最上の自然

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ヒメセボシヒラタゴミムシ

2016-02-18 20:00:00 | オサムシ・ゴミムシ

ヒメセボシヒラタゴミムシ Platynus suavissimus Agonum suavissimum
2015年5月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:7.5-10mm

平地の湿地に生息するゴミムシ。
これも水生昆虫採集中に採集。

この辺のゴミムシは同定にあまり自信がないが、
・触角は第2節に毛が一本、4節からは微毛に覆われる。
・下唇亜基節の刺毛は2対。(長い毛と短い毛?)
・第5ふ節下面に刺毛列をそえる。
などからAgonum亜属とし、
・前胸背板と上翅に若干の虹色光沢あり。
・ふ節背面に溝がない。
とのことで、一応本種と同定した。


触角。見難いが第2節に毛が一本。第4節以降は微網に覆われている。


後肢のふ節。溝はない。



キタノミゾウさまから、所属などが変わっていると教えていただきました。ありがとうございます。
他にも甲虫図鑑の解説にも不備があるなど。詳しくはコメント欄で


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4 コメント

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おはようございます。 (だんちょう)
2016-02-19 08:59:45
セボシと言うのもは羽に丸い窪みがあるんですかね?

ゴミムシの同定は難しいですよね、肉眼ではどれも同じに見えてしまいます。
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Unknown (キタノミゾウ)
2016-02-19 21:56:20
甲虫図鑑(II)の解説は田中和夫さん(1985)によるもので「ふ節背面に溝はない」とたしかに書かれています。しかし、Habu(1978)FaunaJaponica Platynini の記載によれば、♂の前基部三節はぼんやりと二溝がある(faintly bisulcate)。中・後肢のふ節基部三節は明瞭に二溝を有する(distinctly bisulcate)、ただし第四ふ節の溝はぼんやり。(※適宜拙翻訳)とあり、甲虫図鑑での解説が不備であることが分かります。

自分もYさんから朝日池で採集された、恐らくこれと同じ種類のAgonumをもらって所有していますが未同定のままです。


ちなみにヒメセボシヒラタゴミムシは現在、Agonum (Olisares) suavissimum Bates,1883と所属が異動しています。種小名も語尾変格が甲虫図鑑の表記から戻されているので注意が必要です。
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だんちょうさま (wata)
2016-02-20 21:29:50
あまり目立ちませんがありますね。
ゴミムシの同定はホント難しいです。実際こいつも微妙みたいですし
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キタノミゾウさま (wata)
2016-02-20 21:46:16
細かくありがとうございます。
甲虫図鑑は不備があるのですね。これしか図鑑が無いものとしては非常に困ります
もう一度手元のもの(4個体)を見ましたが、溝?様なものが確認できました!その部分をうまく写真にとる技術が無いので載せられませんが・・・。
二溝というよりも中央に隆起している部分があるように見えますね。ちなみに隆起部分は光沢があり、溝部分には光沢がありませんでした。

これもエチゴと同じ場所での採集品なので同種なのでしょうね。

学名も変更されているのですね。早速直しておきます。
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