そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

鏡字のこと

2006年05月21日 | 字余り

         <鏡字>                                   <正字>
            
             「◆ダ・ヴィンチの秘めしコードの奥深さ世界宗教揺るがす謎が」
             「◆永遠の微笑をもつモナ・リザもいくたの謎を秘めてたたずむ」 
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 鏡字というのを知っていますか?ふつう右手で書く字を左手を使って、右手での書き順で書いた字なのです。当然逆転した字になり、鏡に映すと本来の字に戻るようなそんな字なのです。
 なぜこの鏡字に興味を持ったかというと、ルネッサンス時代の画家であり、発明家であり、戦略家でありと、まぎれもない天才のレオナルド・ダビンチが使っていたからなのです。そのレオナルドがいろいろな書物で残している文字がこの鏡字で書かれているのです。ふつうこんな字を書いていると、非難の声が聞こえてきそうですが、レオナルドに関しては非難は聞こえてこない、ほとばしる想念をあるスピードで記述しようとすると左手で鏡字を書かなくてはいけなかったんだと、妙に納得してしまうのです。読みににくても読んでしまう価値ある内容を書き留めているということだと思います。
 ところでわれわれが慣れない左手で文字を書くと利き腕でないため腕が思うように動かないのは当然で、必死で左腕をコントロールしていかないといけないが、この行為が結構面白いのす。この行為には、
   ・まず、字を裏返す必要がある
   ・そして、その1字を最高の制御技術をもって書く必要がある。
   ・この方法で文章を作ろうとすると、思考スピードを極端に落とさなければいけない。
   ・このスピードで考えていると頭脳が熱をもってくるが、考えていることがいつもと違うことに気づく。
という工程が含まれます。鏡字の効用は、自分の脳みそを意識して使うもっとも身近で簡単な方法であるのではないかと。左利きの人が、利き腕でない右手で書いていることには、ある種の尊敬の念を持ってしまいます。
 最近根気がなくなっているのか、ワープロばっかり打っているせいか、鏡字を書く機会がありません。今日は、鏡字で一首ひねってみます。
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