最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
※このブログの内容・写真の無断転載を禁止します

アオオサムシ

2015-04-06 23:36:54 | オサムシ・ゴミムシ
おそらく県内ではもっとも普通に生息するオサムシ。
先日のリストに上げたように県内ではサド・アワシマ・キタ・シナノの4亜種が生息することになっており、県中央部は大部分がキタとシナノの移行地帯とされる。

以下、移行地帯とされる場所のもの。非常に色彩変異に富む。

2013年の採集品。これは♂。


これは♀。左が緑系で右は赤系。ほぼ同所での採集品。


今年採集した新鮮な個体。左から♂♂♀。
真ん中の個体はオレンジが強い。


手持ちで一番赤い個体。肉眼で見るともう少し濃く見える。



本州中部以北に広く生息するアオオサムシだが、現在は10亜種に分けられている。
しかし、亜種間の変異は非常に軽微で区別することは非常に困難。きちんと区別できる人はどれだけいるのだろうか?
現状は採集地で亜種を区別していある人(自分含め)が多いが、こうなると亜種を分ける意味があるのか疑問。
オサムシ全てに言える事だが、孤立などしてなくて、あるていどの移行地帯があるのなら亜種分けしなくてもいいと思うんだけどなぁ。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (キタノミゾウ)
2015-04-07 09:20:58
地域個体群ではあるけれど、亜種に関する考え方は共感します。緑色の強い個体は正にシナノに見えますね。赤いほうは宮城県のキタアオのイメージで。オサムシリストについては馬場先生と土生先生がまとめられた[新潟県の歩行虫]が古いけれど基本文献でしょう。押さえているとは想いますが。あとYさんも研報に何諞かオサムシの報告を書いていましたね。
返信する
キタノミゾウさま (wata)
2015-04-15 22:14:07
コメント遅れましてすみません。

アオオサも数を見てみると色々見えてきそうですね。今まであまり気にしていませんでしたが、山間部と河川敷で色彩の傾向は違うような気がしています。あくまで気がするという程度ですけど。

オサムシの文献は残念ながらほとんど持っていません。博物館に行ってもらってこないといけませんね。
返信する

コメントを投稿