(星渓園の庭の池。落ち着いた佇まいを感じる。)
(熊谷2)
中山道に戻り進むと、本石二丁目交差点に出る。
ここを左折し進むと左手に「星溪園」がある。
数奇屋風の門があり無料であるから入ってみよう。
池を中心にした庭園になっており、右手に茶室、
左手が母屋になっている。何処からも池を挟む庭が見え、
文京区の「六義園」を小ぶりにしたような庭園である。
(星渓園の数奇屋門)
(池に中の島の上にある東屋)
(表題の池、もう一つの顔)
説明によれば、
星溪園は回遊式庭園で、熊谷の発展に数々の偉業を成した
竹井澹如(たんじょ)翁によって造られた。
元和9年(1633)荒川の洪水により園の西方にあった
土手(北条堤)が切れて、池が出来た。池からは清らかな
水が湧き出て「玉の池」と呼ばれ、この湧き水が星川の
源流となる。
澹如翁がここに別邸を建て、玉の池の回りに木竹を植え、
名石を集めて庭園とした。
明治17年時の皇后がお立ち寄りになり、大正10年には
秩父宮がお泊りになるなど、知名人の来遊が多く見られました。
昭和29年熊谷市が譲り受けた。(熊谷市教育委員会)
なお、竹井澹如翁は本陣家の跡取りである。
再び、本石2丁目交差点に戻る。17号を渡り右に
八木橋デパートの入口を見て左折する。
デパートの入り口横に「旧中仙道」の石碑が見える。
後で地元の人に聞いて知ったが、
旧中山道はこの八木橋デパートの中を通り抜け、
ここの石碑の後ろに出てくるそうだ。
(デパート脇の中山道の石碑)