アトキンス・ダイエット
2013/07/10
通常、食事で炭水化物を摂取し血糖値が上がると、膵臓からインスリンが出されて、血糖をグリコーゲンに変換し筋肉などに蓄える。そして、運動するときのエネルギーとしてグリコーゲンを使う。さらに、筋肉に蓄える分が一杯になると、今度は中性脂肪として脂肪細胞に蓄える。そして、血糖値が下がる。
しかし、このメカニズムはインスリン抵抗性が高まっていると正常に働かなくなる。肥満になるほどインスリン抵抗性が高まり、インスリンが多く作られ高インスリン血症となる。このため脂肪として蓄えられやすく悪循環になってしまう。また、血糖値が下がり低血糖症になるため、体はエネルギーが足りないと感じ、食欲が出てくる。この状態を「炭水化物中毒」と呼んでいる。インスリンのメカニズムが暴走し、甘いものが見境いなく欲しくなる状態である。
インスリンをつくりすぎて膵臓が疲れると、インスリンを作れなくなり血糖値を下げることができない糖尿病になる。インスリンの注射が必要になる。
炭水化物をほとんど摂取しないようにすると、インスリンが作られず、また血糖というエネルギーがなくなるので、代わりに体内の脂肪が分解されたケトン体をエネルギーとして使うようになる。この血液中にケトン体が増えた状態を「ケトーシス」と呼ぶ。
結果として、体内の脂肪を燃焼しやすい状態となり、脂肪だけを減らすことができるという理論である。 たんぱく質・脂質にはあまり制限がないが腹八分目がすすめられる。
なお、脂肪酸は脳関門を通れないため、脳は通常、脳関門を通過できるグルコースをエネルギー源としている。炭水化物を制限しグルコースが枯渇し低血糖となった場合、脂肪酸のβ酸化によるアセチルCoAから生成されたケトン体も脳関門を通過でき、脳関門通過後に再度アセチルCoAに戻されて脳細胞のミトコンドリアのTCAサイクルでエネルギーとして利用される。
実際、BMIが30以上の肥満者を対象にした研究では、エネルギー制限を行わない高脂質食/低炭水化物食の方がエネルギー制限を行った低脂質食/高炭水化物食よりもより強い体重低下作用が認められている。
方法 ・最初の2週間は導入ダイエットとして炭水化物の摂取量を1日20g以下にする。この状態でケトーシスが簡単に起こる。
このため、炭水化物が10%以上含まれるものは食べることができない。 砂糖の入った甘い飲み物やお菓子やケチャップ、蜂蜜やシロップ、果物、ご飯、パン、麺・パスタ、バナナ、栗、豆の状態を保った豆、芋、芋を使ったフライドポテトやポテトチップスなどは炭水化物が多い。 野菜に含まれる少量の炭水化物を摂取することになる。
カフェイン中毒も断ち切るため、カフェインの入ったものを摂取することはできない。 コーヒー、チョコレート、コーラ、紅茶に多い。
アルコールも摂取できない。
そのため肉や魚、卵、貝、チーズなどで多量のエネルギーを摂取する必要がある。 また栄養のバランスをとるためにサプリメントの摂取がすすめられる。
この期間にインスリン抵抗性と低血糖症が改善され、異常な食欲と気分が改善される。
炭水化物は、1日40g前後が一つの目安だが、実際にはインスリン抵抗性の強さによって個人差が大きい。 体重が増加するまでゆっくり5gずつ炭水化物の量を増やしていく。そして、体重が減る量に炭水化物の摂取量を戻し維持する。 炭水化物を少量摂りはじめることもあるが、玄米などの精白されていない全粒穀物にする。
体重維持段階 [編集]目標体重になればもうケトーシスの状態は必要ないが、炭水化物は体重が増加しない量に保つ。
炭水化物中毒の状態に戻らないためにも砂糖を使ったもの、お菓子は厳禁となる。ただし、砂糖の代わりにステビアを使ったものはいい。ジャンクフードは健康を害するし、炭水化物中毒に戻すので、代償を払ってまで食べるものではない。
シロップ、蜂蜜、白米など精白されたもの、果糖や乳糖は禁物となる。 炭水化物は果物や、玄米や蕎麦、オートミールなどを少し取り入れる。魚、豆腐、野菜、豆から組み立てたメニューは健康的だとしている。
以上、肥満した糖尿病患者の体質改善「アトキンス・ダイエット」の理論と方法です。医学的には否定されているのでしょう、栄養士さんの指導では教えられませんでした。体重80kgを越えた糖尿病患者には、非常時対応策として、指導すると効果的であろうと感じます。
私は教えて貰いたかったなぁ。そうしたら透析にならなかったかも?
