暇つぶし日記

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戸惑ったこと

2019年09月08日 12時33分01秒 | 健康

 

4週間ほど前に死ぬほどの苦しみを経験した。 けれど死ななかった。 その中でかろうじてなぜそれが起こるのか医者にもだれにも分からないままに自分の判断で多分そうだろうという結論を導き、まともな食事を止めてから今それをなんとか防ぐことができている。 けれどそれがまた起こらないという保証はまったくなく、逆にその可能性がいや増しになっていることも皆には分かっている。 何時間にも亘る耐えられない痛みの波状攻撃の中でその時初めてこれが具体的な安楽死の動機となることを確認した。

その後何日かは安静に過ごしたけれど或る時、風邪かなにかかと思えるような咳が出て痰が絡みそれが徐々に酷くなった。 医者の見立てでは風邪ではないという。 熱もない。 胃や食道に充満する癌腫瘍が増殖して肺を圧迫しているのだろうと言う。 咳薬と食道、胃を滑らかにする薬を処方された。 いつも軽い咳がでて痰が絡む。 だから寝る時も仰向けに平らに寝ることができず傾斜をつけたベッドで眠れるよう努めている。 ここまでのことは既に書いた。

一昨日、金曜の夜、夜中の2時ごろ急に悪寒に襲われた。 ベッドの中で震え、歯をガチガチいわせ耐えた。 熱があるとも思えなかった。 10分ぐらいして耐えきれず家人を呼んで体温を測ると37度だった。 彼女は直ちに医者に電話し対処法を問い、先ずは痛み止めのパラセタモールを2錠服用すること、30分後に効果がなければ再度電話するよう指示を受けてそのようにした。 結局30分後に震えは止まりその後徐々に体温が上がり3時間後には39℃近くまで昇ったけれど少し下がり38℃をすこし越したところで安定した。 朦朧としたまま翌朝、午後を過ごした。 これについいての説明の一つが医師である娘からされた。 癌の末期、様々な症状が起こりうる。 患者の体力が衰え、それに付け込んで体細胞が様々な菌や癌細胞に侵される時に起こる生理、化学作用の表れが例えばそのようなものとなって発現するのだと。 分かったような分からないような説明だがこの悪寒もその起こりうる可能性の一つであったのだろうということだ。 一難去ってまた一難、どこで何が出て来るか分からない。 

歯を食いしばって震えに耐えていた時、まだ死ねない、ここで死んではならない、と思った。 予定ではまだ少なくとも一週間は有るはずだ、と勝手に予定していたのをその理由にしていた。 人々との別れは大事な人たちを除いてほぼ終わっている。 家族のことで憂いはない。 ただスケジュール通りに運ぶということに拘っている。 今回戸惑ったことはこの間の痛みの時とは違って、この震え、悪寒が酷くなればそのまま奈落の底に持っていかれるのではないかと危惧したことだ。 痛みであればそれから逃れるためには死しかないとその刹那考えていた。 

自分に死をもたらすものは癌ではあるけれど直接的には痛みであったり単に咳き込む痰詰まりであったり悪寒によるショックであったりするわけで、そういう意味では様々な死亡通知の中で、例えば今日のニュースであったように82になる作家が急性肺炎で亡くなったというのも元には他の大きな病気の最終段階としての直接の死因だったのかもしれないということだ。 現に4か月前に癌専門医が自分の起こりえる可能性の例として示したのは腸閉塞だった。 今のところこれについてはずっとその対策をとっているので全く問題なく自分の腸の調子は万全だ。 けれどあちこちに伏兵が潜んでいる。 まだ訳の分からない敵があちこちで自分を待ち構えていて捕まえようとしているのだし自分はそのうちそれに捕まることも承知しているのだがまだもう少し捕まるわけにはいかない。

 



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