤)が切れて、池が出来た。池からは清らかな
水が湧き出て「玉の池」と呼ばれ、この湧き水が星川の
源流となる。
澹如翁がここに別邸を建て、玉の池の回りに木竹を植え、
名石を集めて庭園とした。
明治17年時の皇后がお立ち寄りになり、大正10年には
秩父宮がお泊りになるなど、知名人の来遊が多く見られました。
昭和29年熊谷市が譲り受けた。(熊谷市教育委員会)

なお、竹井澹如翁は本陣家の跡取りである。
再び、本石2丁目交差点に戻る。17号を渡り右に
八木橋デパートの入口を見て左折する。
デパートの入り口横に「旧中仙道」の石碑が見える。
後で地元の人に聞いて知ったが、
旧中山道はこの八木橋デパートの中を通り抜け、
ここの石碑の後ろに出てくるそうだ。


(デパート脇の中山道の石碑)