邦題; 宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ (2012)
原題; HATFIELDS & MCCOYS
惹句; ハットフィールド&マッコイ 実在した一族 vs 一族の物語
97分 x 3
監督: ケヴィン・レイノルズ
製作: ケヴィン・コスナー、 ダレル・フェッティ
製作総指揮: レスリー・グリーフ
脚本: テッド・マン
撮影: アルトゥル・ラインハルト
出演:
ケヴィン・コスナー “デビル”・アンス・ハットフィールド
ビル・パクストン ランドール・マッコイ
トム・ベレンジャー ジム・ヴァンス
パワーズ・ブース ウォール
アンドリュー・ハワード “バッド”・フランク・フィリップス
ジェナ・マローン ナンシー・マッコイ
メア・ウィニンガム サリー・マッコイ
サラ・パリッシュ レヴィシー・ハットフィールド
リンゼイ・パルシファー ロザンナ・マッコイ
ロナン・ヴィバート ペリー・クライン
ボイド・ホルブルック ウィリアム・ハットフィールド
マット・バー ジョーンジー・ハットフィールド
グレッグ・パトモア グッド・ライアス・ハットフィールド
ダミアン・オヘア エリソン・ハットフィールド
ノエル・フィッシャー コットントップ
マイケル・ジブソン ファーマー・マッコイ
サム・リード トルバート・マッコイ
トム・マッケイ ジム・マッコイ
タイラー・ジャクソン バド・マッコイ
マックス・ディーコン カルヴィン・マッコイ
ジョー・アブソロム
ジョン・ベル
ニック・ダニング
ジャック・ラスキー
粗筋;
A clash of clans that evoked great passion, vengeance, courage, sacrifice, crimes and accusations, which changed the families and the history of the region forever. The Hatfield-McCoy saga begins with 'Devil' Anse Hatfield and Randall McCoy. Close friends and comrades until near the end of the Civil War, they return to their neighboring homes - Hatfield in West Virginia, McCoy just across the Tug River border in Kentucky - to increasing tensions, misunderstandings and resentments that soon explode into all-out warfare between the families. As hostilities grow, friends, neighbors and outside forces join the fight, bringing the two states to the brink of another Civil War.
映画データベースにはデータがないので上のようにIMDbサイトから粗筋を牽いて念のため米版ウィキペディアをみたら両家の抗争の歴史が出ていて日本語訳まであるのを下のように見た。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E5%AE%B6%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%A4%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%BA%89%E3%81%84
尚、更に YouTube に 両家の名前を入れると様々な情報、当時の写真に歴史チャンネルの解説などが見られそれで背景、粗筋がわかるようでもある。
本作は男性向けのオランダ民放テレビ局が3夜連続でミニ・シリーズとして放映したものだ。 観ようと思った理由はケヴィン・コスナー、ビル・パクストン、トム・ベレンジャーが出ることと昔に比べてあまり制作されることのない西部劇だったのが大きな理由だ。 このような西部劇のミニ・シリーズでは何年か前に Into The West を観てざっと下のように書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/61581286.html
Into The West の広大な話と比べると本作は広がりは小さいものの南北戦争後から20年ほどの間にバージニアとケンタッキー州の境界である小川を隔てた隣同士の二家族間に起こったことの顛末であり、その性格は当時西部では様々にあったであろう抗争の極端な例としてその緊張の凝縮加減が煮詰まった著明な逸話としてその後も長く人々の口に上った史実であるらしい。
南北戦争中ともに生死を共にした両家の当主が負けて戻ったアパラチア山脈の麓で生活を立て直し、写真も蒸気機関も電気も現れるような新時代が到来する中で些細なことから諍いが始まりそれが連鎖反応を招きその中で翻弄される人物たちとその問題の解決の可能性に興味を持つとともにここでも現在でも変らぬ銃による事故、事件の連なりに日頃本作に出てくるような銃を扱うものとして興味をもつとともにその国の近代の歴史を身近に感じたのだった。 それは日本の明治維新からの約20年間に起こった出来事であって日本の歴史と比べると少しは今も残るアメリカ人気質を理解する糸口にもなるとも思うしアメリカ人にとっても我々がサムライが闊歩していた時代のことがはっきり分からなくなっているようにここでの西部劇には我々が良質の時代劇を観るようにして幾ばくかの思いを持って時代の変化を感じるのだろうと思う。 ただ都市化した日本に比べるとアメリカの田舎にはまだ当時を偲ぶ風景はまだかなり残っていることは確かだ。
ケヴィン・コスナーとビル・パクストンについては申し分なかったけれどトム・ベレンジャーの存在感が少々薄かったのには残念な思いがした。 その分ビル・パクストンの妻を演じたメア・ウィニンガムが光った。