ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

まちがって押しました!

2016-04-27 22:44:18 | 日記

 きょうの仕事の帰りのことです。

 

 最近、定時で帰る新入社員でバスは満員です。 私は流れに流されて、バスの後ろのほうに立っていました。 私のすぐ前に若いお母さんが座っていて、その前の席には小学校1年生くらいの小さな男の子が座っていました。 (前後2列に親子が座っていました)

 

 停留所に停まるたびに、人がどんどん乗ってきて、なかなか降りるひとが降りられない状態です。

 

 アナウンスが「次は〇〇~」と流れたとき、降車ボタンが押されて「ぴんぽーん」と車内に響きました。

 

 すると、前のお母さんが、「いまボタン押した?」 と男の子に尋ねました。 男の子がうなづくと、「つぎのつぎで降りるんだよ」 という返事。 男の子は、しまった!という顔をしました。

 

 バスは次のバス停で止まり、前のドアが開きました。 誰も降りません。 男の子は、すっと座席から立ち上がり、大きな声で

 

 「すみません! まちがって押しました!」 と言ったのです。 をを、えらい。 

 

 大人でも自分の失敗をなかなか大きな声で謝れない場面だなあと思いました。 どうせ数秒のことだし、誰も降りなければドアを閉じてまた出発するんだし・・・ そのなかの「誰かのせい」にしてやり過ごすことも多いんじゃないでしょうか。

 

 「えらいね!」って声をかけたくなりましたが、びっくりするかと思ってやめました。

 

 その子は、運転手さんにも、乗っていた人たち全員にも、自分の失敗を謝ったのです。 「まちがって押したの誰?」っていうような雰囲気になるところを、さわやかな空気にしてくれたのでした。

 

 外は雨で、みんな濡れた傘を持っていて、人の傘のしずくで足が濡れたりするのに耐えているところで、あの子のおかげですうっと風が通ったようでした。

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