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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

同じ言葉を使っている句

2016年11月13日 |  / 百人一首
「第四句に『わが衣手』という共通のKWを持ち、秋、春の対称かある。テーマは季節の対称性か。(001,秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ,天智天皇/015,君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ,光孝天皇)」

「第三句に『白妙の』という共通のKWをもち、夏、冬の対称をなす。テーマは季節の対称性か。(002,春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山,持統天皇/004,田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ,山辺赤人)」

「結句が『雪は降りつつ』で終わっている。雪だが、冬と春の違いがある。冬春-雪だが、夏秋-?の対称もどこかにある。(004,田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ,山辺赤人/015,君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ,光孝天皇)」

「第一句が『わたの原』で同一。篁は隠岐に二年流された。沖の白波は沖の宮処を暗示。流す側、流される側の対比(011,わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣船,参議篁/076,わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波,法性寺入道前関白太政大臣)」

「第一句が『君がため』で共通。雪にめげず、惜しくない命が君にかかっていく。幸せ、長生きを願う歌(015,君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ,光孝天皇/050,君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな,藤原義孝)」

「両者には難波も入っているが、ここは『みをつくし』が共通。一途な恋心。(020,わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ,元良親王/088,難波江の蘆のかりねのひとよゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき,皇嘉門院別当)」

「第四句の『いまひとたび』が共通。もう一回、という切なる願い。(026,小倉山峰の紅葉葉心あらばいまひとたびのみゆき待たなむ,貞信公/056,あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな,和泉式部)」

「第二句にある『心も知らず』が共通。あなたも含め人の心はわからないと述懐。全体的にどこに掛かっていくのか?(035,人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける,紀貫之/080,ながからむ心も知らず黒髪の乱れてけさはものをこそ思へ,待賢門院堀河)」
「結句の『夜半の月』が同じ。意味的には雲隠れと恋しいという反対の状況。(057,めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月影,紫式部/068,心にもあらで憂き夜に長らへば恋しかるべき夜半の月かな,三条院)」

「第三句の『さ夜更けて』が共通。月を見たり、砧を聞いたりと秋の夜長の寂しさをいう。(059,やすらはで寝なましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな,赤染衛門/094,み吉野の山の秋風さよ更けてふるさと寒く衣打つなり,参議雅経)」

「結句の『名こそ惜しけれ』が共通。恋に朽ちる、恋の噂が立つことを憂う。誇りが汚されるという感情か。(065,恨みわび干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ,相模/067,春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそをしけれ,周防内侍)」

「第三句の『あるものを』が共通。『あるとはいうもののないのと同じ』という諦めの気持ちをいう。(065,恨みわび干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ,相模/082,思ひわびさても命はあるものを憂きに堪へぬは涙なりけり,道因法師)」

「第三句『ながむれば』が同じ。眺めた対象が、秋の夕暮れと有明の残月という歌。あの人が見たのはなにか。(070,寂しさに宿を立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮れ,良暹法師/081,ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる,後徳大寺左大臣)」

「結句の『秋の夕暮れ』が同じ。晴れ間と霧で濡れている夕暮れの違い。(070,寂しさに宿を立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮れ,良暹法師/087,村雨の露もまだ干ぬまきの葉に霧立ちのぼる秋の夕暮,寂蓮法師)」

「第一句の『世の中』が同じ。高じる手だてのない『世の中』となんとなく穏やかでない『世の中』の違い。山と海の対称。俊成は歌の師匠で実朝は歌の弟子に当たる。(083,世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる,皇太后宮大夫俊成/093,世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも,鎌倉右大臣)」

「003と091は、結句の『ひとりかも寝む』が同じ。053は『ひとり寝る』は、内容的には一人寝である。(003,あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む,柿本人麻呂/091,きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む,後京極摂政前太政大臣/053,嘆きつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る,右大将道綱母)」

「結句の『逢はむとぞ思ふ』が同じで、#56の『逢ふこともがな』は同じ意味(020,わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ,元良親王/077,瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ,崇徳院/056,あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな,和泉式部)」

