朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

左手が使えるように。

2006-03-14 13:18:48 | Weblog
  パソコンに原稿を打ち込んでいる私は、ミツワ製作所の中村紀元さんに、一本指を冷やかされました。
  「文章書いているんですか? 右手人差指だけでよく書けますねぇ?」
  以前少し練習した,a・s・d・f、くらい左手の指4本で打とう、と決めました。
  10分もたつと、左腕の筋肉がつったような痛くなります。

  先日、NHK大阪のドキュメント「わっせお」祭りで、左腕を鍛える話がありました。
  「わっせお」は朝鮮使節の上陸を再現するもので、大阪に多い在日韓国人のアイデンティティを明確にするお祭りのようで、韓国系の信金の主催で行われていたそうですが、この信金が破綻しのち民間のボランティアで続けられています。
  朝鮮使節の来る時代は、港は整備されておらず、船は沖合に停泊し、使節は小船に乗り換え、浅いところでは、あの「大井川の渡し」のような御輿に乗って上陸したのです。

  街の人も、みこし担ぎの人も、「来たよ」「来たよ」と朝鮮語で叫んで喜びました。「ワッセオ」「ワッセオ」。
  これが今の「おみこし」と「ワッショイ」の掛け声の起源だそうです。

  わっせお祭りのフィナーレは、歓迎の和太鼓を20人くらいの若者が集団で打つ威勢のいいものでした。
  新人に太鼓打ちの手ほどきをする先輩は、新人のテンポの悪さは、左腕が弱いせいだと気付き、左腕の強化を命じました。

  その方法は『左手で歯磨き』をすることでした。
  3ヶ月続けると、右手と同じくらい違和感なく左手が使えるようになる、と指導していました。
  なるほど、そうやって左手を鍛えるのかと、真似することにしました。
  2才児がギコチナク歯磨きをする雰囲気です。
  キレイになった気がしません。
  右手で磨きなおしますが、「右手はこんなに優雅に動くのか!」とわが腕ながら惚れ惚れします。
  肱関節・手首関節が連動して動き、方向・力・速度を自由自在に変えます。
  それも歯の感触から、動きの修正の指令が右手の神経に直接出ているように思えるほどスムースな動きです。

  今日で一週間になりますが、左手が右手の半分ぐらい動くまで続けようと意欲は衰えません。7日間ではまだ違和感があり、考えながらその都度手の動きを変えねばなりません。道なお遠しです。

  左利きは頭が良いとよく言われます。
  戸畑の槙山電機の槇山譲さんは、ノートを逆さまに置いて、左手を真っ直ぐ伸ばし、肘を曲げて手首を身体の前に位置させて、苦しそうな姿勢ですが、立派な整った字を書いていました。
  彼はダビンチのような万能選手で、魚釣り・モーターボート・エンジン・
 ラジコン飛行機・スキューバダイビング なんでも一流でした。勿論 仕事も、友達付合いも、麻雀も。

  左手を右手のように動かす訓練は頭を鍛え、ボケない訓練になるぞと思いパソコンの両手使いに身が入ります。

  アメリカ映画を観ますと出演者の半分は左手で字を書きます。
  タイプライターや楽器演奏で左手もよく使うし、左手を使う頭脳回路は、十分に出来上がっているようで羨ましい気もします。皆頭も良さそうです。

  年寄りもそうですが、子供たちにも左手歯磨きを宣伝したいなぁ。
  小学校の給食のあと、左手歯磨きを義務付けましょう。
大きい意味の教育だと、文部科学省は教育委員会に強制しましょう。
  電動歯ブラシは亡国の道具だと製造中止しましょう。


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