暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

失ったもの戻ったもの

2011年12月03日 00時09分39秒 | 日常
この二日で失ったもの、戻ったものがある。

失ったもの;

1) 手袋(右手)

手袋はよくなくす。 今年の二月にも同じ右手をなくし、その日のうちに道に落ちていたものを拾って次のように日記に書いた。

http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/61606477.html

今回はもう駄目だ。 多分前回と同じように仕事場に出かけるときに落としている。 人通りの激しい大通りを自転車で漕いでいるときに落としたようだ。 そろそろ寒くなるし雨がびちょびちょ降る日などは手袋がなければしのげないから早急に新しいものを買わねばならないだろう。 あまりよく失くすとなると幼児がするように長い毛糸で繋いで首のうしろにひっかけてぶら下げるようにしなければならないのかもしれないがそれをするにはまだ20年は若すぎるような気がする。 

2) 自転車の鍵

昨日雨がびしょびしょ降っていた。 買い物のあと物置に自転車を収め鍵をかけたあとびしょびしょに濡れて体に纏いつくポンチョを急いで脱いだ。 家の中に入りすることをして夜には車で2時間ほど出かけ帰ってきた。 居間のソファーでニュースや映画をみてから自分のベッドで眠った。 昼過ぎに起きてエリックの散髪屋に行こうと物置の自転車の鍵を外すのにポケットの中のキーを捜したが無い。 車の中を捜し、台所、居間のソファーの間、フロアに這い蹲り捜してもない。 階段の自分の胸の辺りにもないし屋根裏部屋のキーボードのあたり、服を脱ぐ椅子のまわりなど捜してもどこにも無い。 物置のフロアにもなく、それでは仕方がないから合鍵が、と思い起こしても二つあったキーの一つを何年か前に失くしているから合鍵はもうない。 ここに至って諦め家人の自転車を借りてエリックの散髪屋に出かけ、ついでに日本で買った土産、100年ほど前の散髪屋の絵が葉書大の紙に描かれており幾つかの線を指示通り切って折ると立体のレトロな散髪屋ができる、という趣向のものだが大阪難波パークスにあるジャズのレーベルも持つ下駄屋のデザインショップで夏に見つけてエリックが喜びそうなものだと求めたものだ。 日本から沢山こちらに送った荷物の中に紛れていてなかなか見つからなかったものだが先週ひょんなことから昔の写真の間に紛れ込んでいたのもを見つけたのだった。 

3) 友人

友人でもあり叔父さんのようでもあり、道楽でこの20年ほどやっている古式銃射撃の先輩でもある人が、見舞いに行こうと算段していたその3日目に亡くなっていたことが分かり昨日葬儀の案内状が届いてから落ち着かない。 四月に本人からあと半年だ、と言われていたのだけれど分かっていることといざそれが起こってみるとその動揺は知らなくて急にそういうことになるのと変わりがない。 今晩射撃クラブに出かけ同僚と葬儀で読む弔辞のテキストを考えながら故人の思い出を話し合った。 自分は今のクラブには20年だが故人は31年、それまでに故人も自分も他のクラブに何年かづつ所属していたのだけれど故人は通算すると50年近く古式銃射撃に携わっていることになる。 引越しに伴い越してきた今のクラブの前に3年間所属していたハーグのクラブ時代に白髪白髭のデビークロケットの格好が良く似合うこの爺さんと気があってそれ以来なのだが享年76になるその爺さんといっても知り合った当初は今の自分よりずっと若かったのだからそのことに今更ながら驚きもする。 オランダ射撃連盟古式銃部長、地元の射撃クラブ代表に親しかったもの数人が月曜の葬儀にはそれぞれの格好をして参列することにした。 自分はネクタイ、黒の三つ揃いの背広にテンガロンハットにすると皆に伝え、故人の好きなジョークを幾つか繰り返し爺さんの好きだった赤ワインで乾杯した。 この仲間の中で故人と最後に話したのは自分だったことが分かった。 そのときにとても張りのある元気な声だったと言っても今では詮無いことである。


戻ったもの; 

1)自転車の鍵

夜、外から自転車で戻ってきた家人が物置の電気を点けようとスイッチを押してそこを見たらスイッチのところに鍵がかけてあった、という。 友達が亡くなったことで動揺していたんだろう、というけれどそのときはまだ葬儀の案内が入ってなかったから単なる偶然だけれどそれにしても自分のやった行動が思い出せないし、それは日頃するようなことではないから昨日雨の後、濡れて纏わりつくポンチョを一刻も早く脱ぎたいと慌てていたのだろう。 これの合鍵を作っておかなければならないと心した。

差し引き勘定;

3)が大きすぎて勘定にならない。