朝礼の話題

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耐震偽装事件の決着は?

2006-03-13 09:44:56 | 21世紀

  1980年、イギリスで今回の耐震偽装と似た問題が起こりました。
  国会で建築構造物の安全基準をどうするかの、激しい議論が起こりました。
  その結論として、84~85年に法律が改正されました。
  新しい法律は、安全基準を全部外してしまったのです。
  私有財産のために国家が税金を使って安全のサービスをする必要はない、という理由からでした。
     雑誌選択3月号 (財)日本建築構造技術者協会 会長大越俊男さん談

  日本でこんな発言すれば、偽メール事件永田寿康代議士以上の袋叩きでしょう。 イギリスは面白いですね! 考えも付かない結論です。
  尤もイギリスは地震がないから、たいした被害もないしと言う事でしょうか?

  以前、韓国で建設中のビル鉄骨を見ました。
  日本ではありえない小さな部材で、今台風が来たら壊れそうと感じました。
  もともとそういう細い鉄骨ですから、余分な荷重を掛けると、あのデパートのように地下室まで潰れてしまうのです。

  あの激しい阪神大震災でも、ビルの倒壊で死んだ人はどれくらいだったのでしょう。大多数の死者は、木造家屋に閉じ込められ火災で死んだイメージを持っています。

  私は若い頃、土木現場監督でした。その頃は、設計震度0,5で計算の結果 安全率は3とか5とか言う表示でした。
  今は耐震強度30%とか85%とか表示されますが、私には何を表示しているのか、どれだけ危険なのかまだ理解できていません。
  安全率の考えはなくなったのでしょうか?

  耐震強度50%で安全率は1しかなくても、鉄筋の破断強度は設計強度の2倍以上ありますから、カシミール地震のように粉砕され潰れて人間が下敷きになる可能性は少ないと思います。

  カシミールやトルコの地震では住宅はこなごなに潰れ、住んでいる人たちは生き埋め押しつぶされました。
  あれは日干し煉瓦を積み上げた家ですから、あんなに大きな被害になりました。
  マスコミが大げさに言うから、地震が来ると思うと、マンションでは寝ておられないと移転していますが、そこまでやるかとヒューザーがあわれにもなります。

  鉄骨や鉄筋で、地震のゆれに耐える設計より、免震構造のほうが安全に思えます。
  5階以上の建物は免震構造でなくてはならないとし、強度計算では鉄筋の減らせる設計を義務付けるのが分かりやすいと思います。

  いずれにしても戦争になって、爆弾を落とされればそれまででしょう。
  爆弾なれば、石油タンク・LPGタンク・LNGタンクのほうが100倍以上
 壊れる率が高く怖いですね。 北九州にはLNGタンクが8個あり LNGは40万トンも置かれています。テロも怖いなぁ!


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