暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

霰とか雹とかいうものが降っていたようだ

2011年12月18日 15時30分34秒 | 日常
いつもの通り屋根裏部屋で夜中ずっと起きていると時々屋根を打つ激しい雨音に耳を聳えかすこともあり、そうかと思えば腹に何かを入れようと下に降りるときに観る、上に向いて傾斜した窓からは早く走る雲の間に月さえ見えることもある冬の天気だった。

日曜昼の2時を廻って起きだし、キッチンに下りると白いものが庭に見えた。 霰とも雹ともいわれるものだ。 もう大分溶けて小さくなっているようだ。 なるほど夜にはヘッドホーンの音楽の間に入り込み聞こえていた、強く屋根を叩いていたものは雨ではなくこれだったのだ。 けれどその後また雨がなんども降っていたのだから夜に降っていたものがこれだったらもうとうに溶けている筈でこれはその後降ったものだ。 コーヒーのいい香りがしているのでそれを手に空を眺めていてこんな天気が冬中続くと退屈しないのにと思った。 冬でも入道雲がでていて遠くでは時雨れている風でもある。 妙なものでただその形からなのだろうか、外気2℃のこんな天気でも冬の入道雲を見ていると去年の暑い大阪の夏が思い出される。

視覚の影響というものは大きいものだ。 寒ければ厚着をすればそれで凌げるけれどドンヨリとして湿った灰色の空は肌着の間までその冷たさが入ってくる心地がして堪らない。 実際の温度や湿度は大して変わらなくてもそこでポイントとなるのは青空と日光なのだろう。 ここは日照時間が子供の時から育った大阪の三分の一だと知らされていたのがとくにこの時期、陽のありがたさが肌身で分かる。 それが温帯から北ヨーロッパに越してきて長く住んだ感想だ。 

そういうことも忙しくてあれやこれやと体を動かしゆっくり空を眺めることもなく、次から次へやらなければならない雑事をこなしていかなければならない日常であればそのまま通り過ぎていくのだろうが、少しは時間も出来、周りを眺めることも出来るようになってみればこのような今まで見過ごしていたわけではないけれど身に沁みては感じなかったことがここにきて改めて見渡せるようになるのだ。




Calamity Jazz

2011年12月18日 03時56分56秒 | 見る
Calamity Jazz

ZATERDAG, 17 december 2011 16:00
Jazzcafé de Twee Spieghels


いつ雨が降ってもおかしくない空の下、自転車で土曜のマーケットに向かい、ダイコン、ほうれん草に苺、大きな西洋梨2個と生鮭の切り身3つを買い物籠にいれ久しぶりにゆったりと中古LP・CD・DVD屋に出かけ髭面の主人と駄弁っていて、そういえば今日も何かそこを曲がったところ、市立図書館前のカフェーでもうすぐライブがあるけど、オレはカントリーとかブルースのようなものばっかり聴いているから分からないけど、 カラミティーってバンド知ってる?と訊くからそういうのは知らないな、と返事しながら、どっかにマイケル・フランクスのものないかい、と訊ねるとこの店のどこにあるかとても見当がつかないから、ま、ぼちぼち捜すんだな、と言われ捜す気分が削がれ、最近面白い映画観たかい、と訊ねると自分がさっき家の台所で評を読んで、ま、2,3年先にテレビに出たら観ようと決めていた、スパイ作家ジョン・ル・カレ原作の「TINKER TAILOR SOLDIER SPY (2011)」で封切りなったばかりのものをそこの名画座で観たという。 ジェームス・ボンドに対照されるひそやかなMI6部員の物語でゲイリー・オールドマンが主役だ。 で、とても面白いと言うのをだけを聞いてもうそれ以上は聞かず置いた。 そして近くのカフェーでのライブ開始定刻を30分ほど廻ってそこにいけばもう賑やかに始まっていてどんどん狭い通路を進み前にでて女性ボーカルとリズムセクションプラスアルト・サックスのバンドがジャズのスタンダード、パーカーの十八番の幾つかと「ダーン・ザ・ドリーム」や「チュニジアの夜」をやって休憩に入った。 

3ユーロの赤ワインを飲んでいるとジャズ同好会の先輩が来て互いに暫くだったといいあい、この間会ったのはいつだったかとなると、ここから50mぐらいのジャズ同好会定例会場で、二ヶ月ほど前に日曜午後、「ビーバップ・フルートの父」といわれている Sam Most の演奏以来だ。 この2ヶ月ほどの互いの近況をジャズを絡めて話しているとこの先輩、その会場で今からすぐ、アムネスティー・インターナショナルのブックフェアの手伝いに行かなければといい捨てて出て行ってしまった。 

後半が始まってそれまで前のテーブルではしゃいでいた中年女性を含む何人かの女性がバンドが演奏するヴァン・モリソンの「Moon Dance」にのって踊りだし始めたので、こちらもそれが潮時と混雑する狭い通路に一杯の人を掻き分けて外に出ると、外は4℃、びしょびしょと雨が降っていて慌ててポンチョをかぶり、持ったかなり重い買い物籠を自転車の両脇のバッグに振り分けて放り込み家路についたのだった。


Calamity Jazz
http://www.myspace.com/calamityjazz