「第一句が『朝ぼらけ』で同じ。#52は、結句にあって同一。(031 朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪 坂上是則/064 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木 権中納言定頼/052 明けぬれば暮るるものとは知りながら なほ恨めしき朝ぼらけかな 藤原道信朝臣)」

「(049 御垣守衛士のたく火の夜は燃え 昼は消えつつものをこそ思へ 大中臣能宣朝臣/080,ながからむ心も知らず黒髪の乱れてけさはものをこそ思へ,待賢門院堀河/085 夜もすがらもの思ふころは明けやらぬ ねやのひまさへつれなかりけり 俊恵法師)」

「第三句目に『ながらへば』があり、#84は初句に入る(068,心にもあらで憂き夜に長らへば恋しかるべき夜半の月かな,三条院/089 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王/084 長らへばまたこのごろやしのばれむ 憂しと見し世ぞ今は恋しき 藤原清輔朝臣
)」

花と七十二候(1113)

2016年11月13日 | 日めくり帖

2016/11/13

「仰ぎみるヒマラヤスギの枝々の大仏みたいな毬果キュウカがおわす(鳥海明子)」
「杉の樹に毬果がなるを知らぬなり植物園で問えばあるかも
 (花言葉:あなたのために生きる)」

「仰ぎ見る三輪の神杉実もたわゝ(比古)」
「杉の実を採る杣天によぢのぼる(峰玉)」
「使い込むほどに艶でる漆椀プラスチックのフェエイクは知るが(『漆の艶』)」
「漆掻ウルシカキ漆の花は夏の季語実は秋の季語輪島が本場()」
「古き日に漆のすべて教え継ぐ人は秦氏か嵐山ゆえ
 (嵐山法輪寺で惟喬親王が漆の製法や漆器の作り方を伝授された日なので漆の日となっている)」


花と七十二候(1112)

2016年11月12日 | 日めくり帖

2016/11/12

「素朴なる黄色ひろげるヤクシソウ秋深む野をにぎやかにして(鳥海明子)」
「薬師とふ薬に関わる名であるが諸説があってさだかであらず(花言葉:にぎやか)」
「花びらの先端五つに分かれたり花弁も長い四角形なり()」
「立冬の次候は地面凍るという今年はまだもそんな時期かな(『地始めて凍る』)」
「冷え込みの激しき夜に霜降りて氷たるのを霜夜といえり()」
「不忍の鴨寝静まる霜夜かな(子規)」
「鳴るような鳴らないような霜の声(隆夫)」


花と七十二候(1111)

2016年11月11日 | 日めくり帖

2016/11/11

「木漏れ日の降るひとところミズヒキの慶び事の紅そよがせる(鳥海明子)」
「紅白に見えたる花序が水引ににたるといいて花の名になる
 (花言葉:慶事)」

「キリタンポ四本がたちて囲炉裏端焼ける様子か今日の日に似る
 (『きりたんほの日』)」

「キリタンポ鍋はふはふとして食べる季節的にはまさに善きかな
 (比内鶏で出汁をとりゴボウや鶏肉を食べる)」

「チンアナゴ土中に出でてたなびけるそのさま一が漂うようだ
 (チンアナゴの日というのもある)」



 


花と七十二候(1110)

2016年11月10日 | 日めくり帖

2016/11/10

「ガマの穂のほつれて飛べる晩秋の午後のきらきらとめどもなくて(鳥海明子)」
「蒲の穂はソーセージに似た形して池や沼など水辺に生える
 (花言葉:救護)」

「蒲の穂は剪るべくなりぬ盆の前(秋桜子)」
「大いなる蒲の穂わたの通るなり(素十)」
「天をとび桶に水をゆく蒲の絮ワタ(蛇笏)」
「暦ごと季節の呼び名かわりたり立冬初候水が氷ると
 (『水始めて氷る』1685年の宣明暦では→今は、山茶始めて開く)」

「湖や川で凍るを初氷いいてその日を結氷初日と()」
「山茶花の花びらのせて初氷(三豆)」
「手へしたむ髪のあぶらや初氷(大祇)」