このあいだ、実家へ帰ったとき、叔母もきてくれていたので、お昼はスパゲティミートソースにしようと思った。
パスタは家にあったものを持って行って、足りないものは実家から買い物へいき、当然あると思っていたケチャップがみあたらなくて、妹にケチャップと粉チーズを持ってきてもらった。
妹がやってきて、いっしょに作ろう、ということで。
私「しまった。お料理の本、忘れてきた!」
料理によって見る本が違うのだけど、スパゲティミートソースは『おそうざいふう外國料理』(暮しの手帖版)をずっと見て作っている。簡単なので覚えてもいいようなものの、毎回ずっと見て作ってきたので、あれがないと心許ない。すると、
妹「お料理の本って、おそうざいふう外國料理でしょ、ここにもあるやん」といって、水屋の下から本を出してきた。
そうだった、そうだった。この本は私と妹が結婚するときに、母が『おそうざい十二カ月』とあわせて2冊ずつ、買ってもたせてくれたのだった。母もこれを見て作っていた。
私「私、いまも使ってるよ、もう30年くらい」というと、そばにいた叔母が
叔母「私なんか50年前からつかってるよ」
そうだったの? 叔母も同じ本を持っていたんだ。 母と叔母は年齢差が11歳だから、母はもっと前から使っていたことになる。
奥付を見ると、私が持っているのは昭和58年11月25日。すでに第七刷。37年前で第七刷って、ロングセラーなんだな。
以前、夫が、スパゲティの味がどこも(実家も妹の家も)同じやな、と言っていたことがあった。
だって、同じ本ですから。 箱がかなり傷んできたけれど、これからも使い続けていくでしょう。 みんな。