朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

現代の陶朱公

2011-11-01 08:15:19 | 21世紀
カジノに100億円寄付
2011/10/31
 大王製紙の井川前会長47才は、会社のお金を105億円借り出し、外国のカジノで費消してしまったそうです。
 ソフトバンクの孫社長が100億円、東北大震災の義援金として出したのとは、偉い違いです。
 自分で稼いでいる人のお金の使い方と、親から貰ったりしてお金を持っている人とのお金の使い方の違いを見せつけています。
 彼は、大王製紙創始者の3代目で、絶対権力者でした。保有株式を売却すれば、他人や会社に損かけることはないでしょうけれども。マスコミはメチャメチャ叩いています。
 結局、彼は、お金を持ち続ける能力がなかったのです。能力以上のお金があっても、それを持つのが重荷で、自ら捨てたと考えるのが、私自身の損した経験から、正しいと感じます。
 お金を持つ能力のある人は、捨てても、すぐ資産家になり、又その資産を捨て外国に行ってもすぐ大富豪になります。
 史記貨殖列伝に范蠡(はんれい)の記事があります。
 彼は、越王勾践の将軍でした。呉王夫差との臥薪嘗胆の戦いのあと、「蜚鳥
尽きて良弓蔵れ、狡兎死して走狗烹らる」と言って退職し、外国に行きます。
 越を去った范蠡は、斉に落ち着きます。ここで、鴟夷子皮(しいしひ)と名前を変え、海のほとりで耕作(製塩業?商取引もした?)し、いくらもたたないうちに、数十万金の財産を得ます。范蠡は人々に押されて、斉の宰相となりますが、「久しいあいだ尊貴な名誉を受けるのは不祥である」といって、宰相を辞し、財産を知友・郷党に分与し、「陶」の地に移ります。ここでまた、農業・牧畜を営み、売買をし、瞬く間に数億の財産を築き上げます。この時、陶朱公と名乗ります。また、築き上げた財産を分け散じて、二度も貧しい友人や疎遠な親類に与えたそうです。
 小倉の中国人経営の飲食店では、陶朱公の絵が良く飾られています。
 孫社長のような人が、現代の陶朱公でしょう。
 才能のない人は、自分は庶民であると悟って、「歩」としての役割をこの人生で果たすべきと感じます。曽根製作所の作業員清水さんは、宝くじ1億円が当たりました。後、同僚や私たちとブツカルことが多く、退職しました。豪邸も売却し悲惨の中で亡くなられたとききました。
 陶朱公になれるのも才能次第です。私たちも、「引き寄せの法則」「お金の科学」を自分のものとし、陶朱公に一歩でも近づきたいですね。


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