銀座の雀 

2023-09-10 03:34:48 | 懐かしのメロディー
加藤登紀子



「たとえどんな人間だって
心の故郷があるのさ
俺にはそれがこの街なのさ
春になったら細い柳の葉が出る
夏には雀がその枝で啼く
雀だって唄うのさ
悲しい都会の塵の中で
調子っぱずれの唄だけど
雀の唄はおいらの唄さ」

銀座の夜 銀座の朝
真夜中だって 知っている
隅から隅まで 知っている
おいらは銀座の 雀なのさ
夏になったら 啼きながら
忘れものでも したように
銀座八丁 飛びまわる
それでおいらは 楽しいのさ

『すてばちになるには
余りにも明るすぎる
この街の夜この街の朝にも
赤いネオンの灯さえ
明日の望みにまたたくのさ
昨日別れて今日は今日なのさ
惚れて好かれてさようなら
後にはなんにも残らない』

春から夏 夏から秋
木枯しだって 知っている
霙(みぞれ)のつらさも 知っている
おいらは銀座の 雀なのさ
赤いネオンに 酔いながら
明日ののぞみは 風まかせ
今日の生命に 生きるのさ
 それでおいらは うれしいのさ 




この曲は昭和25年にラジオ番組”愉快な仲間”でスタッフの一員だった野上彰がバーの壁に落書きした詩に音楽担当の仁木他喜雄が曲を付けて

”酔っぱらいの町”という曲名で歌手の藤山一郎が歌い、その後昭和30年に映画の主題歌として”銀座の雀”という曲名で森繁久彌が歌い、大ヒット曲となりました。

 

銀座の雀 森繁久彌


実はこの曲、昭和30年、川島雄三監督による日活映画『銀座二十四帖』に使われていた主題歌。

オープニングは森繁さんが歌って、劇中ではアコーディオン弾きの男と、ギターを爪弾く女による二人組の流しが、銀座のクラブの中で歌うという

設定になっていて、男は『若者よ!恋をしろ』の中島孝、女の方は『君の名は』の織井茂子という豪華版でした。

さて、森繁さんは(一番で言えば)「たとえどんな人間だって」から「雀の唄はおいらの唄さ」までの前半部は台詞の如く語るように歌い、

「春から夏 夏から秋」の後半部は2拍子をとるように力強く歌い、最後の「それでおいらは 楽しいのさ」は再び台詞の如く締めています。

歌に表情のあるような、そんな歌い方をする人なんだとつくづく思いますよね。

聴けば聴くほど、この『銀座の雀』は森繁さんらしさが最もよく表されている曲のような気がします。


ところで、雀など鳥類の「賢さ」ってご存知でしょうか。

ある研究家の話では、

鳥類は、餌を取ったりその他の問題を解決したりするために、道具を作ったり使ったりすることができる他、鏡に映った自らを認識したり、

未来の必要性に向けて計画的に動いたりすることもできる。
 
知性と神経の数との関連性は、強固に確立されてはいない、ただ、脳の大きさでははるかに上回る哺乳類より、同じ数の神経を有する鳥の脳の方が、

重量毎の「認識力」がより大きい可能性がある。

・・・そうです。

たしかに、犬・猫を飼っていたマスター、最近、セキセイインコを雛から育てていますが、その賢さにはビックリしています。

餌は必要以上、絶対食べませんし、鳥かごから出して遊ばせてくれるタイミングも覚えています。(笑)




































































































































































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