ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

災害時のみ父になる父

2021-01-07 23:53:20 | 日記

 なんだか短歌の下句のようなタイトル。

 

 きょう会社から帰ったら、留守電がはいっていた。父の声で、「飲料水を確保するように。浴槽に水をためておくこと。トイレ用の水を準備すること」結局は水を確保するようにとのことだけど、はじめは、今度実家へいくときに飲料水を買ってきてほしいのかと思ったけど、どうもそうではないようす。

 

 声にはりがある。

 

 いつもは、もうあかんわ~という感じなのに。

 

 昔の父に戻ったよう。

 

 電話してみると、「備えあれば憂いなし、やからな!」 という。そんなにたいへんな災害が起こりそうなの?ときくと、「おまえはテレビみてへんのか、あしたから嵐になるみたいやぞ」

 

 いや、私いま帰ったばかりだし。 災害のことより、緊急事態宣言のことに目がいってスマホでその記事ばかり読みながら帰ってきたのだ。

 

 「じゃあ、つぎの土曜日、行かなくていいの?」というと、「そらほんまは来てほしいけど、道路が凍って危ないから来るな」という。珍しい。ほんとうに私のことを案じてくれている。 

 

 前から災害がおこりそうになると張り切る父だった。笛を首から掛けて寝ろとか、笛の中には名前と住所を書いた紙をいれておけとか。いや、うちは木造だから、笛で助けを呼ぶ前に家ごとつぶれると思うのだけど。枕元にヘルメットと運動靴を置いて寝ろとか。ガラスが割れたら歩けないからというリアルな理由をつけて。 

 

 ヘルメットとか運動靴とか身に着ける暇なく、家とともに潰れるんじゃないかなぁ。

 

  生き延びようとすることにかけての気合が半端ない。 やはり、長生きの秘訣は生きることへの執着なんじゃないかと思うのだ。

 

 きょうは父から5回も電話がかかってきた。妹にも同じくらいかけたらしい。 やっぱりお父さんよねぇ、と妹と長話をした。 ほんとうに強烈な寒波が来るらしいので今夜は暖かくして寝よう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山が教えてくれる | トップ | 塔1月号 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事