藤裏葉〔7 〕

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「何とかやけふの挿頭よかつ見つつおぼめくまでもなりにけるかな(#75)」
「かざしてもかつたどらるる草の名は桂を折りし人や知るらん(#76)」
「さて入内紫の上付き添える役は実母がするべきという()」
「姫君の祖母尼君も孫と会うこと楽しみに祈りて生きる()」
「紫も明石の姫が本当の自分の子ならとお思いになる()」
「紫が三日を過ごし退出す代わりて明石姫につきたり()」
「その夜に紫・明石二人して対面をする互いを思い()」
「うれしきも憂きも心は一つにてわかれぬものは涙なりけり(後撰集)」
「住吉の神の霊験あらたかで明石の姫の未来はいかに()」
「宮中で明石の威勢たかまれり殿上人も集まりやすし()」