3/8
「筑紫から都に帰る相生の家島辺りで詠んだ歌らし(筑紫の海つ路に回カヘり来て、京ミヤコに入マイらむと播磨国家島に到れる時よめる歌五首)」
「家島は名にこそありけれ海原を吾が恋ひ来つる妹もあらなくに(歌五首 1/5 #15.3718)」
「家島は名前の通り海原を恋続けたる妻はいないが()」
「草枕旅に久しくあらめやと妹に言ひしを年の経ぬらく(歌五首 2/5 #15.3719)」
「草枕旅を長くもするものか言ったが年が変わったことよ()」
「我妹子を行きて早見む淡路島雲居に見えぬ家附くらしも(歌五首 3/5 #15.3720)」
「可愛い妻行ってはよ見ん淡路島雲中見えた家に着いたか()」
「ぬば玉の夜明かしも船は榜ぎ行かな御津の浜松待ち恋ひぬらむ(歌五首 4/5 #15.3721)」
「ぬばたまの夜を徹して船漕ぎ行こう御津の浜松待ち焦がれたか()」
「大伴の御津の泊に船泊てて龍田の山をいつか越えいかむ(歌五首 5/5 #15.3722)」
「大伴の御津の港に船泊めて龍田の山をいつ越えるのだろう()」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます