正午を周ってのこのこ寝床から這い出し、キッチンで昨日の残り物のZuurkool(実際の発音ではジュールコールとなるのだがウィキぺディアではオランダ語の分からない者が勝手にズールコールとカタカナ表記していて)それを暖めてビールを飲みながら新聞を読んでいたらこういう記事が出ていた。
「一体オランダの伝統料理を喰わせるレストランがオランダにどれだけあるのだろうか」 と記事は言い、これだけ世界中の料理があちこちで手軽に口に入るのにオランダ料理のレストランがオランダ国内に殆ど無いのがどうしてなのか、との導入部、 ロッテルダムの港近く、多様な人種が集まる低所得者層が多い場所で、歳取って今まで続けていた大衆食堂が立ち行かないという伯母さんの店を、内装も何もかもそのまま譲り受けてその甥姪夫婦が伝統的なオランダ料理を日替わりにしてこの12年ほど経営している店が紹介されている。 ヴォリューム満点の一皿料理が約750円らしい。 何も伝統料理だけを旨として出してるわけではないのだが伯母さん伝来の料理は自然とオランダ大衆が今まで営営と何世紀も喰い続けている昔からのもので、それは今も一般家庭では当然と消費されているので、普通には今更どうしてわざわざ外食するのに自分達の日頃喰っているものを喰わねばならないのか、というのだが単身者が多いところではこの普通の料理が喜ばれ、店の最大の敵は夫婦が上手くいく事だというのも理屈で、これがオランダ料理店がほとんど国内にない理由のようだ。今度機会があれば是非この店に行って見たい。 テーブルクロスもゆったりとした空間もないのだそうだ。 不必要なものは切り捨てもうほぼ40年になろうかという時には相席になる空間らしい。 こういう食堂は信頼できる。 常連客が殆どだ、というのがそれを証明していてこの記事のためにどっと客が押し寄せて店の今までのバランスが崩れないことを祈るものだ。
オランダに限らず北欧は元来は寒冷で野菜が誠に貧しい土地であり伝統料理というものは生き残るための食事として摂られ、エネルギーとミネラルのバランスが要点、見た目も単純なものであるけれど、伝統料理であれば何世紀も人々が咽喉に通し親しんだものだから他国の人間が急に来て味わうなら慣れない味覚ではあるのだろうが長くここに住んで風土に親しむと出来合いのものと手造りのものが分かってきて家庭料理としてのものは悪くない。
もう四半世紀も前に知人の貿易会社の社長がヨーロッパ集金旅行にアムステルダムに立ち寄った折にオランダ料理を喰いたいと言うので王宮裏の、今はショッピングモールになっている旧郵便局の立派な建物近くのオランダ料理専門店に連れて行ったのだがそこでは伝統料理が銀盆に美しく飾られ目の前に現れてまるで昔のフランス料理のように盛られてきたのには腰を抜かしそうだった。 それは日頃一鍋料理であったりそれを皿の上に無造作に盛り上げるものだから味は同じなのだが見た目の落差に驚くのだ。 それにオランダ人は来ない店なのかこちらは原材料もその値段も分かるから最後に出てきた勘定書きの数字にも腰を抜かしそうだったのだ。
その点、この初老夫婦の店の味は言うまでもないが、はオランダでも最近は子供達になじみの薄いオランダ料理をこの値段で喰わせる正直さに何か心が温まるのだ。
ザワークラウト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88
「一体オランダの伝統料理を喰わせるレストランがオランダにどれだけあるのだろうか」 と記事は言い、これだけ世界中の料理があちこちで手軽に口に入るのにオランダ料理のレストランがオランダ国内に殆ど無いのがどうしてなのか、との導入部、 ロッテルダムの港近く、多様な人種が集まる低所得者層が多い場所で、歳取って今まで続けていた大衆食堂が立ち行かないという伯母さんの店を、内装も何もかもそのまま譲り受けてその甥姪夫婦が伝統的なオランダ料理を日替わりにしてこの12年ほど経営している店が紹介されている。 ヴォリューム満点の一皿料理が約750円らしい。 何も伝統料理だけを旨として出してるわけではないのだが伯母さん伝来の料理は自然とオランダ大衆が今まで営営と何世紀も喰い続けている昔からのもので、それは今も一般家庭では当然と消費されているので、普通には今更どうしてわざわざ外食するのに自分達の日頃喰っているものを喰わねばならないのか、というのだが単身者が多いところではこの普通の料理が喜ばれ、店の最大の敵は夫婦が上手くいく事だというのも理屈で、これがオランダ料理店がほとんど国内にない理由のようだ。今度機会があれば是非この店に行って見たい。 テーブルクロスもゆったりとした空間もないのだそうだ。 不必要なものは切り捨てもうほぼ40年になろうかという時には相席になる空間らしい。 こういう食堂は信頼できる。 常連客が殆どだ、というのがそれを証明していてこの記事のためにどっと客が押し寄せて店の今までのバランスが崩れないことを祈るものだ。
オランダに限らず北欧は元来は寒冷で野菜が誠に貧しい土地であり伝統料理というものは生き残るための食事として摂られ、エネルギーとミネラルのバランスが要点、見た目も単純なものであるけれど、伝統料理であれば何世紀も人々が咽喉に通し親しんだものだから他国の人間が急に来て味わうなら慣れない味覚ではあるのだろうが長くここに住んで風土に親しむと出来合いのものと手造りのものが分かってきて家庭料理としてのものは悪くない。
もう四半世紀も前に知人の貿易会社の社長がヨーロッパ集金旅行にアムステルダムに立ち寄った折にオランダ料理を喰いたいと言うので王宮裏の、今はショッピングモールになっている旧郵便局の立派な建物近くのオランダ料理専門店に連れて行ったのだがそこでは伝統料理が銀盆に美しく飾られ目の前に現れてまるで昔のフランス料理のように盛られてきたのには腰を抜かしそうだった。 それは日頃一鍋料理であったりそれを皿の上に無造作に盛り上げるものだから味は同じなのだが見た目の落差に驚くのだ。 それにオランダ人は来ない店なのかこちらは原材料もその値段も分かるから最後に出てきた勘定書きの数字にも腰を抜かしそうだったのだ。
その点、この初老夫婦の店の味は言うまでもないが、はオランダでも最近は子供達になじみの薄いオランダ料理をこの値段で喰わせる正直さに何か心が温まるのだ。
ザワークラウト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88