朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

ダスキン役員二人に106億円賠償命令

2005-02-11 13:52:46 | Weblog
 超 眼の眩む金額の判決です。アメリカ裁判映画の懲罰的罰金のようです。
 役員の方二人は106億円のうちいくら払えるのでしょう?

 日本では無認可ですが、中国では使われている添加剤TBHQ酸化防止剤が入っている「肉まん」を、ミスター・ドーナツは輸入販売した。それを知った関係業者から脅迫をうけた親会社ダスキン役員は、口止め料を払い既に店頭にある「肉まん」を廃棄せずに販売したそうです。この事は、マスコミに暴かれ、フランチャイズ店の売上は激減し総計106億円の損害をあたえた事への判決です。

 『会社の職務としてした判断が、間違って法律にふれることになった。そして会社に損害を与えた。それは判断ミスした担当役員の責任である。その結果損害をうけた株主に補償せよ』と言う判決ですが、他に影響がありそうで、グリシャムの小説世界が日本に実現しそうに思えます。

 三菱自動車のクレーム隠しは、本年度だけで5000億円の赤字という結果をもたらします。株主は「この損害を補償せよ」と訴えて同様の判決が下されるのでしょうか? 担当責任者・役員は、責任に応じ一人1億・10億・50億円支払えとの判決がでるのでしょうか?

 株主は値上がり益・配当・増資などを目的にその会社の株を買います。昔から株価は世間のいろいろな要因で上下し、相場と呼ばれ博打のように考えられていました。株が下がれば買った本人の責任として損を受け入れました。上がれば本人の才覚として金持ちになりました。 損したら「お前のやり方が悪いからだ。損を弁償せよ」
と会社経営者を訴えるのが21世紀の法律でしょうか?

 競馬で馬券を買って、それが外れたとき「儲からなかったのはお前のせいだ」騎手を裁判にかけ補償金を取るような行為と感じます。

 青色ダイオードの発明は、600億円の価値があると認めておりながら、中村教授には、6億円で和解せよと指導する裁判所を非難せず、106億円の判決に何のクレームも発言しないマスコミにも、変だなとおもいます。

 無認可の酸化防止剤で病気になった人もいないし、実際に害があるかどうかも分からない。外国では当たり前のことを、日本では、こちらの都合で未だ認可されていないとして、輸入禁止にするのが日本流なのですね。

 中国で長く仕事をしてきた八起社K社長がいいます。「中国輸入のナメコやエノキ茸などの佃煮の原料を見たらもう食えないぞ 俺は食わん」

 現地で腐れかかったドラム缶が沢山置いてありました。「安くするから買え」「日本向けのきのこだ」というのです。防腐剤に漬け込んであるきのこで、水で洗って醤油漬けしビン詰めにするそうです。
 「なんぼ安くても 俺は食わん」

 中国の野菜・椎茸・かんぴょうなど農薬だらけ・防腐剤まみれで
椎茸は水に一週間漬けていても変色もしないそうです。日本製の椎茸は一日漬けておけば黒く変色しますのに・・・・
 これらの商品が、酸化防止剤使用の理由で輸入禁止や罰金の対象になってないから、今もスーパーで堂々とうられています。恣意的に法律解釈されているようで、ダスキン役員がかわいそうになります。  公平が一番大切なことで、いつでも公平か?えこひいきになってないかかんがえよ と私達世代は教育されましたけれど、21世紀の考えはどうなんでしょう?