6/17
「梅雨なりし一日雨が降っていて不快な日々がこれから続く()」
「週末に『夢中問答』問い部分終わるが中身本格的に()」
「NHKラジオ講座の惠信師の『夢中問答』本屋で求む(上巻)」
「惠信師はわれの高校先輩で花園大学学長だった()」
「酒好きでどんなに飲んでも寺帰り朝には仏へ祈り欠かさず(ということらしい)」
「もう年もまだまだ元気暇見つけ著作欠かさず思索知りたし()」
「偉ぶらず俐ぶらずにサービスで女性の尻を挨拶で触る()」
「講演の多寡に頓着しないけど酒宴の有無が気にかかるらし()」
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「さんざんに居留守や嘘をついたあと別れられたが引っ越しをする()」
「千寿ちゃんは腑に落ちないと尋ねるがただ突然に引っ越したくなる()」
「木戸さんは家庭教師であった人三年前からわたしを愛す(ずっと昔の家庭教師)」
「奥さんと五歳の娘のパパなりしあるとき見たりパパの表情(見ないようにしてきたが)」
「この上もなく柔らかい木戸さんの笑顔を思えばうぶ毛総立つ(うぶ毛が逆立ち、からだ全体が一回りくらいちぢんだようなかんじになる)」
「お茶受けに富山銘菓のらくがんで『月世界』というお菓子を出せる(木戸さんのお土産、つきせかいと呼ぶ)」
「最後なる『月世界』とり舌にのせかさりと溶けて淡い甘味が()」
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「石上イソノカミ布留フルの高橋高々に妹が待つらむ夜そ更けにける(#12.2997)」
「石上の布留の高橋高々に妻が待ってる夜は更けたが()」
「湊入りの葦別小舟アシワケコブネ障り多み今来む吾アレを淀むと思モふな(#12.2998)」
「港入る葦別小舟アシワケコブネ障れども今行く吾は淀むと思うな()」
「湊入りに葦別小舟障り多み君に逢はずて年そ経にける(或ル本ノ歌ニ曰ク)」
「港いり葦別小舟アシワケコブネ障れども君に逢わずに年がたったよ()」
「水を多み高田アゲに種蒔き稗ヒエを多み選らえし業ワザそ吾アが独り寝ヌる(#12.2999)」
「水多く高田に種まき稗多く抜き取られるよ吾は一人寝()」