ウラギンヒョウモン Fabriciana adippe
2010,6,21採集 山形県最上郡産
全て同じ日、同じ場所で採集したウラギンヒョウモンの♂。生きてるときの写真はこちら。
個体変異が大きく、黒紋の大きさ、数などが違う。
個体変異と書いたが、実は少し前に日本のウラギンヒョウモン[Fabriciana adippe]は、
ヤマウラギンヒョウモン、サトウラギンヒョウモン、ヒメウラギンヒョウモンの3種類に分かれたらしい。
「分子系統による日本産ウラギンヒョウモン3種と形態」という文献に書かれているようだが、私は未見。
ヒメウラギンは北海道にしかいない?らしいが、ヤマウラギンとサトウラギンは全国に生息し、しかも混生もする
DNAでは差があるようだが、斑紋の差などでは正確な区別はできないようで、手元の標本もなんの種類になるのかはまったくわからない。
上段の左右の個体は後翅の斑紋が少なく、発香鱗条が他のものと比べると少し細いが2種混ざっていたりするのだろうか?
ゲニでも抜ければいいのだろうが、蝶のゲニは出せないなぁ…。
一応亜種記載はされましたが、追加が無いこと、DNAが離れた地域のものと一致することなどから移入種という扱いになっているようですが…。
北海道はヒョウモンチョウの仲間が多くていいですよね。いずれはアサヒヒョウモンなんかを見てみたいです。
ヒョウモンチョウ類は大好きなのでビックリです!!
判別できるようになれば楽しみが増えそうですが、未同定でもわくわくしてきました。