2013/07/10
通常、食事で炭水化物を摂取し血糖値が上がると、膵臓からインスリンが出されて、血糖をグリコーゲンに変換し筋肉などに蓄える。そして、運動するときのエネルギーとしてグリコーゲンを使う。さらに、筋肉に蓄える分が一杯になると、今度は中性脂肪として脂肪細胞に蓄える。そして、血糖値が下がる。
しかし、このメカニズムはインスリン抵抗性が高まっていると正常に働かなくなる。肥満になるほどインスリン抵抗性が高まり、インスリンが多く作られ高インスリン血症となる。このため脂肪として蓄えられやすく悪循環になってしまう。また、血糖値が下がり低血糖症になるため、体はエネルギーが足りないと感じ、食欲が出てくる。この状態を「炭水化物中毒」と呼んでいる。インスリンのメカニズムが暴走し、甘いものが見境いなく欲しくなる状態である。
インスリンをつくりすぎて膵臓が疲れると、インスリンを作れなくなり血糖値を下げることができない糖尿病になる。インスリンの注射が必要になる。
炭水化物をほとんど摂取しないようにすると、インスリンが作られず、また血糖というエネルギーがなくなるので、代わりに体内の脂肪が分解されたケトン体をエネルギーとして使うようになる。この血液中にケトン体が増えた状態を「ケトーシス」と呼ぶ。
結果として、体内の脂肪を燃焼しやすい状態となり、脂肪だけを減らすことができるという理論である。 たんぱく質・脂質にはあまり制限がないが腹八分目がすすめられる。
なお、脂肪酸は脳関門を通れないため、脳は通常、脳関門を通過できるグルコースをエネルギー源としている。炭水化物を制限しグルコースが枯渇し低血糖となった場合、脂肪酸のβ酸化によるアセチルCoAから生成されたケトン体も脳関門を通過でき、脳関門通過後に再度アセチルCoAに戻されて脳細胞のミトコンドリアのTCAサイクルでエネルギーとして利用される。
実際、BMIが30以上の肥満者を対象にした研究では、エネルギー制限を行わない高脂質食/低炭水化物食の方がエネルギー制限を行った低脂質食/高炭水化物食よりもより強い体重低下作用が認められている。
方法 ・最初の2週間は導入ダイエットとして炭水化物の摂取量を1日20g以下にする。この状態でケトーシスが簡単に起こる。
このため、炭水化物が10%以上含まれるものは食べることができない。 砂糖の入った甘い飲み物やお菓子やケチャップ、蜂蜜やシロップ、果物、ご飯、パン、麺・パスタ、バナナ、栗、豆の状態を保った豆、芋、芋を使ったフライドポテトやポテトチップスなどは炭水化物が多い。 野菜に含まれる少量の炭水化物を摂取することになる。
カフェイン中毒も断ち切るため、カフェインの入ったものを摂取することはできない。 コーヒー、チョコレート、コーラ、紅茶に多い。
アルコールも摂取できない。
そのため肉や魚、卵、貝、チーズなどで多量のエネルギーを摂取する必要がある。 また栄養のバランスをとるためにサプリメントの摂取がすすめられる。
この期間にインスリン抵抗性と低血糖症が改善され、異常な食欲と気分が改善される。
炭水化物は、1日40g前後が一つの目安だが、実際にはインスリン抵抗性の強さによって個人差が大きい。 体重が増加するまでゆっくり5gずつ炭水化物の量を増やしていく。そして、体重が減る量に炭水化物の摂取量を戻し維持する。 炭水化物を少量摂りはじめることもあるが、玄米などの精白されていない全粒穀物にする。
体重維持段階 [編集]目標体重になればもうケトーシスの状態は必要ないが、炭水化物は体重が増加しない量に保つ。
炭水化物中毒の状態に戻らないためにも砂糖を使ったもの、お菓子は厳禁となる。ただし、砂糖の代わりにステビアを使ったものはいい。ジャンクフードは健康を害するし、炭水化物中毒に戻すので、代償を払ってまで食べるものではない。
シロップ、蜂蜜、白米など精白されたもの、果糖や乳糖は禁物となる。 炭水化物は果物や、玄米や蕎麦、オートミールなどを少し取り入れる。魚、豆腐、野菜、豆から組み立てたメニューは健康的だとしている。
以上、肥満した糖尿病患者の体質改善「アトキンス・ダイエット」の理論と方法です。医学的には否定されているのでしょう、栄養士さんの指導では教えられませんでした。体重80kgを越えた糖尿病患者には、非常時対応策として、指導すると効果的であろうと感じます。
私は教えて貰いたかったなぁ。そうしたら透析にならなかったかも?