2023/03/25
「グランドの状態悪く中止だと知らせくるなり残念である[美賀多台小学校、はじめての参加で道もはじめて][]」
「昨晩に山ブラをしてデザインの画像集める冬号のため[歌の校正も終る。あとは編集後記][]」
「最近は短歌のがちゃぽんするなかで歌の基準がわからなくなる[][]」
「特にその石井僚一字余りで詰めこみすぎが是非のわからず[][]」
「中城さん印象変わる可愛けれもっと尖る人とおもえり、[][]」
「ヒマラヤに足跡を追ひ迫るとき未知の雪男よどこまでも逃げよ[中城ふみ子][]」
「逃げた夫連れ戻したきに抗いてそのままにして逃げてほしきよ[][]」
「出奔せし夫がすむといふ四国目とづれば不思議に美しき島よ[中城ふみ子][]」
「憎むべき出奔夫のすむ四国愛でるというは許しているか[][]」
「衿のサイズ十五吋咽喉仏ある夜は近き夫の記憶よ[中城ふみ子][]」
「記憶にも生々しさが表せる衿・咽喉仏とは切ないものよ[][]」
「かがまりて君の靴紐結びやる卑近なかたちよ倖せといふは[中城ふみ子][]」
「届かない星も地上に下りてくる卑近な歌よ人よ中城[][]」
「櫻花は天使の肉片という言い訳が水溜まり一面に ほら 兎、其処を動けない[石井僚一][]」
「思いきり字余りなれどなんとなくリズムで読める何を歌うか[][]」
「ほら兎そこを動くな櫻葉の水面に散れる天使の肉片[][]」
「野いばらの咲き匂ふ土のまがなしく生きものは皆そこを動くな[前川佐美雄][]」
「何処も彼処も瀬戸際で満開の春にはかくれんぼ、樹木を内から施錠して[石井僚一][]」
「満開の桜は今が瀬戸際で隠れられない樹木のなかに[][]」
「不在の楽園で愛だけがテロル 窒息する夜空の星の焼死体が始まりの合図[石井僚一][] 」
「八月、遠近法の憂鬱 ねぇ、葡萄酒まみれの微笑で貴女は、喉仏は置いていって、と[石井僚一][]」
「幾何学模様の晩夏光に剥がれゆく貴女の捲れるところに波立つ千の透明な付箋[石井僚一][]」